「かず、気分悪くない?」
「うん」
「どこか痛くない?」
「別に」
かずは何も訴えないが
そう言っている間にも
水はどんどん溜まっていく。
しかもそのスピードは加速度的に
速くなっている。
ーやっぱりおかしい。
早く、助けて!
数時間前までは
出て行ってほしいと願っていたのだが
今度は助けてほしいとすがっていた。
ー私がしっかりしなくちゃ
恐かった。
真夜中の病室。
私はひとりでかずを守らなければならなかった。
守りきれるのか。
私の心臓が、胃が、口から飛び出そうだった。
「うん」
「どこか痛くない?」
「別に」
かずは何も訴えないが
そう言っている間にも
水はどんどん溜まっていく。
しかもそのスピードは加速度的に
速くなっている。
ーやっぱりおかしい。
早く、助けて!
数時間前までは
出て行ってほしいと願っていたのだが
今度は助けてほしいとすがっていた。
ー私がしっかりしなくちゃ
恐かった。
真夜中の病室。
私はひとりでかずを守らなければならなかった。
守りきれるのか。
私の心臓が、胃が、口から飛び出そうだった。