
昔、お付き合いしていた女性に付き合って自主映画を数本観たことがありますが、ジャンルがドキュメントばかりで障がい者の現状や学童保育や炭坑町の日々を撮影した物ばかりでした。女性に嫌われたくないので面白くなくても頑張って観た記憶があります。
その後エンターテインメントの自主映画があるというのを雑誌などで知るのですが、札幌でのんべんだらりと映画を映画館やレンタルDVDで観ている私は自主映画をみる機会は今までありませんでした。が、最近知り合いなった方が東京で女優をなさっており、その方が出演している映画が大きなテレビモニターによってですが、上映会が札幌で行われたので観に行ってきました。
「人とは違った性癖を持った義男。その事は誰にも言わず生きてきた。
しかし、ある事がきっかけにその衝動が心の中で爆発する。
止まらない欲望は様々な事件を巻き起こして行く…。」
頂いたチラシより。
人を殴る事により性的絶頂を得る素人童貞男が主人公です。己の欲求がどんどんエスカレートしていくことにより彼に関わる人間に悲劇というか事件が起こる。
私が観て思ったプロット。
私がレンタルDVDで普段観ているのはアメリカ産や70年代の日活東映のアクション映画や所謂バカ映画ばかりなのでダルい展開があると急に集中力が無くなってしまい「どうでもいいや」と映画を観てしまう傾向があります。
偏見だと思っていますが、最近の日本映画は展開がダルく心情を台詞で表すものが多いと思っているので、本日の映画も大丈夫かと心配しておりました。が、その心配は杞憂でした。
1時間ほどの映画の上に登場人物も少ないので映画はラストに向けて一直線。途中でどうでもいいと思いモニターから目を逸らそうという気持ちは起きませんでした。そして、映画自体を面白く観る事が出来ました。
知人が映画に出演するというのはTHE LUMDEESのメンバーがTHE LUMDEESのメンバーとして出演した短編自主映画があります。ヒロト君はヒロト君を演じているのです。なんとも知人が演技しているのを映像で観ると言うのは恥ずかしいものです。
本日観てきた映画に出演している知人は全くの別人を演じており、ましてやソープ嬢を演じています。この情報は観る前から知っており観賞後恥ずかしい上に気まずくなったら嫌だなと余計な心配をしておりました。しかし、私は女優というものを舐めておりました。映画自体の勢いも手伝って恥ずかしさや気まずさは感じませんでした。女優というのは怖いですね。
上映時間制限など色々制作上のハードルがあったと思います。
話を引っ掻き回す頭のおかしいキャラクターが登場します。が、モヒカンでもろ肌に革ジャンというのはカリカチュアされ過ぎかと。
洋邦問わずモヒカンツンツン頭は恥ずかしくなる事が多いです。
ビデオ屋の店長をモヒカン野郎と同じキャラにして最後の最後に出てくるとタイトで良くなるのではないかと。