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エソラな毎日

大好きなミスチルの曲からとりました。絵空事でもいいじゃない!
希望をもってカラフルな毎日にしていこうと願望を込めました

齋藤孝さん 日本語力レッスンにshinpeiと一緒に!

2013年12月21日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

2013年11月23日(土)
子どもの意欲を引き出す日本語力レッスン@こどもの城

ずいぶん日がたってしまいましたが、とてもおもしろいイベントだったので
ぐちゃぐちゃなメモをみながら、必死に思い出して書きましたが、
やはり、こういう作業はすぐやらないとダメ。文字といっていることがつながらず
なんだかなーの記録です。

抽選で当選した齋藤孝さんの体験イベントにshinpeiと一緒に参加してきました。
齋藤孝さんといえば、2年前に地元の教育講演会とやらにいらしてくださったので
そこで1回拝聴しております。
その時のまとめはこちら
そのときも齋藤先生は、体全身を使い、歯切れのよいテンポで、次から次へと話が進み、
途中からは会場のみなさん参加型の講演会となり、とても刺激を受けたのを思い出しました。
今回は、子どもと一緒の体験イベント。楽しみにでかけましたよ。
心配だったのは、shinpeiが1時間半、持つかということ。
でも始まったら、そんな心配はまったくいりませんでした。

お話しの合間合間に、名文を何度も読むのです。
これは、「走れメロス」
感情こめての熱演!これが大事なんだそうです。

もうひとつ、清少納言「枕草子」から抜粋。
「春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて」
これを5回。、繰り返し、覚える覚える覚える
その後、親と拍手→ハイタッチ、暗唱披露。
うまくいったら拍手→ハイタッチ
・体と頭を使うことが重要
・繰り返し繰り返し 声にだす。
・覚えるのが早いか、遅いかは関係ない。「覚えられない」なんていいわけは なし。
・成功するまでやった人間だけが成功する」松下幸之助

印象的だったことは、とにかく国語力(読解力)をつけることが、
なにごとにもつながり、一番大切なことだということです。
読書もただ読むのもいいけれど、声に出して読む、
何度も読む。できれば10回。言葉にだして読むこと、繰り返しよむとで、言葉が、
お話しが、体に入ってくるのだそうです。
コマ先生も音読、10回すれば、お話しが入ってくるとよくおっしゃっています。
また、齊藤さんは、「言葉は精神」とおっしゃっていました。
なるほど、コマ先生は。「言葉は心の母乳、言葉を育てることは、心を育てること」
共通点があるなって思ったのです。
ただ読むだけではなく、質問をなげかけて、お話しをより深く味わうこともおもしろいなと
思いました。感想をきくのではなくてね。
スポーツのように勉強する というのもおもしろかった。
親も一緒に音読し、たくさんの名作を読んで一緒にいろいろ語りあう家族の時間って
素敵ですね。
スマホに使われている場合じゃないですね。

以下は、記録 ぐちゃぐちゃなメモなので、前後がつながらなかったり、
もう今となっては、なにをいっているのかわからない。
きいてすぐ要約して、きれいな文字で記録を残したいと切に思った1日でした。

・齋藤さんの子ども時代、父はよく一緒にいた。
 勉強しながら遊んだ覚えがある。
 僕のこと
 学校では、毎日絵日記をかいた。1年生の時に漢文を読んでいた。
 訓練次第。

・小学、中学校時代は、頭が一番伸びる時期
 ここでアクセルを踏んでおく!小学校の1年間の成長ってすごいでしょ。
 高校では遅い。
 驚くべき統計、中学生の1日の携帯電話使用時間 なんと8時間!!
 友だち同士でメール、ラインを深夜まで。 
 ネット依存症、やっていないと安心できない。
 これじゃ、薄っぺらな人間になってしまう。うんざりですよ。
 だからコントロールが必要。ほどほどにして夜8時で電源切る。
 採用試験にとても合格しません。無職にならないように。
 ひとから認められないというのは、さびしいことです。
 国語力は、コミュニケーション)力。コミュニケーションをとれないとダメです。
 
 はっきりシャキシャキいえるように、頭をシャキシャキしてください。
 スポーツのように勉強やってください。
 音読なら、拍手 ハイタッチ で始めて、できたら拍手 ハイタッチで終了。

他、清少納言「枕草子」から抜粋。
「春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて」
これを5回。、繰り返し、覚える覚える覚える
その後、親と拍手→ハイタッチ、暗唱披露。
うまくいったら拍手→ハイタッチ
・体と頭を使うことが重要
・繰り返し繰り返し 声にだす。
・覚えるのが早いか、遅いかは関係ない。「覚えられない」なんていいわけは なし。
・成功するまでやった人間だけが成功する」松下幸之助
・自転車を乗れるようになった人達は、転んだ回数でうまい下手があるか?
 ちょっとできる子の方があぶない。
・やらないとできない。できないともうやらない。できないまま。
・三色ボールペンを活用。赤:すごく大事(客観) 青:まぁ大事(客観) 緑:おもしろい(主観)
 新聞に線をひいてみる。要約
・早く正確に描くために鉛筆の持ち方 大事 人の話をメモできる。
 親指上に上がっている人ダメ。
 年々、ちゃんと持てない子が多くなっている。 
・読書は、最高
 要約力をもつ。
 日本語は漢字。
 漢字は学年ごとでよい。先の学年でもどんどん覚えてよい。
 漢字を読めると有利 言葉の意味をとらえる。
 日本語は漢字が思い浮かばないと理解でkしない。
 読む書く →話す 聞く  できない
 たくさん読むこと(読めない漢字にふりがながついているものなど)
 声に出して読むことがよい。

 以前、子どもたちに漱石を6時間音読してもらった。
 疲れてきたとき、子どもたちに、疲れた人は立って読もうといったら、
 誰も疲れずよみきった。
 音読6時間しても人間は死にません。

 日本語なくして 日本人なし
 日本語があっての日本人
 No Japanese No Japanese

・親子音読 1冊ずつ持って、親がいったら子が復唱
 素読 体から体へ入る
 やっているうちスラスラ読める。
 テンポのよい音読
・集中力 心を落ち着かせる
 臍下丹田 お臍の下をたたく。
 ここに心があるというのが日本人→だから武士は切腹して死
 腹を割って話すというのも心をみせてはなすということ。

・語意を増やすと感情の表現がのびる。
 夏目漱石、芥川龍之介などの作品 おもしろい、言葉の基礎ができる。
 はなはだおもしろい や、すこぶる元気だ などたくさんの表現が身に付く
 語意が増える、言葉の数が増える

・走れメロス
 音読の時、主人公になって読む、演劇的に読む
 派手にやってよい。オーバーアクションは、外国で友だちできるようになる。

・英語も抑揚つけて読むことをおすすめ。
 Yes I can! 声大きく、元気に!
 1位 元気ない 2位 コミュニケーションできない 3位反応にぶい

・言葉に感情をこめないと意味がない。逆に感情をのせると言葉がわからなくても伝わる。
 言葉に感情
 音読するときは、感情をのせて。
 何度も何度も読む
 全部無理なら、気に入ったところを読む。
・言葉は精神 メロスが入ってくる。

・「受験は根性」
 根性がないと、仕事もできない
 くじけそうになったら根性

・始める前に集中力をつけるため
 ジャンプして首を回す。 腰をたてる
 集中力は呼吸 鼻から息を吸って口からなるべく長く少しずつ息をはく
 
・ブッタになる。 ざわめいている人はバツ
 心から安らかで落ち着いている人は皆ブッタ
・禅をわかっていないとダメ
 禅マインドを得よう
 失敗したらどうしようなど考えない。今それだけに集中する。
 自分の気持ちを整理する。取り越し苦労をしない。 予測は必要。
 クヨクヨしない。
 過去と未来を捨て、今を生きる
 今に集中 これが禅
 剣道 無心になって集中してできたこと
 意識の量を増やす。同時に色々みえるようになる。

・新聞記事をまとめてみよう。
 実用的な日本語の典型が新聞。
 子ども用新聞でやってみる。
 まず音読する。これが大事
 ひとつの記事に三色ボールペンの赤(すごく大事)で3か所にマル。
 青(まあ大事)に2か所にマル、緑(おもしろい)にマル
 ストップウォッチで計って15秒で説明できる、30秒で説明できるに挑戦

・テレビを見ているときも、ドラマなら、CMの間にそれまでのあらすじを話させてみる。

・算数も国語力 これとこれはこうして計算する。

・要約力は、大事

・雑談力
 隣の子と話をする。
 好きなものをかいてみせあう。
 好きなものを増やしていく→世界を広げる
 なぜ好きなのかを説明する 


 知らないもの同士みな同じ。もじもじしても仕方ない。
 これからは人と話すのは、当たり前。
 知らない人と話すのは、大変だけど慣れです。
 大事なのは慣れ。慣れればなんでも大丈夫。
 「恥ずかしい」は意味ない。
 ひととのコミュニケーションが第一。
 目を見る、質問して盛り上げる。

 複数で話をしているとアイデアがわく。
 4人でむきあって。アイデアを出す。
 ビー玉5色 10個ずつ50個 これで遊びを考える。
 意見を順番にだしていく。くだらなくてもよい。
 ばらまく、ただ走る、鼻につめる、ぶつけあう…など。
 どんどんわいていくからおもしろい。

・最後に
 「読書は最高、読書のない人生はありえない」繰り返し。

【おまけ】
面白そうなので、買ってみました。
名作教室は、子どもたちに読むのによいですよ。一緒に読むのもよい。
読解力は、なるほどと思うたくさんのエキスが書かれていました。
この日、お話ししていたポイントも記載してありました。


「齊藤孝のゼッタイこれだけ!名作教室」齋藤孝


「子どもの学力は読解力で決まる!」齋藤孝

コメント (2)
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今年の年の暮れ集会は、黒井健さんですよー!

2013年12月20日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

この本大好きの会恒例 年の暮れ集会がありますよー。
今年は絵本作家の黒井健さん
「ごんぎつね」「てぶくろをかいに」のやさしい絵でおなじみですね。
お時間ある方は、ぜひ当日のお申込み可能ですので、おでかけください。

 
1日目 黒井健さん(「絵本の心」~絵本の挿絵について~
日時:2013年12月26日(木)
12:30受付開始 13:30開会(講演会終了は16:00、その後交流会もあります) 
場所:グランドホテル6階
金額:2,000円

2日目 保坂重政さん(新見南吉研究家)「南吉童話のエッセンス」
日時:2013年12月27日(金)
講演開始は10:10
場所:グランドホテル7階
金額:1,000円




「この本だいすきの会」は、”いつでもどこでもだれでも読みがたり”を合言葉に、
子どもと子どもの本を愛する仲間が集まり学びあう会です。子どもたちに豊かな本の世界を
手渡す活動を、全国各地で地道に続けてきました。
今年は一日目に「ごんぎつね」等の絵本でたくさんの読者を魅了している画家・絵本作家
黒井健さんを、二日目には元編集者・新見南吉研究科 保坂重政さんをお迎えして講演して
いただきます。”新見南吉生誕百年”の年の暮れにふさわしい集会にしようと事務局一同で
準備をすすめております。
何かとあわただしい年の暮れではありますが、集まれば自然と笑顔になり、力が湧いてくる
集会です。どうぞお仲間を誘ってご参加ください。
心からお待ちしております。

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この本だいすきの会I支部例会2013年11月

2013年11月22日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

か2013年11月16日(土)この本だいすきの会I支部例会

今日の例会は、先生は欠席でしたけど、見学の方を含め
8名の参加があり とても賑やかな会となりました。

見学の方は、5歳と2歳のお子さんをお持ちの絵本が
大好きという素敵な方でした。またいつでもいらしてくださいね!

そめゆみさんも久しぶりにきてくれて、絵本の読み当番も
やってくれました。どうもありがとうございます!

絵本を、人に読んでもらうのはいいですね。
これからも続けていきたいと思います。
来月は私ですが、コマ先生もいらっしゃるので、たくさん読んでいただきましょう。

事務連絡から
・12月26日、27日 暮れの集会のご案内
 26日は、黒井健さん 27日は保坂さん
 26日は、昼も夜の交流会も私は、参加する予定です。
 よかったらご一緒しましょう。
・通信の原稿当番 11月号にそめゆみさん掲載中
 12月は、T橋さん、1月はtsujiさん、2月A部さんまで決まりました。
 2順目にいきますので、またみなさん、どうぞよろしく!
・柏であった ちば子どもの本と文化の集いの報告
・来月の例会は、12月21日(土)コマ先生もご出席
 内容は、(仮)新美南吉を読んでみましょう。(初級者編)
 おすすめを紹介しあう。
なかなか今後のテーマを決められなくて、ギリギリに来月のテーマを
決めているような状況です。じっくり時間をとってやりたいと思うのですが。

絵本の読み語り
読み当番:そめゆみさん


「しにがみさん」宮西達也

ハロウィンに学童で読んだそうです。
死のことを書いている絵本だけど、絵が楽しいのであまり深刻には
ならなかったようです。
子ども達、細かいところまでよく絵をみていたんですって。この本、パート2もあるみたい。

今日のメインテーマは、黒井健さんの作品を読む
黒井さんのプロフィール
1947年新潟県生まれ。新潟大学教育学部中等美術科卒業。
主な作品に『ゆきのひのころわん』他ころわんシリーズ
『手ぶくろを買いに』『ごんぎつね』『おかあさんの目』他多数の作品がある。

黒井さんのインタビューの記事があり、絵本についてかかれていたのでご紹介。
「絵本っていうのは自分でめくること、もとに戻ること、それから、好きなページでとどまること・・
それらが、その子の意思で出来る。 じ~っと絵本の隅っこを見てたりもする。
お母さんが読んでて“次行こうよ”ってページをめくっても、子どもが“ううん”とか言って、
もとのページに戻したりする。 その時間・・、一緒に絵本を読みながら、たとえばスキンシップを
親の膝の上でやったり、子どもが親に寄りかかったり・・。 その時間が重要なんですよ。
そこで読んでもらえる絵本を私がつくれたらいいなと思っていますけどね。」

D前さん
「がちょうのたんじょうび」作: 新美 南吉 絵: 黒井 健

誕生会にくさいおならをするいたちをよぶのをやめようかみんなで
相談して、よぶことにしたのはいいものの、いたちさん、おならを我慢して
倒れちゃった。それをみたみんなは、やっぱり呼ばなきゃよかった。
この終わりでいいの?とみんな「?」

これは、これでいいのかな。笑いとばして終るのかしら。
南吉の作品は、なにかをなげかけて終る作品が多い。
これもなにかいっているのでは、
とか、様々な意見がありました。

「ごんぎつね」作:新美南吉 絵:黒井健もそのタイプでは。


「てぶくろを買いに」作:新美南吉 絵:黒井健

S藤さんは、 4才のわが子によんだけれど、ちょっと早かったようです。
と感想をいただきました。
恐ろしい人間のもとにわが子をいかせることってどうなんでしょうね。
昔はきびしい時代だったから、受け入れられたのかもしれないなど
色々な意見がでました。
この作品、読み込むと深いものを感じます。

ドッグブリーダーさんは、3年生に読み語ったそうです。

お話しの最後に、お母さん狐のつぶやきの言葉が余韻をもたせています。
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。」

「すみれちゃんクロニクル」作:石井 睦美  絵:黒井 健

すみれちゃんのゆかいなお話し。シリーズになってます。
2年生の国語の教科書にものったそうです。

「ブタのモモコとフルーツパーラー」作:森山京 絵:黒井健

とてもおしゃれな絵本。黒井さんの絵のタッチも色々あって楽しい。


「12月24日」作:黒井 健


そめゆみさん
「おかあさんの目」作:あまんきみこ 絵:黒井健

かわいい表紙で、子どもの絵本かと思いきや、内容はお母さん向き。
ぐっとくるお話しでした。
素敵なものにであったら、見つめること。心にしうっかり焼き付けなきゃなって思いました。

A部さん
「しましまちゃんのおにいちゃん」作:白井 三香子 絵:黒井 健


「PINO ピノのおるすばん」作:もきかずこ  絵:くろい けん」
わが子に。あたらしい手法の作品。


「あのねサンタの国ではね」作:嘉納 純子, 松本 智年、一色 恭子 絵: 黒井 健

1年生に。
サンタの1年間の様子が、愉快に描かれて、みんな熱心にきいていました。

「ゆうびんうさぎとしろくまサンタ」作:木暮 正夫 絵:黒井 健

サンタさんを疑いだしたこども向けによいです。

あっきー
「海のおっちゃんになったぼく」 作:なみかわみさき  絵:黒井 健


「すずおばあさんのハーモニカ」作:あまんきみこ 絵:黒井健
やさしいおはなし。ひまわりさんでよみました。


「赤いポストとはいしゃさん」作:薫くみこ 絵:黒井健


大好きなお話し。何度も朝読みで使っています。
こま先生がもってきてくださった本です。
やさしくて、笑いもありそしてぐっときます。秋から冬、これからの季節におすすめ。

A村さんも同じ絵本でした。これから読んでみるとのこと。
気に入ってもらえるといいな。

tsujiさん 欠席なので、メールにて。
「かさじぞう」作:松谷 みよ子  絵:黒井 健

誰もが知っているお話しですが、黒井健さんの絵によって、雪の降る寒い世界に
吸い込まれていきます。文と絵との融合によって生まれる世界、マッチングによっては、
こんなに深くて広いデカイに入り込めるんだと、自分の新しいイメージの広げ方に
出会えました。

ぜひ、手に取って黒井さんのかさじぞうを読んでみたくなりました。
新潟出身の黒井さんですから、雪は、生活の一部だったののでしょう。

そういえば前々回の例会で、こま先生が読んでくださったのも黒井さんの作品でした。
「ハナミズキのみち」:作:淺沼 ミキ子 絵:黒井健

震災で息子さんを失ったお母さんが書いたそうです。
この震災を忘れてはいけないという強い信念を感じました。

【おまけ】
「おかあさんの目」にとてもすてきな言葉でしたので、記しておきます。

「さあ、もういちど。よおく見てごらん。」
 するとまた、見ひらいたおかあさんの目から、わたしがすうっっときえました。
青いひろがり。白い舟。
「海!海!」

 わたしは、いそいでふりむきました。
 でもそこはやっぱり明るい部屋の中。
 「へんだなあ」
 おかあさんの目はわらって、糸のようにほそくなっていました。
 「なぜ?なぜ?どうして?」
 いそいでいそいで、いっぺんにききたがるわたしのせなかで、
おかあさんの手がかさなりました。そしてゆりかごのようにひざを
ゆっくりゆすりながら、こんなことをはなしだしました。

 「はじめ、おかあさんは、小さいときにあそびにいったうらの山を見ていたのよ。
つぎに、遠い海をながめたの。あの舟、あなたのおじいさんがのっていたのよ。
わかる?」
 おかあさんは、つづけました。
 「せつこも、うつくしいものに出会ったら、いっしょうけんめい見つめなさい。
見つめると、それが目ににじんで、ちゃあんと心にすみつくのよ。
そうすると、いつだって目の前に見えるようになるわ。
だって、いまおかあさんのひとみにうつっていたでしょう?」


 わたしには、そのとき、そのことばの意味も、すこししかわかりませんでした。
 けれど、うつくしいものに出会うたびに、いつもわたしは、おかあさんの目を
おもいだしました。

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ターキッシュ・ディライト!

2013年11月10日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

2013年11月10日(日)
ba-baさんにひょんなことで、「ターキッシュ・ディライト」をいただいた。
マコTとそれをみたとき、思わず一緒に叫んでしまうほどに
憧れのお菓子だった。

ナルニア国物語の読者にとっては、おなじみのお菓子。
エドマンドを裏切り者にしてしまったきっかけのブツ。


日本では、まったく馴染みのないお菓子であるだけに、憧れが強く
映像でみる限りは、やわらかくとろりとした印象。

ついでに「ターキッシュ・ディライト」のことを調べてみた。

ターキッシュ・ディライト:トルコの菓子。トルコ語でロクム
砂糖にデンプンとナッツたを加えて作る。
英語ではターキッシュ・ディライト(トルコの悦び)と呼ばれる。
食感は柔らかく弾力があり、日本のゆべしに似ている。

そしてさらに調べてみると、ナルニア国にでてくる「ターキッシュ・ディライト」は
いわくつきのものであることがわかった。
二十世紀初めにイギリスの一部の大学生の間で流行したターキッシュ・ディライトには、
麻薬がまぶしてあったそうだ。
エドマンドをとりこにしたのは、こちらのターキッシュ・ディライトでは?
だから、食べれば食べるほどもっと欲しくなって魔女のいいなりになり、みんなを裏切ってしまうまでに
なったのでしょう。

我が家でも、子どもたちは、ラボのCDで繰り返しきいているので、ナルニア国はおなじみ。
ターキッシュ・ディライトをもらった!というと、子どもたち二人、大喜びでよってきて、早速食べてみた。

およ?白い粉はついてないぞ。

ワクワクといただく。


中は、グミのようなゼリーのような。

むむっ、想像してたのとは違う。普通にいただけば、なかなかおいしいお菓子。しかしこれでエドマンドのような裏切りまではしないな。
たぶん生菓子のターキッシュ・ディライトとは、また違うのだろうな。
ということで納得しまたの楽しみにとっておこう。

しかし映画やお話しにでてくる食べ物って、どうしてこう色々な想像をかきたてるのでしょう。
こうやってあれやこれや思いをめぐらせる時間が楽しいのかもね。
今度は白い粉のついた生っぽいものを食べてみたいな。もちろん白い粉は粉砂糖のね!いつか食べられる日もくるさ。

【おまけ】

「ライオンと魔女」作:C.S.ルイス  訳:瀬田 貞二
実は、日本語訳のお話しには、「ターキッシュ・デライト」は「プリン」と訳されている。
日本にまったくなじみのないお菓子ですからね。その時代には、グミもゼリーもなかったのかもしれない。
「ゆべし」じゃ、味はにてるけど、ナルニアに、ゆべし とういう言葉はあわないな。
また読みたくなっちゃった、ナルニア国物語。

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「くちぶえ番長」

2013年09月23日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

2013年9月23日(月)

以前、keitaも読み、そして、今日、暇だというshinpeiに渡しました。
心に響いてくれるといいな。

大人になった「ぼく」(重松さん自身のことでしょうか)が、
小学校4年生の時、親友の「まこと」とすごした1年間を綴っています。
ラストシーンには、涙が出ました。さわやかで、そしてせつなく…。

子どもの頃の気持ちをこれだけ表現できる重松さん、心からすごい。

「くちぶえ番長」重松清

小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、
マコトがやってきた。
転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、
みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、
誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ―。
サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、
決して忘れられない友情物語。

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