金木犀の薫る良い天気になった秋分の日、秋彼岸会が開催されました。
今年はお彼岸の入りからいい天気に恵まれて、お墓参りの方には好都合だったようです。
朝5時前からお参りされる方もいて・・・う~む・・・・・道路の混雑を避けるためでしょうが、なにか事故があっても助けられないことがありますので、早朝、深夜のお参りはお避け下さい。
さて、当日午前11時からの合掌の郷合同供養墓「さんぜ」の法要には、今回もたくさんの方に御参りをいただきました。
「合祀墓」というと「無縁墓」を思い浮かべる方も多いことと思いますが、さんぜは年3回のお参りのたびに多くの方がお焼香に訪れます。
単身の方、後継のない方が多く祀られていらっしゃるのは事実ですが、こうして40名以上の方々と一緒に御参りさせていただいていると、決して無縁なんかじゃないな、と思います。
生前は見知らぬ同士であっても、お釈迦様、阿弥陀様、弥勒様とともに次の生までのひとときを共にやすらかにお過ごしになっていらっしゃる、と感じることができます。
さんぜにはすでに150体以上の方が入っていらっしゃいます。
最近は地方から改葬されて来られる方も増えて来ました。
お参りに来られる方々の様子を拝見していると、お墓やお参りの方法などのカタチは社会の事情や時代の流れとともに変わっていくのでしょうけれど、
故人を想う合掌のカタチは変わらないものだと思います。
午後2時からの彼岸会では、ご案内の通り、法要にさきだって「琴と語りで聞く名作文学」と銘打ち「森鴎外作 高瀬舟」の朗読会を開催いたしました。
語りには声優界のレジェンド、沢田敏子さん(「アルプスの少女ハイジ」のナレーションがとくに記憶に残ってますね)、
そして小型の文化琴を奏でるのは澤田さんの長年の友人、海外での演奏経験も豊富な渋井久仁子さんがあたられました。
渋井さんは江戸川区平井にお住まいの方。いろんなご縁で今回の公演が開催されました。有り難いですね。
リハーサルから力の入っていた沢田さん。本番ではさらに七色の声音を使い分けての大熱演。
ストーリーが進むにつれて、観客の方々も眼をつむり身を乗り出して聞き入っています。
渋井さんの琴のフレーズが、イイ按配に合いの手のように入ります。
語りが終わった時には万雷の拍手。いやぁ、素敵でした。もっといろんな語りが聞きたいです。
ということで、機会を見て第二弾をお願いすることになりました。今回聞き逃した方は、どうぞご期待ください。
沢田さん、明るい方です。
法要後の住職あいさつの際、やってやって~と頼んだら、会場のみなさんにむけてハイジのナレーションをやってくださいました。
いやあ、もう最高ですね(^-^)
おまけ
今回の秋彼岸、玉こんにゃくが入荷しないというトラブルが発生!
玉こんにゃくファンの方には申しわけなかったのですが、急きょ味噌田楽を作ることに・・・。
味噌を練ってこんにゃくを刺してという大変な作業を経ての大ばくち(というか泥縄の作業)。加藤さん、大西さんありがとうございました。
結構大変でしたね。
売り子さんの涙ぐましい努力と根性と愛想笑いのおかげで、7割がた販売することができました。
2度と売ることのないであろう味噌田楽。
食べられなかった方、残念でした・・・美味しかったです。
今日はここまで。