【野球メモ】
「FA宣言をしていた東京ヤクルトの石井一久投手(34)の西武入団を正式決定。西武は同投手に東京ヤクルトの条件を大幅に上回る2年総額8億円程度を提示した模様。」
…正式決定が見通しよりやや遅れましたが、これで石井一久投手の西武移籍が決まりました。
西武では涌井秀章投手、西口文也投手に次ぐ立場が期待されそうです。
救援陣の陣容が今一つで、先発投手に自立が求められる西武にしてみれば、6~7イニングを比較的しっかり投げられる先発投手である同投手の獲得は意義が大きいでしょう。
安定感はあまりないものの、大舞台に強い(※)というのも西武にとってはうってつけかもしれません。
ところで石井一久投手は2006年に「2年後までに引退する」と発言しています。
2006年から2年後というと2008年ということになるのですが、同投手が西武と交わした契約は2009年まで。
事実上の引退撤回ということになるでしょうか。
東京ヤクルトとしては、確かに先発ローテーション投手が流出すること自体は痛手ですが、人的補償でドラフト戦略に定評がある西武の有望選手が獲得できる可能性があり、チームの若返りが急務となっていた東京ヤクルトにとってはそう悲観することもなさそうです。
(※バッテリーを組んでいたYS古田敦也捕手に「節目節目で良い投球をしますよ」と、安定感の無さと大舞台での強さを端的な言葉で紹介されたことがある)
(2007年11月23日 / 『スポーツニッポン』より)