第二黎明期的日記

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書は人なり

2014-05-12 | 阿倍早千代
高校時代にやっておけば良かったと後悔している唯一のことが演劇部と書道部の兼部。

文化部なのに朝練がある体育会系な演劇部に所属していたので諦めていた。

でも書道部の先生が書く字がとても好きだった。

あと人柄も。

書道準備室にまだ幼いお子さんの写真を飾って「可愛いだろう」と自慢してくるマイホームパパ。

演劇部の顧問が学校を離任する際、なにぶん悪名高い演劇部なもので代わりに顧問を引き受けてくれる先生が見つからず困っていたら名乗り出てくれたナイスガイ。それこそ兼部が難しく無理だったのだけど。

そんな先生の訃報を一日遅れで開いた新聞の中に見つけて絶句した。

大急ぎで喪服に着替えて、香典だけ持って家を出たら数珠やハンカチさえも持っていなかった。

泣かないからハンカチは無くても大丈夫と思っていたのに、お寺のあちこちに飾られた先生の作品を見たら涙腺崩壊。

バカだ、私はどれだけ自分のことが分からないんだろう。

本人が亡くなっても作品は残り続ける、けど新しい作品は二度と生まれない。

芸術家の死は特別尊くて悲しい。

高校を卒業して20年以上経っているからどんなにおじいちゃんになっているかと思えば何にも変わってないじゃん。

こっちは立派に中年になってんのに。

いつまでも燃え尽きてらんないなぁ。

大好きです、ありがとうございました、小山先生。
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