今思えば最高の天候の中での軍艦島。
船酔いもせず、あの小さな船で波が高くて怖い思いもせず、上陸出来ない事も多い軍艦島に行けた事は本当にラッキーだったと思います。
あの真っ青の空と海だけでも素晴らしかったのに、遺跡とも又違う、が生活の匂いがまだ感じられるあの景色が今もまざまざと蘇ってきます。
さて四泊五日とはいえ、実質的には長崎観光の最終日は佐世保方面と決めていました。
といっても、今や長崎観光の花・ハウステンポスには行きませんでした。
ミーハーな私は、本当は行きたい気もしていたのですが、「入場料二人で一万円以上払ってまでオランダ風の風景やアトラクションの中で一日過ごしたい?」等と身も蓋もない事を言うんですよ、夫が。
「どちらかと言うと、娘達との家族旅行の候補地じゃない?」等と実現するかしないかの夢まで語るんですよ、夫が。
実は夫が出来たら行きたかったのが「波佐見」
江戸時代から続く「波佐見焼」の町です。
波佐見焼は日用食器なので、そこで我が家の食器を選びたいと思っていたらしい。
最終日までどちらにするか決めていなかったのですが、食器を割れずに持ち帰る為に、トランクの半分を開けてきたらしい夫の要望を押し切るのは流石に出来ませんでした。
波佐見まではJRとタクシー乗り継ぎ。
何の考えもなく長崎駅でSuicaを使い入場。
快速列車で川棚駅を目指します。
ところが車内での案内で、Suicaが使えるのは途中の駅までと。
そうですよね、日本全国IC改札機が普及しているわけがない。。。
IC改札機どころか川棚駅は無人駅で、改札口には誰もいない。
自己申告で改札口にある箱にお金を入れるだけ。
性善説前提の駅でありました。
駅前にはタクシーがいる事は調べてあったので、無事に乗車。
その車窓から見える景色が
山のあちらこちらが茶色い。
春なのに枯れ木???
思わず運転手さんに「あれは枯れているんですか?」
運転手さん、始めは私が何を言っているのか理解できないみたいでしたが、不思議そうに「ただの木の種類ですけれど」
彼にとっては普通の景色なのですよね。
木の種類・・・シイなんですね。
田植えの時期に開花するそうで、あれは花なんですね。
新潟以西に分布する常緑広葉樹なんだとか。
旅はこういう事があるから楽しい。
タクシーで先ず「陶芸の館」へ。
その建物への路の両脇はテントが一杯。
翌日から陶器祭りが開催されるとの事でした。
もし当日に訪れたなら大変な事になるところでしたね。
陶芸の館には色々な作家さんの食器が沢山。
どれも使いやすようで、かつお手軽値段。
楽しくて半日位ウロウロしそうでした。
夫のトランクに丁寧に詰め、我が家に無事お連れしたお皿がトップのものです。
がんがん使っておりますよ。
実は交通の便が悪くて時間がなく、近所の窯巡りはできなかったのですが、それでも行って良かったです、波佐見。
夫よ、ありがとう。