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藤井叡王、激闘を制す

叡王戦、藤井叡王の先番で迎えた第三局は、唯々藤井叡王の勝負強さに感心しました。局面はいつの間にか挑戦者の菅井八段の方が、AIだけでなく、解説者も優勢から勝勢へと変わり、叡王の方が残るとすれば唯一千日手だけという評価の中、98手目の△6六桂打に対して、同飛と飛車を切り、同角に6九香と果敢に攻めを見せました。
そこから先にも色々ありますが、優勢を意識した菅井八段も千日手ではなく、完全勝利を目指しました。後手番での千日手なら大歓迎とばかりに永瀬王座なら間違いなく千日手を選らんだでしょうけどね。
お互いに気風の良い指しまわしにすっかり魅入られました。
そこから先も色々あったのですが、受けだけでなく詰みまで見据えた金底の歩ではなく、

△7九桂合とした藤井叡王の構想の素晴らしさ、迫力、勝負根性が然しもの菅井八段を狂わせたのかもしれません。

結果、163手で激闘を制した藤井叡王、次局は防衛かあるいは菅井八段が逆王手をかけるのか、ますます楽しみになってきました。仮に藤井竜王が連敗して防衛に失敗だったとしても、全冠制覇するのは時間の問題だと思っています。
因みに名人戦の方は前回も書きましたが、当方の中では、既に名人位を獲得しているので、ぶっちゃけ興味がありません。精々4-0になるのか4-1になるのかくらいなもの。それよりも来月5日から始まる棋聖戦の方が気になります。
対戦相手はご存じの佐々木大地七段で、ベトナムでの対局だとか。囲碁は東南アジアでも有名で、世界一位は中国だし二位も韓国といった具合だから、海外対局は不思議でもなんでもありませんが、日本古来の将棋のタイトル戦を世界で対局するとなると色々大変だと思います。スポンサーあってのものだから何ともいえませんが、藤井竜王は大事な将棋界の至宝です。それでなくても対局過多に加えて年中対局以外にファンサービスが驚くほどビッシリ組まれていますよね。今でも過剰過ぎる忙しさで、スポンサーなのかその顔色をうかがう将棋連盟の戦略なのか知りませんが、100年はおろか数百年に一人という逸材を、自分たちの身勝手な都合のためだけで潰しでもしたら取り返しがつきませんよ。わざわざ海外で対局する意味ってそれ以外に有益なことでもあるんですかね?
それはともかく、佐々木七段、王位リーグでも4-0とトップで次戦の結果次第ですが、最低でも白組で挑戦者決定戦出場は決まっています。今期は絶好調で渡辺名人や永瀬王座を下して現在7勝1敗、レーティングでも斎藤慎太郎八段を抜いて8位で先の菅井八段に続いています。
当然のことですが藤井竜王の棋譜は全て研究済みのはず。持ち時間もチェスクロックでの4時間と短かいので、佐々木七段の方に分がある気がします。
普通なら藤井棋聖を応援するのですが、今回だけは佐々木さんが勝ったとしてもいいかな、なんてどこかに思う気持ちもあります。
もちろん藤井オッカケは変わりませんけどね。
それよりも王座戦、トーナメント戦はたったの4連勝するだけで挑戦者になれるんですから、サッサと獲っちゃってくださいよ。今の竜王にはそれほど難しいことじゃないと思います。ただ対局とは全く関係のない忙しさのために、体調管理が上手くできなかったり、研究不足に陥ることが唯一の心配な点です。どうやら将棋界のトップは、共通の道を歩んできた羽生さんになりそうなので、多少なりとも緩和されるでしょうが・・・。


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