(ヒプノ体験談①）のつづき
＊ママを選んで地球にやってくる赤ちゃんスピリット
前世を振り返り、今世での課題や前世の自分からのメッセージを受け取った後、今度はAさんが問題を抱えている子宮に意識を向けていただきました。
潜在意識状態では、普段なら自分でストップをかけてしまう常識的な考えが邪魔をせず、自由な表現が可能。あらゆる可能性が広がっている中で、インナードクターを呼んで、子宮を癒すイメージワークをしていただきました。
さらに『ヒプノ赤ちゃん』のメソッドから、Aさんの心に妊娠への自信をもたらすべく、赤ちゃんをリアルに感じてもらう具体的なビジョンを導いていきました。
「Aさんの元に生まれる約束をしている赤ちゃんのスピリットが、目の前にやってきます」と伝えると、Aさんの目の前に、ふわふわと動き回る光の球体が３つ現れたのです。その中で、気になるスピリットに意識を向けてもらいました。
するとAさんは、一番弱々しくて、どこか遠慮がちなクリーム色の光にクローズアップしました。その光の球体には、黒い尻尾のようなものがくっついていました。それが「カルマ」だとAさんは直感したのです。
このスピリットの気持ちを確かめてみると、「生まれてみたい。生まれてもいいの？」という言葉が返ってきました。肉体に入ることをすごく躊躇している様子で、どうやら何過去生も前から、Aさんを追いかけてきたようなのです。
さらにセッションを進め、未来のシーンとして、Aさんが赤ん坊を抱っこしているビジョンを見ることができました。さっきの気弱そうなスピリットは、男の子として誕生していました。
Aさんも、誕生した赤ちゃんを抱っこして幸せをかみしめ、お互いに「ようやく会えた」という喜びを感じていました。
この赤ちゃんにどんな気持ちか尋ねると、明るくニコニコ笑っている自分は初めてで驚いている印象で、「受け入れてもらえて嬉しい。肉体は思ったよりも窮屈」といった答えが返ってきました。
そして数年後のビジョンを見た時、成長した男の子の姿がありました。驚いたことに、Aさんの背中には、２人目のお子さんである赤ちゃんがおんぶされていたのです。
男の子はなぜか口を尖らせて、ちょっぴり拗ねている様子でした。その理由を尋ねると、「パパの真似をしている」との返事（苦笑）。自由に好きなことをやり、穏やかで幸せな毎日を送るこの子は、Aさんをママとして生まれてきたことに満足しているようでした。
未来では、Aさん自身が最もやりたいと望んでいることを、すでに仕事として始めている様子も確認できました。希望に満ち溢れ、進むべき方向性が見えたこと、自分が決めればそうなると実感できたところで、Aさんのヒプノセッションを終えました。
＊生まれることに抵抗がある赤ちゃんスピリットの前世とは
さて、Aさんの元に生まれてこようとしているこのスピリットちゃん、セッションの後で気づいたのですが、Aさんの前世だった男性、とびぃの子供として生を受けながら、数ヶ月で命を落とした赤ん坊だったのです。Aさん自身、そう感じていました。
肉体があるからこそ、私たちはこの地球で様々な経験をすることができます。けれど、生まれてわずかで、第三者によって殺された経験をしたスピリットにとって、生まれること自体が大きなチャレンジに違いありません。
かつての恐怖がカルマとして魂に刻まれていたとしたら、肉体を持つことに大きな抵抗があり、以来ずっとスピリットのままで過ごしてきたのかも知れない、と思えました。生きる希望を見出すことも、一度もなかったでしょう。
いつか肉体を持ち、人間としての人生を味わってみたい。そんな希望を持つこともなかったのかもしれない。それでも、何百年もAさんとの縁を頼りに、チャンスをうかがっていたのでしょう。戦争のないこの時代の平和な日本を選んで、勇気を出して生まれてくるのだと思いました。
また、「生まれることがチャレンジ」という思い込みは、妊娠・出産は簡単ではないという現実を引き寄せていたようです。肉体を持つことに抵抗がある＝懐妊するまでに時間がかかる「体外受精」という状況を作り出しているのだと、Aさんの中で腑に落ちました。Aさんとスピリット、お互いの進化成長のために同意して、この現実から学んでいるのだと思いました。
セッション後、日常でできるイメージワークとして、「ご自身の子宮を癒しの光で満たすこと」プラス「このスピリットと楽しく交流すること」を提案しました。愛情込めて呼びかけてあげて、イメージの中で抱っこしたり遊んだり、話しかけてあげて、と伝えました。
Aさんは「ふわふわちゃん」と名付けて、コミュニケーションを図っているそうです。
実はこれも『ヒプノ赤ちゃん』でお教えしているメソッドですが、出産に向けてお腹の赤ちゃんと交流することで、深い絆を築くことができます。自己を超えた自然と宇宙にゆだねるほど、リラックスして出産が穏やかに済むだけでなく、子育ても余裕を持てて楽しく取り組めると、ママ達の体験談が寄せられています。
「人間として肉体を持って初めてできる、素晴らしい経験があるんだよ。たくさん楽しいことが待ってるよ。笑顔いっぱいで喜びの体験ができるから。安心して生まれておいで。」
Aさんが呼びかけるそんな温かな言葉に励まされ、ふわふわちゃんはきっとベストなタイミングで誕生してくることができるのでしょう。
Aさんにとっても、日々、子宮を癒しの光で満たすことや赤ちゃんを抱っこするイメージングは、妊娠に向けてのサポートになります。スポーツ選手のメントレと同じで、イメージがリアルにできるようになると、脳はそれを現実として受け止めるのです。
また、セッションの中で気付いた「自分に対する厳しさやこだわりを手放すこと。自分を楽にさせてあげること」を意識していくと、自身が放つエネルギーが変わり、今の環境にも変化が現れてくるものと思われます。
＊後日、Aさんよりセッションの感想をお寄せいただきました。
＜Aさんの感想＞
私も、あの黒い尻尾を持つ私のところに来る魂ちゃんは、前世に出てきた、殺された赤ちゃんだったのでは？と感じていました。
肉体を持つことにとても恐怖を感じているんだとわかりました！ 魂のチャレンジを私も一緒に取り組んでいるんだなと、なんだか「体外受精」という手段に改めて納得できました。
ふと浮かび上がる情報やイメージを不思議に感じながらも、事前に「潜在意識の見せてくれることを信頼して」とお話しいただいていたので、委ねられました。
セッションの中で一番印象に残っていることは、生まれたがっている魂ちゃんに黒いカルマの尻尾があったことです。自分でも最初「えっ！」と驚きましたが---
未来を見せてもらった時、その魂がちゃんと子供になって生まれてきてくれたこと、口をとんがらせていても「ここには自分のスペースがあるから来た」と話してくれたことが、とても印象的でした。
現実で役に立っていることは、子宮の中に魂（ふわふわちゃん）を呼んで、赤ちゃんとして迎えてあげるというイメージがとっても心地よいです。寝る前などにイメージしてそのまま寝ております。こんな風に交流できるのはヒプノのお陰様です！
Aさん、ありがとうございます。とても純粋で知的で、人や自然に対する愛情に溢れ、人生を前向きに生きようとするAさんが、妊娠・出産という人生のギフトを経験することで、さらに幸せになられることを心からお祈りしています。
カルマというのは、過去の行いの結果が現れてくること。それは時に、間違った思い込みが原因になっているケースもありますが、すべては私たちが進化成長するために、バランスをとる必要があるから表面化してくるのですね。
凸凹しているところがあったら、それを埋めるための体験があり学びがあり、そのことによって魂が磨かれて丸い珠になっていくように---。宇宙のバイブレーションに共鳴して、あらゆるものと調和するために必要なのだと思います。
ヒプノは顕在意識ではなかなか気づけないことを、客観的な視点から紐解いて、自分を深く知ることができます。カルマという自分が作った思い込みやパターン、こだわりも、気づくと自然に手放すことができるのです。
ヒプノセラピーを受けてみようかな。そう思った時は、見えない次元からのプッシュというか、その方を応援する何らかのエネルギーが働いているように感じることがあります。ベストなタイミングにセッションがあって、気づきが起こり、今まで知らなかった人生の別の方向性を見出し、新たな流れに乗ることにつながっていくようです。
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