一億通りの僕の勝ちにする
~ハチワンダイバーより~
ハチワンダイバー17巻より、主人公である菅田君の台詞。「一億通りのあなたの勝ちを、一億通りの僕の勝ちにする。」この台詞を言うために4時間50分微動だにせず対局のすべてを読みきった。ハチワンダイバーは基本的には将棋漫画である。主人公の菅田君はあと一歩のところでプロ棋士になれず、お金をかけて将棋をおこなう真剣師となりアキバの受け師と出会うことで命すらかかった対局へと足を踏み入れていくことになる。
この台詞があった対局は対ジョンス・リーとの一戦で、なんと50時間切れ負けである。食事なし水のみありというとんでもないルールで50時間+50時間の計100時間を戦うことになる。95時間かけて負ける寸前まで追い込まれた菅田君が99時間50分まで将棋盤に潜ることですべてを読みきり勝ちへのルートをひた走る。この対局は最後もすさまじく、残り時間十数秒、しかし詰みまで数手という状況で自称世界で2番目にケンカの強い男でもあるジョンス・リーが駒を指すと同時に将棋盤に駒を激しく打ち付ける。すると将棋盤が真っ二つに裂け始め、お前に次の手が指せるかなどと言い出す。もうめちゃくちゃである。そんな状況でも菅田君は両手で将棋盤を支え駒は歯でくわえてジョンス・リーに止めを刺すのであった。
ハチワンダイバーは以前実写ドラマ化されたこともある。当時話は完結していなかったためドラマのラスト数話はオリジナル展開であった。ハチワンダイバーがとんでも将棋漫画になったのはこのオリジナル展開にはいるころからなので、溝端君ファンでドラマだけ見たという方は漫画の怒涛の展開に驚くであろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます