夏の日

「速いなあ。もう、あんなところに」

見上げると、青空に大きな入道雲。

どっしりとした真っ白い 風体を支える端々には
モクモクとせわしなく、駆ける馬の様

幾多の天駆ける白馬の群れ

「雨、降るかなあ。」

二人で並んで 空を見上げた。
ベランダには、シーツが3枚 太陽の光を浴びて 風ではためいている。

「じきに乾きそうですけどね。」
「降ってきたら、急いで取り入れんとなあ。」
「出来ますか？やっぱり、部屋に干しましょうか？」
「大丈夫やあ。」

齢八十を過ぎた彼女は、元気よく笑った。

時の流れ方は一様ではないと思う。

ゆっくり、丁寧に、大事に 生きていきましょう。

あなたの幸せは、私の幸せ。
あなたが笑顔になると、世界が笑顔になる。
空気も植物も、家も虫も
あなたが笑顔になれば、皆に幸せが広がる。
皆が笑顔になれば、宇宙中に広がる幸せの次元。

ああ、今日も幸せだ。
ありがとうございます。