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~させていただく

2010-01-24 22:05:17 | 言葉
この“させていただく”という言葉はよく聞くし、使う言葉の一つだと思いますが
実は、使い方が難しい言葉です。



以下、文化審議会「敬語の指針」より抜粋(長文ですが…)


「させていただく」の使い方の問題

【18】「させていただく」を余り使わない方が良いと聞いたが
実際には、見聞きすることが多い。
また、自分でも「それでは,発表させていただきます。」
などと言ってしまうが、どう考えれば良いのだろうか。

【解説1】「(お・ご)……(さ)せていただく」といった敬語の形式は
基本的には,自分側が行うことを
ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い
イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる。
したがって,ア),イ)の条件をどの程度満たすかによって
「発表させていただく」など,「…(さ)せていただく」を用いた表現には
適切な場合と,余り適切だとは言えない場合とがある。

【解説2】次の①~⑤の例では,適切だと感じられる程度(許容度)が異なる。
①相手が所有している本をコピーするため,許可を求めるときの表現
「コピーを取らせていただけますか。」
②研究発表会などにおける冒頭の表現
「それでは,発表させていただきます。」
③店の休業を張り紙などで告知するときの表現
「本日,休業させていただきます。」
④結婚式における祝辞の表現
「私は,新郎と3年間同じクラスで勉強させていただいた者です。」
⑤自己紹介の表現
「私は,○○高校を卒業させていただきました。」

上記の例①の場合は,ア),イ)の条件を満たしていると考えられるため
基本的な用法に合致していると判断できる。

②の例も同様だが,ア)の条件がない場合には,やや冗長な言い方になるため
「発表いたします。」の方が簡潔に感じられるようである。

③の例は,条件を満たしていると判断すれば適切だが,②と同様に
ア)の条件がない場合には「休業いたします。」の方が良いと言えるだろう。

④の例は,ア)とイ)の両方の条件を満たしていないと感じる場合には
不適切だと判断される。

⑤の例も,同様である。ただし,④については,結婚式が新郎や新婦を最大限に
立てるべき場面であることを考え合わせれば許容されるという考え方もあり得る。

⑤については,「私は,卒業するのが困難だったところ,先生方の格別な御配慮に
よって何とか卒業させていただきました。ありがとうございました。」などという
文脈であれば,必ずしも不適切だとは言えなくなる。

なお,ア),イ)の条件を実際には満たしていなくても
満たしているかのように見立てて使う用法があり
それが「…(さ)せていただく」の使用域を広げている。
上記の②~⑤についても,このような用法の具体例としてとらえることもできる。
その見立てをどの程度自然なものとして受け入れるかということが
その個人にとっての「…(さ)せていただく」に対する「許容度」を
決めているのだと考えられる。



必要以上にへりくだり過ぎると、嫌味になるようです。

身近なところで 『お休みを頂いております』もそうですね。
その、伝えている相手の方(お客様であったり、取引先であったり)に
お休みを“いただいて”いるわけでは無く、休暇を取っている事実を
丁寧に伝えればいいわけですから『休んでおります』で十分です。

司会者が『本日の司会をさせていただく○○です』もおかしいです。
○○さんが司会をすることが、参加者に迷惑をかけることなのか?
そこまでへりくだる必要はないように思います。
『本日の司会を務めます○○と申します』で十分ではないでしょうか?
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