オオカミ達の沈黙

友人達４人で、お花に囲まれたカフェのテラス席で、身体に優しいお昼ご飯を食べた。





その後、御一行が向かったのは、



ななれれカフェ。

楽しい会話で盛り上がっているのに、

たった１人だけ、どうしても帰りたい人がいた。




ゆき　「　人生って、辛いことから逃げられないものなの？　」


ゆきちゃんは、お母さんに無理矢理　連れてこられた。


そして、安全な居場所を求め　さまよった。








　「　そりゃ　いますけど　なにか？　」

　　　　　　　　　　　　　れれ　「　おら　きょうは　ねむくないべさ　」　←　いつもは昼寝の時間


ななれれカフェに、安全な場所などあろうか？？・・・・・・　いや　あるまい　



この２犬の　　動きが鈍かったこともあり、

ゆきちゃんは、いつもより動き回った。・・・・・　逃げ場を求めて。




ゆき　「　自由への出口はどこ？？　」


外への脱出経路を見つけたゆきちゃん。



ゆき　「　お母しゃん！ここから出れるの！オオカミが来る前にここから逃げるの！　」


お母さんに逃げようと必死にアピールするも断られ、


自分だけでも逃げようと、危険も顧みずオオカミ達のスキを見て、後ろを音を立てずに走行するゆきちゃん。





気がつかないオオカミ達。


れれ　「　腹へったべさ。　」　　　「　みぎにおなじ　だっちゃ　」　・・・・左だけどね　


オオカミ達は腹が空いていた。


恐怖のあまりゆきちゃんは、

遂にお母さんに猛アピール！




ゆき　「　お母しゃん！もう帰るって言ってるでしょ！ゆきはどうしても帰りたいの！　」


・・・・・とにかく必死だった。



れれ　「　ゆきちゃんは何でそんなに帰りたいんだべか？」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「　いえに　おいしいおやつがあるんだっちゃ　きっと　」




・・・・・・そういうことじゃないんだけどね　




ゆきちゃんは、我が家に来ると絶対におやつは食べません。食べると生きてここから帰れなくなるんだと思っているのかも知れません　
私達は、しゃべって笑ってまたしゃべって、楽しい時間を過ごしました。その犠牲になったゆきちゃんには心からお詫びを申し上げる次第です。
オオカミ達は、ゆきちゃんに危害を加えることも匂いを嗅ぎに行くこともなく、話の間に割って入って邪魔することもなく、おとなしく足元にいました。（おやつ待ち）　←　沈黙のオオカミの方が恐いかも
そんなゆきちゃんとオオカミ達にワンパンチ　

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