王将戦第三局は135手先手藤井竜王の勝利となり、三連勝で王将タイトルまであと1勝となりました。
今回は第一局と同じような進行になりましたが、どうやら封じ手の辺りでは形勢は互角もしくは多少後手の渡辺王将の方が優勢らしく、2日目の中盤あたりではハッキリ後手良しだったようです。
問題の一手!
102手目の白△4七歩のタタキが疑問だったようで、△5六桂ならハッキリ良かったとの解説者の意見でした。(感想戦でもやっておられました)
ここで先手の方が多少厚くなったとのことですが、まだまだ難解な局面。それを竜王は見事に決めました。
▲9三歩に118手△8三王とかわしたところ。ここで▲8一金と飛車をとり、△2九角成と飛車取りで先手玉は必至をかけられましたが・・・
121手目△8四飛車!
以下29手で持ち駒全て使い切っての見事な詰みでした。竜王戦の第4局と同じく実に華麗な詰めあがりでした。
次回は2月11、12日東京で行われます。ここで勝利すれば歴代4人目で最年少の五冠王の誕生となります。
今や間違いなく将棋界の序列1位ですが、この地位は今後20年間は不動のものだろうとの評価もあるほど。
間違いなく歴史が書き換えられる瞬間を目の当たりにする幸せをかみしめながら終わることにします。