何度もかずに呼びかけた。
「かず、聞こえる?
お母さんよ、聞こえる?」
足をさすっているうち
あることに気づいた。
骨折した足がぶらぶらしていて
全くくっついていなかったのだ。
それに足首の方も何か感触がおかしい。
A教授は私が足をさすっているのを見て
自分から話し始めた。
「足首の方、整形の先生はああ言ってましたが
本当は骨折してますね」
この言葉にこそ
この闘病生活のすべてが
象徴されていたような気がする。
一事が万事そういうことだったのだ。
私はそのあともずっと
かずの足を何度も何度もさすり続けた。
「かず、聞こえる?
お母さんよ、聞こえる?」
足をさすっているうち
あることに気づいた。
骨折した足がぶらぶらしていて
全くくっついていなかったのだ。
それに足首の方も何か感触がおかしい。
A教授は私が足をさすっているのを見て
自分から話し始めた。
「足首の方、整形の先生はああ言ってましたが
本当は骨折してますね」
この言葉にこそ
この闘病生活のすべてが
象徴されていたような気がする。
一事が万事そういうことだったのだ。
私はそのあともずっと
かずの足を何度も何度もさすり続けた。