あと一ついいですか?

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“いつの日か”を“今日”に変える人たち

2010-03-14 23:38:00 | 日記
3月14日のTBS『夢の扉』は東京慈恵会医科大学付属病院 リハビリテーション科
診療部長 安保雅博Dr.が出演されていました。

テーマは「 脳機能障害の改善策に革命をもたらしたい 」


超高齢化社会を迎えている現代の日本。
日本人の死因で脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患が3位になっています。
また、命は取り留めたとしても脳機能障害という後遺症を抱える患者になってしまいます。

そんな患者たちに希望の光を灯す新たなリハビリ治療法が開発され、世界から注目を集めています。
その治療法を考案したのが慈恵会医科大学の安保雅博教授です。
安保教授の治療法は逆転の発想で、損傷していない健側の脳に磁気刺激を加え
その後集中リハビリを行うというもの。
この治療法を受けた患者全員の後遺症が改善しているというのです。

以上、夢の扉、HPから


脳梗塞
脳の血管が何らかの原因で狭窄(狭くなる)、閉塞(つまる)になるとその先にある
脳細胞に血液が充分に行き渡らなくなります。
脳細胞は血液に溶けている酸素と糖分で生きているのでこれが足りなくなると脳細胞は死んでしまいます。これが脳梗塞です。
死んでしまった脳が手足の動きに重要な場所であれば手足の麻痺になりますし
言語に重要な場所であれば言語障害が出ます。


脳出血
頭蓋内の出血は総称して一般的に脳出血 (のうしゅっけつ) または脳溢血 (のういっけつ) と呼ばれる。
脳出血は脳内への出血と脳周囲への出血に分類される。

因みに
俳優・声優の山田康夫氏(ルパン三世の声優さんです、若い方は知らないかも)は脳出血で亡くなられてます。



さて、話は戻りますが
上記の疾病は、一命は取り留めても、麻痺や言語障害、感覚障害などの後遺症が残りやすいです。
そして、4ヶ月以内に回復しないとそれ以上の回復は難しいとも言われています。
安保Dr.は、この方たちに経頭蓋磁気刺激治療とリハビリを行います。

この経頭蓋磁気刺激治療は、損傷していない健側の脳に磁気刺激を加えます
安保Dr.曰く、健常な脳が損傷している部位を補おうとして、過剰に反応するため、返って障害が起こる
らしいのです。

そして、Dr.の治療方針として
本学の精神である「病気を診ずして、病人を診よ」という言葉にありますように
患者さんのもつ個々の障害のみにとらわれることなく患者様の全体像を把握し
様々な側面からアプローチを行えるように心がけています。
そして、患者様のもつ能力を最大限に引き出せるよう、医師・療法士などがチーム医療
として包括的に個々の患者様に対応しています。

テレビでは、自分の“親”ならどうあって欲しいか、“家族”ならとおしゃってました。


10年間、左手が肩より上がらず、お茶碗も持てず、リハビリを断念していた男性が
孫を両手で抱きしめたいと一念発起し、安保Dr.を訪れます。
その方がわずか数週間で、画期的に良くなる様は驚きました。


この治療法はすべてに方に有効というわけではありませんが
『 手の麻痺がこれ以上治らないといわれて、苦しんでいる人をなくしたい 』とおっしゃるように
治療に邁進されていくのでしょう。


医療業界の暗いニュースが多い昨今、とても感動する放送でした。



夢の扉 
あらゆる業界・ジャンルで「未来の夢」をめざす人・グループに密着するドキュメント番組
http://www.tbs.co.jp/yumetobi/index-j.html


東京慈恵会医科大学付属病院
http://www.jikei.ac.jp/hospital/honin/sinryo/28.html
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と、言うことで映画の紹介です

2010-03-08 05:34:40 | 日記
昨日(さくじつ)、“生きた昆虫を遠隔操作する『HI-MEMS』プロジェクト”なるものの
記事をWIRED VISIONから抜粋しましたが、もうすぐ公開されるディズニー映画がそのものなので(笑)、紹介しておきます(^^)


http://www.disney.co.jp/movies/gforce/  オフィシャルサイト
動物による特殊部隊Gフォースの活躍を、実写とCGの融合によって描く3Dアドベンチャー。
アメリカの存在を揺るがす巨大な敵を前に、動物軍団が闘いを繰り広げる。


モルモットが特殊工作員です(笑)
ペネロペ・クロスがお色気カンフーガールの声優で
情報収集とコンピューターのスペシャリスト、モグラのスペックルズ  の声優にニコラス・ケイジ。

ナノカメラを背負った偵察エキスパートのハエがムーチ  


このハエのナノカメラがすごいです!
コオロギか鈴虫?も出てきますが、これはゴキブリみたいで気持ち悪いです(-"-)


ディズニーらしい映画ですが、魚や昆虫が単純に話すのではなく
ハイテク機械を装着して人間とやりとりする様は前出のニュースのようです

3月20日より公開です(#^.^#)

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患者置き去り事件、背景にあるものは?

2010-02-28 16:14:08 | 日記
平成19年9月21日、大阪府堺市のS総合病院の職員4人が入院中だった全盲の男性患者(63)を車で連れ出し
大阪市西成区の公園に放置する事件が起きました。

置き去りにされた男性は約7年前に糖尿病のため他の病院から転院し
病状は安定していましたが退院を拒否、病院は転所先の施設を探しましたがそれも拒否。
入院費185万円を滞納し、暴れては病室の備品を壊し、看護師に暴言を吐き、大声を上げるため、6人部屋を一人で占有していました。

病院職員は男性を退院させようとして、大阪市住吉区の前妻宅を訪ねましたが、前妻は男性の引き取りを拒否。
断られて途方にくれた職員は、トラブルの絶えない男性を病院へ戻せないと判断
西成区の公園のベンチに男性を座らせました。
公園の近くに病院があったので、職員はここなら大丈夫と思い、「公園で男性が倒れています。目が見えないようだ」と携帯電話で119番通報。
数分後に救急隊員が駆けつけ、男性を搬送するのを確かめ、職員は公園を後にしました。

この事件が発覚すると、大阪府西成署は職員4名を保護責任者遺棄容疑で書類送検にしました。




MSN産経ニュースが
【医療破綻(中)】たらい回しの土壌
【医療破綻(下)】難民、そして崩壊
と題して、2007年に起きた、大阪の患者置き去り事件を分析しています。



【医療破綻(中)】たらい回しの土壌
産経ニュース 2008年2月28日
http://sankei.jp.msn.com/life/body/080228/bdy0802280030000-n2.htm


【医療破綻(下)】難民、そして崩壊
産経ニュース 2008年2月28日
http://sankei.jp.msn.com/life/body/080228/bdy0802282252003-n1.htm


【断 久坂部羊】モンスター弱者の弊害
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071128/acd0711280331001-n1.htm

先日、大阪の病院で、職員が患者を公園に置き去りにしていた事件が報道された。
患者は治療の必要のないいわゆる社会的入院だったが、目が不自由だった。

病院が患者を置き去りにするのは言語道断だが、このケースは患者にも問題があった。
暴言、暴力でほかの患者に迷惑をかけ、病院の備品を壊し、6人部屋を1人で占有していたというのだ。

患者が問題行動を起こすのにも理由はあるだろう。
しかしこの患者の場合は、許される範囲を超えていたように思う。

最近、モンスターペイシェントと呼ばれる問題患者が増え、医療現場で大きな問題になっている。

昨年、患者から医療者への暴力は、報告されただけで430件。

病院がまちがったことをしたら許されないが、患者はまちがったことをしても許される
という風潮が蔓延(まんえん)しているのではないか。
一部の不心得な自称社会的弱者がこれを悪用し、理不尽な要求を押し通そうとする。

前述の患者も、医療費の不払いが185万円に上っていた。払いたくても払えないのか
払えるのに払わないのかの見極めはむずかしい。
しかし、少しでもズルをして払わない人がいると、それは悪性の伝染病のようにまたたく間に広がるだろう。
その結果、規制や世間の目が厳しくなり、社会的弱者全体が損害を被ることになる。

気の毒な人には当然、救いの手を差し伸べる必要がある。
しかし、モンスター弱者まで救っていては、ほんとうに助けるべき人が守られなくなる。

安易なモンスターのレッテル貼(は)りは慎まなければならないが
毅然(きぜん)たる対応の必要性を感じる。(作家・医師)



一考して頂きたい記事です。
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愛する息子に命のメッセージを遺した母

2010-02-26 17:06:37 | 日記
2月24日放送のザベストハウス123という番組で鎌田茜さんのことを放送していた。

茜さんは21歳の時、看護師として勤務中に激痛に襲われた、がんだった。
幸いにして手術はうまくいったが、いつ再発するか分からなかった。
しかし彼女は抗がん剤の苦痛にもめげず、髪の毛が薄くなってもカツラをつけて仕事をつづけ
同じように病気に苦しむ人を見ると自らのカツラを取って見せ勇気づける優しい看護師だった。

そんな彼女が鎌田さんと出会い、恋に落ち、結婚した。
そして27歳の時妊娠、幸せの絶頂と思えた。

しかし、検診でがんの再発が認められたのだ。
医師は中絶の上即時の手術をすすめたが、茜さんは子供を選んだ。
胎児に悪いという理由で鎮静剤の服用も拒否した。壮絶な闘病生活。

激痛に見舞われる度に鎌田さんにすがりついたので、鎌田さんの腕には茜さんの手形が真っ赤につくほどだった。

そして男の子の憩(かい)君が生まれた。
周りの人に憩いを与えるような優しい子になってほしいという茜さんの想いだった。
愛おしげに憩君をさする茜さんのリアルな姿が微笑ましい。

出産6日後、茜さんの手術、成功だった。それから1年、本当に幸せな日々が続いた。

しかしそれも長く続かなかった。がんが再発したのだ。
それも肺に13個の転移。
看護師をしていた茜さんには自分の余命が3ヶ月というのが分かった。
病院から帰って一晩泣きはらした茜さんは翌朝、鎌田さんに私をビデオに撮ってほしいと頼んだ。
憩君に母親としての自分の記録を残しておきたいという思いだった。それから何十本ものビデオが撮られた。
余命宣告から1年が経過、もう見ることができないとあきらめていた憩君の2歳の誕生日を3人で祝うことができた。

そして3ヶ月後、茜さんは永眠、享年29歳だった。

あれから1年。
茜さんの死を理解しないまま、憩くんは父、守さんと暮らしている。
彼女が憩くんに遺したビデオ。
それは死が迫っている中、ベッドに横になり、たった一人で息子のために撮った最後のメッセージビデオだという。
4分ほどのメッセージ。そこには、最後の瞬間まで息子を想い続けた母の愛が込められていた。
母としての喜びの想い、そして残されたわが子への哀切の想い。
「生まれてきてくれてありがとう。私は本当に幸せだった。私はもういなくなるけど
それは決してあなたのせいではない。あなたは決して自分を責めてはいけない。
あなたは自分の進みたい道を進んでください。お父さんの言うことを聞きなさい。
困ったら周りの大人に助けてもらいなさい。あなたが本当に辛く悲しくなったら、空を見なさい。
空から私が抱きしめるから」」

2歳といえば本当に可愛い盛りだと思う。
そんな子を残して逝かざるを得ない茜さんの心はいかほどのものであろうか。
憩君は一体今後どうなるんだろう?前途に訪れるだろう悲しみを思うと胸がつぶれそうだ。
しかし今なお憩君を包み込むような茜さんの想いは憩君を素晴らしい大人に導いてくれることを願いたい。

( 晃 )
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花粉症対策最新グッズ

2010-02-04 17:10:32 | 日記
花粉症の季節はもうすぐ
日刊ゲンダイによると補助的なユニークな対策グッズが発売されたようです。


“マスクプラス・ザ・スーパーミスト”
「除菌によるウィルス対策」
「消臭によりマスク使用時の不快感からの解放」に着眼した新しい製品らしいです。





使い捨てのマスクを少しでも長く使えるようにするようですよ。
“もったいない”精神ですかねぇ…

まぁ、1日の中でも気分を変えたいときに いいかもしれませんね。



もう一つは今、宣伝している

“クリスタルヴェール”

イオンさんが出てくるCM  これですね(笑)

私はこのCMが好きです♪
片言の日本語をしゃべるイオンさんが良い味を出してます(#^.^#)

    


ほんとうにこれで花粉がブロックできるならとっても優れものですよね
便利だし


今日は、商品の紹介というより、宣伝になってしまいましたね(笑)


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“様” と “さん”

2010-01-29 20:05:20 | 日記
病院の窓口で「○○様~」と呼ばれて びっくりされた
経験のある方もおられるかと思います。

調べてみると患者様という呼び方は、厚生労働省の「医療サービス向上委員会」が
2001年11月に「国立病院等における医療サービスの質の向上に関する指針」を
打ち出し、当時の国立病院に患者の呼称の際、原則として
名前に“様”を付けるよう求めたことから始まるようです。

これに加えて厚生労働省が望ましい病院像の作成と、その検証を委ねている
日本医療機能評価機構の存在があります。
日本医療機能評価機構の認定を受けたい病院はこぞって患者様という言い方に
右へならえとなりました。

“様”と“さん”、診療を受ける側と、行う側、双方に賛否両論があります。

そもそも患者様という発想の根源には、医療はサービス業であるという認識を持った
発想の人達の着想であると思われます。
では逆に問いたいのですが、人の命を預かる医療が、サービス業であると
認識して、そのように動いてよろしいのでしょうか?

労働基準法を遵守し、週40時間以内、残業も程ほどにこなし
休憩時間はしっかり休む。
そんな勤務をしてよろしいのでしょうか?

日本の医療従事者は、世間の方が思われる以上に
受傷や疾病を抱えた弱者の方々に、向う気持ちが強いです。

その程度に差こそあれ、医療従事者としての誇りは、ある意味、その点にあります。

ある病院で、外来で揉め事が発生しました。
勤務中に受診した患者さんが、医師より緊急入院といわれ、
途方にくれ、何よりもその医師の説明不足を訴えていました。

その医師は、以前より初診の患者さんにはぶっきらぼうな説明がとても不評でした。
しかし、どういう訳か、再診、入院の患者さんにはすこぶる評判のいい医師でした。

その理由がそのクレームを訴えた患者さんから後日聞くことができたのです。

入院したその患者さんは、不安でしょがありません。

そんな中、夜中に件(くだん)の医師が、例によってぶっきらぼうながら
回診に来てくれ、翌朝も早く回診にきてくれたそうです。

最初は気がつかなかったけど、ふと「あの先生、一体、何時に家に帰っているんだろう?
一体、何時に病院に来ているんだろう」と思ったそうです。

それから注意してその先生を見ていると
相変わらずぶっきらぼうながら、自分のことを診てくれている
その医師の細かな配慮に気づくことができたそうです。

医療は、サービス業ではありません。
( と、私は思っています )

古い言葉ですが、医療は医術であり、人の命を預かる仁術です。

“様”と“さん”、どっちだっていいじゃないですか。

医療を行う側と受ける側が本当に向き合えるなら。
私にはそう思えます。

( 晃 )
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