グランマの扉

女4代にぎやかな日々

励ますということ・・・

2010-10-22 | 日記
「頑張って」という言葉が一番厭。
これ以上、どう頑張ればいいのか。

この言葉をかけられた人の中に、こういう想いがあるという事が一般的に理解されて来たのは最近のような気がします。


でも、励ましの言葉って本当に難しい。
かける方は真心から出た言葉でも、深く傷つけてしまう事もある。


子供を亡くして、心が悲しみで剥き出しになっていた時期に、知人から突然電話を貰った事がありました。
「今妊娠を知ったので、一番最初に知らせたかったの」って。
かろうじて「おめでとう」と言ったけれど、電話を切ったあと泣きました。
当時は赤ちゃんを見かけるだけでも辛くて外にも出られなかったのです。
生理も止まり、毎朝目が覚める度子供を失った現実を突き付けられ、気が狂いそうな毎日を送っていました。
後で考えれば、きっと彼女は新しい命の誕生でもって私を励ますつもりだったと分かりますが、当時は正直電話をくれた彼女を憎みました。
そういう気持ちを持った自分も憎みました。


勿論私自身も、励ます積りで人を傷つけた事があると思います。
今でも苦しく思い出すのは、高校時代、友人のお母さんをお見舞いした時です。
自分の感情に負けて涙ぐんでしまい、挙句に食欲のないお母さんに「頑張って食べて下さい」なんて余計な事まで口走り・・・
忸怩たる思いで一杯です。
本当に申し訳ない事をしました。



でも、どうにかして辛い人の力になりたい。
悲しみの小さな支えになりたい。
こういう想いも真実。
だけど、そういう思いを周りの人にさせるだけで辛いと感じる人もいて・・・



色んな思いを飲みこんで、考えに考えて・・・
出てくる言葉は上滑りだったり(ねっ)、決まり文句だけだったり・・・



だからこそ、心の中で一生懸命祈ります。
それしか出来なくて、でもそれが一番だと思うから。




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2 コメント

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逃げたくなった (まり)
2010-10-23 21:30:53
テーマが重いから
ジュルのしっぽのジュル(猫ちゃん)が亡くなりましたね。
亡くなる何日か前にジュルを訪ねた「しろいねこ」さんが
ご自身の日記にこう書いています。

「    ガンバッテ ッテ 言ウナ
    ガンバッテ イルノダカラ

  一体誰が言い出したのだろう。
  頑張れって、言っちゃいけないって。
  だったら代わりの言葉を教えて欲しい。
  頑張って!の代わりの言葉を。

  頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張ってーー・・・

  この願いが通じるなら、何度でもいわせてもらう。
  
       頑張れと。              」

本当に思いは「頑張って」に尽きるんだよね。

ごめんなさい・・・
栞さんのお子さんの事については書けません。
その悲しみが多分想像を絶すると思われ私ごときが
口を挟む隙はどこにも無いだろうからです。

言葉で思いを伝えられないなぁ・・・そんな時は
やはり心の中で一生懸命祈りますよね、同じです
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ジレンマ ()
2010-10-23 22:46:01
頑張っているあの人が、ちょっとでも笑ったり明るい気持ちになって欲しくて言葉を選んでいると、どんどん無口になっていく。
ても口に出さなければ、心が届けられない。
このジレンマに苦しんでいます。
 

私の娘に関しては、実は何年か前迄は口にも出せなかったのです。
だから強くなったということですね、今は。
生きるという事は大抵の事は乗り越えさせていきますね。



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