
春雨降って百穀を潤す、という「穀雨」。
ここ数日は夏の暑さを思わせる陽気でしたが、今夜遅くから本格的な雨ふり、との予報。
今晩の雨は穀物だけでなく、樹々や草花を潤す雨となりそうです。
乾いた地面に咲く花々にしてみれば、ちょっとホッとする雨になることでしょう。
でもね・・雨が降るとせっかく咲いた牡丹がねえ・・・
園内では桜が終わったあと、皐月やツツジ石楠花などが咲きはじめました。
他にも、霊園奥の藤棚には藤の花が咲いていますし、シャガも樹々や垣根の下の薄暗がりのなかで咲いていたりします。
花々はちゃんとその時期を知って咲くのですね。
背伸びしたり、投げやりになったりしません。
種の落ちた、おかれたところでちゃんと咲く。
「この庵に住して解を為すこと止めよ」とは石頭禅師の「草庵歌」の一節。
あれやこれや自分の驕り昂ぶり、慢心や卑下する心を捨てなさい、とのお示しです。
生命ある事の尊さを忘れず、生かされていることを謙虚に受け止めて生活したいものです。
今日はここまで。