節分会で、ご希望のかたに住職の精進料理をお出しさせていただいているのは御承知の通りですが、
春秋のお彼岸、夏の施食の時なども、御手伝いの寺院、役員さんがたの懇親会用にお寺でお料理を作っています。
春はお蕎麦やうどん、中華麺などをメインにして、夏場は野菜の料理、そして秋の彼岸では芋煮をメインにして献立をたてています。
で、今回は山形県村山地方の芋煮の作り方を書いてみたいと思います。
材料は 里いも、こんにゃく、しめじ、ごぼう、ネギ、とうふ(豆腐は入れないところもあるようです)、牛肉切り落とし。
量は適当ですが、里いもはたくさんいれます。 ごぼうは入れ過ぎない方がイイね。
今回は特別に「ぶなかのか」というきのこも入れました。山形から送ってくれたので(^-^)
調味料は しょうゆ
冒頭の写真はいも、であります。
里いもです。ただ、この里いもは芋煮用に品種改良された「つるり」という品種の里いもになります。
横浜でも瀬谷の里いもが有名ですし、修行した永平寺のある福井では大野市の里芋がそのホクホク感、甘さから修行僧に愛されておりました。
里いもが好きな修行僧は多い。台所にいた私は、そう確信している。
で、この「つるり」という里いも、すぐ煮えるんであります。しかも名前のごとくつるつる、とろとろ。
この時期、山形県民が河原で行う「県民行事 芋煮会」にはすぐ煮える「つるり」のような里いもが最適なんでありますね。
秋の彼岸にはいつもこのつるり芋を、山形から送ってもらっております。
で、たっぷりの塩でもんでぬめりをとった後、塩を洗いながして、お芋の下茹でをします。
水から茹でるとよいのですが、それだと柔らかくなりすぎるのでお湯から茹でます。
(芋煮会の時なんかは、河原でやってるので下茹でなんかはしないし、もちろん塩もみもしませんね)
あっという間にぶくぶく泡が出て来ますから、そしたらザルにあけてさっと水洗いし、お鍋に戻します。
こんにゃくは湯呑やお椀のヘリで掻き切り。
ごぼうは笹がき。しめじはほぐしておきます。
ぶなかのかはやさしく水洗いしてゴミを取り、食べやすい大きさにほぐします。
お芋をもどした鍋に、こんにゃく、ごぼう、しめじ、かのかを入れ、適当な量のお水を入れて煮ます。
牛肉をフライパンでいため、醬油で下味をつけます。それを、鍋に投入。
河原で作る時は、先にお肉をいためて、そこへお芋などの材料を入れます。
仏さまの御膳に使いますので、お肉なしバージョンもつくります。
あとはお醤油で味付けをし、イイ塩梅にしましょう。お酒、お砂糖、お塩はお好みで。
今回は山形からもらってきた、寒河江市のまるた醸造のお醤油「味の大名」ってやつを使いました。
「味の大名」は昭和レトロな味を目指して調整したそうな・・・・ちょっと甘めかな~。さば節やら何やら、味付けしてある醬油ですね。
提供する前に、大きめに切った木綿豆腐と斜め切りにしたネギを入れて一煮立ちさせたら完成。
盛りつけましょう。
あ、写真がない(*_*)
食べちゃったし・・・・・・・・・・・・
撮るの忘れたし・・・・・・・・・・
その日は他にも秋田から山菜のかんづめをいただきましたので、煮物にしました。
笹竹と平茸、なめこ、牛肉の煮物。
ご近所の農家から買ってきたイチジクのワイン煮、龍泉洞ヨーグルトとミント添え。などなど。
和気あいあい、あーでもない、こーでもないといいながら調理するのは、ほんと、楽しいひと時です。
携わってくださっている仏性会のみなさま、ありがとうございました。
さんぜのまなざし goo別院 1509
レシピありがとうございます。
さっそく作ってみます。
とってもわかりやすく書かれてるので助かります。