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さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

10月の倫勝寺行持日程のおしらせ 他

2010-10-02 17:55:41 | 倫勝寺の行事予定



◎10月の倫勝寺 行持日程

坐  禅  会 (於 本 堂)
   
   10日(日)  暁天 朝7時より8時(朝6時から坐禅できます) 朝粥がつきます

   12日(火)  夜坐 夜7時より9時
   
   26日(火)  夜坐 夜7時より9時

写  経  会 (於二階和室)

   22日(金)午前10時開席・午後2時読経

       ※新たに参加希望の方は合掌の郷・管理事務所(045-825-2311)までお申し込みください
         
                                                 倫勝寺 住職


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上の写真は、先日横浜で写した写真。良い天気でしたのできれいに写っています。

方丈さん、良いカメラ持ってんでしょうねって、よく言われますが、ごくフツーのペンタックスのデジタル一眼です。
ペンタックスK20D。当たり前のことですが、何年か前は新型でした。

レンズは新しいのも何本
かありますが、亡くなった師匠の使っていた古いペンタのレンズを
「おお、いい味出てるねえ」なんて自分に言い聞かせながら使っています。

聞けば、カメラ女子なる言葉もあるほど今はカメラ、特に一眼レフがブームなのだそうな。
あちこちでカメラをもって歩いている人を見かけるようになりました(自分もその中の一人なのです
が)。

さて上の写真、その一眼レフで写したのではありません。実はカシオ製携帯電話で写したものです。
デジタル機器の進化はものすごいです。コンピュータやゲーム、特に携帯電話の進化たるや、私のようなアナログな人間にはとてもついていけません。
いろんなサービスや機能が付いていても、使うのは電話とメールくらい。たまに写真を撮る程度。
しかし、そのカメラもどうすれば使えるのか解らず、起動させるまでけっこう時間がかかってしまうんですね~。
かえってイライラ(`´)するので、最近はあまり使わないようにしています。

でも、富士フィルムのサイトなどでは携帯カメラ限定のフォトコンテストがあったりするくらいですから、
私がついていけないだけで、写真の楽しみ方も実にさまざまなものになったというこ
となのでしょう。

でも、最近思うのです。楽しむ人が増えたのはいいけれど、節度を守って楽しんでほしいな、と。

立ち入り禁止の場所に入り込んで花の写真を撮っているおねえさん。
棚田が崩れるのもかまわず、畔に三脚を差し込んでいるおじさん。
街を歩いている人を、ことわりも無く平気で連写している、もの凄く立派なカメラを持っているおじさん。
ステージで挨拶している人の目の前で、カメラマン気取りで平気でフラッシュをたいて写している人。
ゴルフでここ一番のパットの時に写真を撮って、プレーの邪魔をしてしまう人のニュース映像を見たこともあります。

いろいろいますね・・・(*_*)

           脚下照顧。
            自分がそうならないように気をつけてはいるのですが、
            他人が見たら、やはりヘンなことをしていのるかもしれません。反省・・・


さて、残念なことに、どうもそのようなことは葬儀の場も例外ではなくなってしまったようです。
最近「ちょっとちょっと」と言いたくなるような場面に遭遇してしまいました。

葬儀のあとの告別式。
お花や思い出の品、手紙などを故人の棺に入れ、しみじみとお別れをしている時のことです。

「最後のお花は、どうぞ喪主の方が胸元に・・・・」と献花を勧める低い声。
震えた声やすすり泣きにまじって、静かなピアノの音が式場を満たしています。

「みなさん、どうぞ故人様のお近くで、心からのお言葉をかけてあげてください・・・」
葬儀社の方に促されて、参列の方が棺の傍に集まってきました。
「おとうさん、ありがとうね・・・」「おじいちゃ~ん・・・」
子供さんやお孫さんたちが、泣きながら故人との別れを惜しんでいます。

ついこちらも目頭が熱くなるような、そんな別れのときであります。
遠い親戚と思しきひとりの女性が、バッグからおもむろに携帯電話を出してパチパチ写真を撮り始めました。

棺の中でお花に包まれている、亡くなった方の写真を。
しかも、携帯電話を故人の顔近くによせて。

ええっ!それは・・・・まずいんじゃないの?
と止める間もなく、ひとりが撮り始めたら、あろうことか周囲にいた「隠れ携帯写真家」が5人、6人と、次々に写真を撮り始めたのです。

カシャ、カシャ、ピロロロ~ン、シャイ~ン・・・・・
いろんな携帯カメラのシャッター音が響きます。

ややややや・・・・

そのシャッター音に翻弄され、住職、あたまがクラクラしてしまいました。

誰に見せるんだろう?
携帯の画像に向かって供養するため?
記念写真じゃないんだから。
プリントしたりするんだろうか?
プリントした後、まさかご遺族にさし上げる・・・・こんな切ない、悲しい写真を・・・?
飽きたら携帯ごと「お焚き上げしてください」って持ってくるのかな・・・・・・?

「故人様との大事な想い出は、皆さんの心のなかに残しておいてください、カメラではなく、みなさんの心の中に・・・・」
我に返ってみなさんに声をかけさせていただき、ようやくシャッター音が止んだことでした。

記録として、献花の方の名札を写しておいたり、参列の方や焼香の方の写真を撮ったりするのはまだ許容されるところでしょう。
しかし、特殊な例でもない限り、棺の中の故人にカメラを向けるというのは聞いたことがありません。

遺族の心情を考えてみてください、亡くなったのがあなたの愛する子供さんだったら、どうでしょう?
子供でなくとも、愛する人の闘病のつらさを感じさせる切ないお顔を、喜んで写させますか?
悲しみの場で、御遺体に平気でカメラを向けるようなことはしてほしくないのです。

葬儀社の人に聞いてみたら、最近は携帯で故人の写真を撮る人が結構増えているそうな・・・
こんなことがこれから増えていくのか、と思うとゲッソリしてしまいます。

携帯やデジタル機器を否定するわけではありません。今の生活には無くてはならない大事なものです。
でも、便利になった機械にふりまわされて、人としての節度をわすれてしまってはいないでしょうか?機械に使われ踊らされてはいないでしょうか?

もしかして自分も気づかぬうちに「傍若無人」なことをしでかしてはいないだろうかと、時に自問する住職であります。
節度を忘れたら、いかんですね。

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今日のおまけ

霊園内の彼岸花。今年はどうもタイミングが悪く、撮影に一番いい時期を逃してしまったようです。





でも、毎年同じ場所に3輪4輪と咲いているのを見つけると、やあ、今年も会えたねって気になります。
来年も会えますように。

今日はここまで。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kameno)
2010-10-03 09:20:14
管理人様
告別の際の写真の件ですが、携帯での写真は気軽に撮れる分、何でもかんでも撮っておかなければ…なんて軽い気持ちなのかもしれませんね。
5年ほど前からたまにそういう方がたまにいらっしゃいましたけれど、最近は少なくなってきたように感じます。
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Unknown (rinshou)
2010-10-03 11:54:09
棺の中までカメラを向ける人や、われもわれもとカメラを構える人がいたことにびっくりしました。
もういい年齢の方ばかりで、本当なら、いけないよって諭す立場だと思うのですがね・・・。
せめて場所と立場を考えてくださいって感じですね。

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