【2014-2015年度】地区補助金奨学生 木原 慎一朗さん(今治南ロータリークラブ推薦)
日本からの更新です。
5月28日の昼にエミレーツ航空でバーミンガム空港を発ち、ドバイ経由で、翌日29日の夕方に関西国際空港に着きました。
昨年9月下旬に渡英して以来、約8ヶ月ぶりの帰国になります。
関西学院大学在籍時にお世話になった神戸の学生寮に向かう高速バスの中で、日本語表記の見慣れた看板や関西方言の会話が飛び込んでくると、
それまでの緊張が一気に解け、どっと疲れたような気がしました。
その学生寮に3日間宿泊し、就職のための筆記試験を三宮で受けました。
今回、この時期に帰国したのは、就職活動を日本で行うためです。
幸い、今年から多くの企業が採用試験時期を遅らせているため、バーミンガム大学の授業を全て終えてから就職試験に臨むことができました。
もう講義が行われることはないため、この時期には同期の留学生の多くが帰国します。
私と同じく、日本人留学生も数人帰国していますが、そのほとんどは、修士論文のためのデータ収集(アンケートやインタビューなど)を母校で行うための一時帰国です。
大学の規則により、8週間以上の帰国は難しいようですが、期限ぎりぎりまで今治に滞在するつもりでいます。
そのため、指導教授とはメールでやり取りし、論文の大半を日本で仕上げることになると思います。
励まし合い、支え合えるクラスメートや、通い慣れた大学・教育学部図書館から離れて研究を進めるのは大変なことだと思っていましたが、
食事のバランスや生活のリズムを考えると、実家で執筆する方がいいと思えるようになりました。
気分転換のために、今治市立図書館に勉強場所を移すこともあるので、今治南ロータリークラブの皆様や、
以前にクラスを受け持った塾生たちに会うこともあるかもしれません。
正直なところ、この8ヶ月で目覚ましい成長があったかどうかは微妙なところですが、これから卒業までの残り3ヶ月間、文献調査やデータ分析を通して、留学の成長を自覚できるように頑張ります。
心配していた前ターム(Spring Term)の成績については、5月11日にその評価が返ってきました。
3本の論文全ての論理構成に自信が持てないまま提出したのが気がかりでしたが、全体的に、第1ターム(Autumn Term)よりいい成績がつけられていて安心しました。
これで、あとは修士論文を提出しさえすれば、バーミンガム大学を卒業できることになりました。
繰り返しになりますが、今は就職試験と並行して、修士論文の執筆に全力を尽くすのみです。
前回のレポートで言及した通り、論文のテーマは、「日本人学習者を対象とした外国語としての英語学習のための教室における教師の口頭訂正フィードバックと
その信念の関係性についての一考察(An investigation into the relationship between teachers’ oral corrective feedback and their beliefs in EFL classrooms in Japanese contexts)」です。
具体的には、教師が英語の授業中に用いる誤用訂正の種類とその割合を集計し、生徒のどのような発話ミス(文法ミス、語彙選択ミス、発音ミスなど)に対して、
その誤用訂正が使用されているか分析します。
その分析結果が、教師の信念(teachers’ beliefs)とどの程度一致もしくは乖離しているかを量的・質的観点からさらに分析し、
今後の授業の参考材料にすることになります。
そのためのデータ収集として、5月13日に、ビデオカメラとボイスレコーダーを持って、ロンドン郊外の日本人学校(プライバシー保護のため、
ここで学校名を出すことはできませんが、素晴らしい環境の学校でした。)に授業見学に行ってきました。
その時に記録した動画・音声データについては、まだ見直しの段階で、ほぼ全く分析作業ができていないため、
学校の様子も含めて、次回以降のレポートで詳しく報告させて頂きます。
その学校は、馬や羊の群れが走り回る平原が広がる地域にあります。
バーミンガムからは少し遠いので、訪問の前日にギルフォードYMCAで1泊しました。
ロンドンのウォータールー駅からギルフォード駅で下車し、そこからタクシーに乗って学校に向かいます。
雨が多い英国では珍しく、その日は清々しい青空でした。
タクシーからは、日本でイメージしていた通りの本当に美しいイングランドの田舎の風景を見ることができ、アガサ・クリスティの小説の中に入り込んだようでした。
授業見学が終わると、再びウォータールー駅まで引き返し、歩いてロンドン観光をしました。
クリスティ文学ではベルギー人のエルキュール・ポアロが有名ですが、推理小説つながりということで、
恐らく世界で最も有名な探偵、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズのお屋敷を訪ねることができました。
ベイカー・ストリート221B番地にあるホームズ邸は、シャーロック・ホームズ博物館として人気の観光スポットです。
中に入ると、作中でホームズが使用する筆記具やパイプのほかに、インバネスコート(二重マント)やディアストーカーハット(鹿撃ち帽)がお土産として売られているため、全身ホームズになりきることもできます。
アビー・ロードの近く、シャーロック・ホームズ博物館の隣には、ビートルズ・ストアがあり、ここでしか買えない限定品がたくさん並んでいます。
このお店には日本人スタッフが多く、日本語でのやり取りが可能なため、妙な安心感がありました。
英国の作家と言えば、ほかに「不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland)」のルイス・キャロルや「二都物語(A Tale of Two Cities)」の
チャールズ・ディケンズ、「ハムレット(Hamlet)」のウィリアム・シェイクスピア(厳密に言うとシェイクスピアは作家というより戯作者ですが)が有名ですが、
ロンドンのいたるところで、彼らの息吹が感じられます。大英図書館の入り口では、アリスとチェシャ猫が来場者を出迎えてくれます。
クリント・イーストウッド監督作品「ヒアアフター(Hereafter)」でマット・デイモンも訪れたチャールズ・ディケンズ博物館には、ディケンズの原稿や書物机が保管されています。
街角のパブに目をやると、シェイクスピアの肖像が飾ってあります。
その日の最後に、映画「ナイトミュージアム:エジプト王の秘密(Night at the Museum: Secret of the Tomb)」の舞台として盛り上がっている大英博物館を訪れました。
やはり1番人気はロゼッタ・ストーンで、周りにたくさんの観光客が集まっていました。
ヒエログリフを1行ずつ丁寧に写真撮影している人も多く、列の先頭にたどり着くまでに相当時間がかかりました(別室にあるレプリカの方はガラガラでしたが)。
パリのルーヴル美術館と並んで、何度訪れても必ず後悔が残る博物館と言われているだけあって、展示品の全てを満足に見て回ることはできませんでした。
また訪れる機会があれば、ある程度予習しておく必要がありそうです。
その日のうちにバーミンガムに帰ることは難しいため、「ハリー・ポッター(Harry Potter)」のロケ地として使われた9と3/4番線のあるキングス・クロス駅から歩いてすぐのヨーロピアンホテルに宿泊しました。
駅の構内に行ってみると、ホグワーツ魔法魔術学校のグリフィンドール寮の女の子が、シロフクロウと一緒にちょうど魔法界に出発するところだったので、写真を撮らせてもらいました。
今回のロンドン観光では、ビッグベン、ロンドン・アイ、ウェストミンスター寺院などのメジャーなスポットは時間の都合上、外観を見るだけでしたが、次回は是非中まで見学しようと思います。
セント・ジェームズ公園沿いのザ・マル通りからバッキンガム宮殿に行き、ピカデリーサーカスからクイーンズ・シアターに抜け、「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」の舞台を観られる日を楽しみにしています。
その日のために、修士論文の執筆に励みます。
★バーミンガム空港

★シャーロック・ホームズ博物館

★大英博物館

日本からの更新です。
5月28日の昼にエミレーツ航空でバーミンガム空港を発ち、ドバイ経由で、翌日29日の夕方に関西国際空港に着きました。
昨年9月下旬に渡英して以来、約8ヶ月ぶりの帰国になります。
関西学院大学在籍時にお世話になった神戸の学生寮に向かう高速バスの中で、日本語表記の見慣れた看板や関西方言の会話が飛び込んでくると、
それまでの緊張が一気に解け、どっと疲れたような気がしました。
その学生寮に3日間宿泊し、就職のための筆記試験を三宮で受けました。
今回、この時期に帰国したのは、就職活動を日本で行うためです。
幸い、今年から多くの企業が採用試験時期を遅らせているため、バーミンガム大学の授業を全て終えてから就職試験に臨むことができました。
もう講義が行われることはないため、この時期には同期の留学生の多くが帰国します。
私と同じく、日本人留学生も数人帰国していますが、そのほとんどは、修士論文のためのデータ収集(アンケートやインタビューなど)を母校で行うための一時帰国です。
大学の規則により、8週間以上の帰国は難しいようですが、期限ぎりぎりまで今治に滞在するつもりでいます。
そのため、指導教授とはメールでやり取りし、論文の大半を日本で仕上げることになると思います。
励まし合い、支え合えるクラスメートや、通い慣れた大学・教育学部図書館から離れて研究を進めるのは大変なことだと思っていましたが、
食事のバランスや生活のリズムを考えると、実家で執筆する方がいいと思えるようになりました。
気分転換のために、今治市立図書館に勉強場所を移すこともあるので、今治南ロータリークラブの皆様や、
以前にクラスを受け持った塾生たちに会うこともあるかもしれません。
正直なところ、この8ヶ月で目覚ましい成長があったかどうかは微妙なところですが、これから卒業までの残り3ヶ月間、文献調査やデータ分析を通して、留学の成長を自覚できるように頑張ります。
心配していた前ターム(Spring Term)の成績については、5月11日にその評価が返ってきました。
3本の論文全ての論理構成に自信が持てないまま提出したのが気がかりでしたが、全体的に、第1ターム(Autumn Term)よりいい成績がつけられていて安心しました。
これで、あとは修士論文を提出しさえすれば、バーミンガム大学を卒業できることになりました。
繰り返しになりますが、今は就職試験と並行して、修士論文の執筆に全力を尽くすのみです。
前回のレポートで言及した通り、論文のテーマは、「日本人学習者を対象とした外国語としての英語学習のための教室における教師の口頭訂正フィードバックと
その信念の関係性についての一考察(An investigation into the relationship between teachers’ oral corrective feedback and their beliefs in EFL classrooms in Japanese contexts)」です。
具体的には、教師が英語の授業中に用いる誤用訂正の種類とその割合を集計し、生徒のどのような発話ミス(文法ミス、語彙選択ミス、発音ミスなど)に対して、
その誤用訂正が使用されているか分析します。
その分析結果が、教師の信念(teachers’ beliefs)とどの程度一致もしくは乖離しているかを量的・質的観点からさらに分析し、
今後の授業の参考材料にすることになります。
そのためのデータ収集として、5月13日に、ビデオカメラとボイスレコーダーを持って、ロンドン郊外の日本人学校(プライバシー保護のため、
ここで学校名を出すことはできませんが、素晴らしい環境の学校でした。)に授業見学に行ってきました。
その時に記録した動画・音声データについては、まだ見直しの段階で、ほぼ全く分析作業ができていないため、
学校の様子も含めて、次回以降のレポートで詳しく報告させて頂きます。
その学校は、馬や羊の群れが走り回る平原が広がる地域にあります。
バーミンガムからは少し遠いので、訪問の前日にギルフォードYMCAで1泊しました。
ロンドンのウォータールー駅からギルフォード駅で下車し、そこからタクシーに乗って学校に向かいます。
雨が多い英国では珍しく、その日は清々しい青空でした。
タクシーからは、日本でイメージしていた通りの本当に美しいイングランドの田舎の風景を見ることができ、アガサ・クリスティの小説の中に入り込んだようでした。
授業見学が終わると、再びウォータールー駅まで引き返し、歩いてロンドン観光をしました。
クリスティ文学ではベルギー人のエルキュール・ポアロが有名ですが、推理小説つながりということで、
恐らく世界で最も有名な探偵、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズのお屋敷を訪ねることができました。
ベイカー・ストリート221B番地にあるホームズ邸は、シャーロック・ホームズ博物館として人気の観光スポットです。
中に入ると、作中でホームズが使用する筆記具やパイプのほかに、インバネスコート(二重マント)やディアストーカーハット(鹿撃ち帽)がお土産として売られているため、全身ホームズになりきることもできます。
アビー・ロードの近く、シャーロック・ホームズ博物館の隣には、ビートルズ・ストアがあり、ここでしか買えない限定品がたくさん並んでいます。
このお店には日本人スタッフが多く、日本語でのやり取りが可能なため、妙な安心感がありました。
英国の作家と言えば、ほかに「不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland)」のルイス・キャロルや「二都物語(A Tale of Two Cities)」の
チャールズ・ディケンズ、「ハムレット(Hamlet)」のウィリアム・シェイクスピア(厳密に言うとシェイクスピアは作家というより戯作者ですが)が有名ですが、
ロンドンのいたるところで、彼らの息吹が感じられます。大英図書館の入り口では、アリスとチェシャ猫が来場者を出迎えてくれます。
クリント・イーストウッド監督作品「ヒアアフター(Hereafter)」でマット・デイモンも訪れたチャールズ・ディケンズ博物館には、ディケンズの原稿や書物机が保管されています。
街角のパブに目をやると、シェイクスピアの肖像が飾ってあります。
その日の最後に、映画「ナイトミュージアム:エジプト王の秘密(Night at the Museum: Secret of the Tomb)」の舞台として盛り上がっている大英博物館を訪れました。
やはり1番人気はロゼッタ・ストーンで、周りにたくさんの観光客が集まっていました。
ヒエログリフを1行ずつ丁寧に写真撮影している人も多く、列の先頭にたどり着くまでに相当時間がかかりました(別室にあるレプリカの方はガラガラでしたが)。
パリのルーヴル美術館と並んで、何度訪れても必ず後悔が残る博物館と言われているだけあって、展示品の全てを満足に見て回ることはできませんでした。
また訪れる機会があれば、ある程度予習しておく必要がありそうです。
その日のうちにバーミンガムに帰ることは難しいため、「ハリー・ポッター(Harry Potter)」のロケ地として使われた9と3/4番線のあるキングス・クロス駅から歩いてすぐのヨーロピアンホテルに宿泊しました。
駅の構内に行ってみると、ホグワーツ魔法魔術学校のグリフィンドール寮の女の子が、シロフクロウと一緒にちょうど魔法界に出発するところだったので、写真を撮らせてもらいました。
今回のロンドン観光では、ビッグベン、ロンドン・アイ、ウェストミンスター寺院などのメジャーなスポットは時間の都合上、外観を見るだけでしたが、次回は是非中まで見学しようと思います。
セント・ジェームズ公園沿いのザ・マル通りからバッキンガム宮殿に行き、ピカデリーサーカスからクイーンズ・シアターに抜け、「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」の舞台を観られる日を楽しみにしています。
その日のために、修士論文の執筆に励みます。
★バーミンガム空港

★シャーロック・ホームズ博物館

★大英博物館
