2012年11月17日(土)第13回ちば子どもの本と文化のつどい@船橋
いい絵本・いい物語・いいことばを、まごころをこめて、子どもたちに手わたしていく。
このことをとおして、こどもたちのこころやことばを、やわらかく豊かなものにしていきたい。
こんな願いをもって、私たちは読みがたりの活動をすすめています。
今回は、子どもたちの興味や関心を高めるような「科学や生物」の本を多数出版され、
理科離れを心配されている子どもたちを理科好きにするにはどうしたらよいか、
理科教育にも精力的に取り組んでおられる江川多喜雄先生をお招きすることができました。
科学や自然への興味や関心を高めるには、どんな本がいいか、どんな指導が大切か
貴重なお話しをたくさんしていただけるものと思います。
子どもたちのみずみずしい感性と豊かな成長を願う、多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。
(紹介のちらしから)
あいにくの雨のなかですが、まいあさん、のんむーさんとおでかけしました。
平川先生
・続けること、働きかけていくことが大事
学校の教育は、学力向上のためと、読み語りの時間をドリル学習へ
切り替える学校もでてきている。
小松崎先生
絵本を種別すると
感性的人間認識(「100万回生きたねこ」愛の美しさ、きびしさ
人間を知る、生き方を知る)
感性的社会認識(「ぼくがラーメンたべてるとき」日本のぼく、
同じ時を世界ではなにがおきているか。
社会を知る)
江川さんの本は、自然を描いた絵本
感性的自然認識
子ども達にわたしていきたい。
「ゆうだち」を読んでくれとリクエストがあったので、読みます!
コマ先生の「ゆうだち」をここできけるとは思いませんでした。
歌の部分は、力強く、歌というより詩を読んでいるようでした。
さて、江川先生、お話しをきくのは、3回目になります。
2009年12月27日暮れの集会
http://blog.goo.ne.jp/rin-rin-1018/e/007c775efad69e53917ff721e00b7c60
2011年1月22日こどもの本の原っぱ
http://blog.goo.ne.jp/rin-rin-1018/e/6d4c20a48b90fe8726e214da133cd7da
長年に渡り理科教育にご尽力されています。
小学校の先生時代の思い出や、ご自身の理科教育についての信念を
お話しくださいました。
植物についての深い知識には、驚きとそして植物に対し興味をいだきました。
また、好奇心と行動力がすばらしい!
たくさん著作がありますが、お話しにでた本の一部をご紹介。
「台所は実験室」「まるごと科学工作」「植物にもへそがある!?」
台所は、一緒に料理をしながら、いろんなことが学べます。
科学工作は身近な材料で楽しく科学にふれられます。
印象深かったことをメモ的に残します。
●「なぜ、どうして?」と問いかける心が大切
みつめるということは、楽しいんだよ。
よく知ること=みつけること
近づいてにおいをかいてみてほしい。
ふうせんかずらの種にはハート模様あがる。これはおへそ。
ふうせん型 太いすじについている。
人間と一緒。栄養をもらう場所。へその緒もあるよ。
そらまめはよくわかる。
●価値が見える褒め方が必要。
子どもは、褒めればよいというものではない。
先生が選んで学級新聞に載せる。
載った子は、選ばれたことで喜ぶ。
●子どもが自分で生活できるように育てよう
家事労働をさせよう。下宿人ではない。
台所でしっかりおしえよう
「台所は実験室」いろんなことが学べる。
煮物はできたらすぐ食べない。生物の細胞のしくみ
●工作でいろんな工夫を
紙ひこうき ひとつでたくさん遊べる!
●いじめは…
増えている大きな原因は、学校にクラスに自治がなくなってしまったこと
先生のいうように動くしかない。
遊ぶことが集団をつくっていた。
塾だお稽古だと遊ぶ時間が少なくなった。
先生は、魅力ある授業を。理科は、具体的でわかりやすい。
江川さんが崩壊したクラスの先生にアドバイスしたこと
クラスに班長をつくる。班長会議で学級をよくすることを提案していく
外で遊ぶ子を作ろう。
その後の懇親会まで参加してきました。
この本の懇親会では、いろんな方々とお話しできるし、
みなさん素敵なかたばかりで、勉強になるし楽しい会でした。
若い小学校の女の先生がいて、クラスの子ども達にこれから
たくさん読んであげたいですと、がんばっている姿をみて
とてもうれしくなりました。
こういう先生が増えるといいな。
以下、記録メモ
日がたってしまい、自分でもどういう関連で書いてあるのか
よくわからない内容ですが、今度、江川さんにあうことがあったら
尋ねてみようと思う気持ちで残しました。
小石川植物園
ヨメナ(キク科)をみに。
花を見に。すると種を見に行きたくなる。
あれどうなったかな?またたずねたくなる。
5/21金環日食の日は、喜寿最後の日。
(5/22が誕生日。)
九十九里浜にいって、水平線からでる太陽をみたかった。
あいにく雨。でも金環の瞬間、雲がはれてみえたんです。
東京にいれば、晴れてたんだけどね…
地面にはまひるがおがさいていた。
花は実と種をつくるもの。
カレンダーに必要な種の写真を撮りに再び九十九里浜へ。
思い立ったときに行動をおこすと出会えることが多いのです。
江川さんの好奇心と行動力がすごい!
新聞でみた白馬にある車ゆり輪生をみに、でかける。
探して見つけたときはうれしかった。
種がどうなっているかまたあいたくなった。
はじけて3つになってましたよ。
チューリップと同じ種。
チューリップも種を作ります。
受粉実験は、成熟していないとダメです。
めしべはテカテカつやがでているとき、
おしべはポロポロしているころにつけると成功します。
でも種から花を咲かせるには、さらに5~6年かかるのです。
いちごの受粉は、みつばちが必要。自家受粉だと形がいびつになります。
いつごのプツプツしたところはめしべの名残です。
やまゆりはコップ状になっています。
まわりに膜があり、風ではじけて飛ぶようになります。
キク花 タンポポ 舌状花(はなびら)
アザミ 茎状花(はなびらない)
ひまわり、よめな、ハルジオン、ヒメジオン 舌状花と茎状花
子孫をのこしていくため、植物は自家受粉しないしくみを作っている。
めしべがおしべより先だったり後だったり。
ヒマラヤユキノシタ ごってり花咲かせる
昔3年生はアブラナの花からみができるしくみを学んでいた。
めしべから実ができる。
自作カレンダーには植物の秘密がいっぱい!
菩提樹の種
ムクロジ
写真で花と実を載せていて、とてもおもしろいです。私も購入しました。
菩提樹の種
小学校では受精を教えないのです。だから受粉も教えるのが難しい。
なぜ教えないのでしょうね。
めしべが先だったり後だったり。
放射線と料理
原発事故があってから、食品には、すべてに入り込んできています。
放射線は、中を壊します。たくさん体に取り込んではいけない。
少しなら体が自分で修復します。
表面についたものは、良く洗えばよい。
中に入り込んだものはとれません。
こわいと思ったらゆでること。
中に入りやすいのは、さつまいも、しいたけ、たけのこ、かんぽ柿
でも、体は排出しますから、たくさん野菜をとって毎日ウンチとして
排出してください。
ヨウ素は、先によいヨウ素をとってください。
そうすれば、いらない分は排出しますから。
セシウムも似たものを先にとることです。
野菜は豊かにとってください。
江川さんは、病気の奥様のために毎日食事をつくっているそうです。
お味噌汁も5種類の野菜をいれているとききました。
工作
・紙コプター(菩提樹)
・紙とんぼ
・くりぶえ(ゆで栗 中を出す)空気を動かして音を出す
どんぐりでもできるけど、われやすい
・紙ひこうき 単純だけどたのしい
B5の紙(広告の紙)最適
さんかく、さんかく 落ちて上がるにはつばさに工夫
・ペットボトル懐中電灯
科学者の専門用語にこだわる必要はない。
双葉でいいじゃないでしょう。(双子葉?、単子葉)
江川さん、78歳には思えない行動力と好奇心でした。
なにより子ども達のことをとても考えていました。
直接子どもに教えてくださる機会があったらよいのにと思いました。
また、ぜひお会いしたい方です。
その後の交流会(この酒大好きの会)にもとても楽しく参加してきました。
【おまけ】
むーちゃん、雨の中、よくきてくれました。
あえてうれしかったよー!