3歩すすんで2歩下がる

パチンコ実戦記録です。
目指せ!月2万ポイント!

『ホテル・ルワンダ』

2011年01月22日 | 日記
映画『ホテル・ルワンダ』を見た
以前から気になっていたんだが、やっと見ることができた。

90年代前半のアフリカで起こった、ルワンダ内戦を描いた映画。
目をそむけたくなる惨劇と、民族間の対立、国連の無策によって、結果的に被害の拡大を招いてしまったことが丁寧な描写で描かれている。
とてもシリアスな映画だ。

ルワンダ内戦・・・。
これまで多くの内戦が各地で起こったが、これほど対立が根深く長く、悲惨な内戦があっただろうか。そして、「国連が投げ出した内戦」といわれる。

ルワンダには、フツ族とツチ族という民族が暮らしている。
19世紀後半の帝国主義の時代、ベルギーが植民地化しツチ族に統治させたことがフツ族の不満を招くことになった。ベルギーが撤退したのちは、フツ族が権力をもって、積年の恨みを晴らすがごとくツチ族を苦しめた。
これがそもそもの民族対立のはじまりという。
フツ族は民兵を組織して身を守りツチ族の根絶やしを図り、ツチ族は反乱軍を組織して抵抗を続けた。
国際社会は、平和維持軍を派遣して和平プロセスを実現しようと力を尽くしたものの、ルワンダ大統領の暗殺をきっかけに事態は悪化の一途をたどる。
フツ族が、ツチ族を根絶やしを行う一方で、ツチ族をかくまうフツ族も”裏切り者”として殺害の対象とされていく。同じ街に住み、同じ民族だとしても商売敵であったり日ごろの隣近所の付き合いに不満を感じている相手を「ツチ族と懇意にしている」とか「ツチ族と結婚している」とか、ときにはでっちあげさえ行われた・・・。
フツ族が、同じフツ族を売るということが公然と行われたということだ。

さらに国連の平和維持軍にも被害が出始めると、欧米各国は事態の収拾に乗り出すどころか、早々にルワンダからの撤退を決めてしまう。駐在する外国人やジャーナリストが続々と帰国したことで、国際社会はルワンダの悲劇から目をそむけてることになってしまい、このことが、民族浄化のための大量虐殺(ジェノサイド)を生じさせることになってしまった。

結果、隣国に逃げだす人は膨れ上がり、数十万人にのぼる難民が発生した。また、虐殺された人数は100万人以上といわれている。まさに、国内の街・道路・河川すべてが死体で埋め尽くされてしまったといっていい数だ。

ルセサバギナというフツ族のホテル支配人が、フツ族・ツチ族分け隔てなく虐殺から守ろうと孤軍奮闘して、自分のツテを最大限に活かし、できるだけ多くの人を助け出そうとしたというエピソードを基にしている。実際、1200名を超えるツチ族をホテルに収容し、フツ族の政府軍・民兵からの攻撃から守りとおしたという。
ツチ族を守ることは、ルセサバギナ自身のみならず家族の命をも危険にさらすことになりえたにもかかわらずである。しかし、身捨てることはできず(他国に逃れる機会があったにもかかわらず)ホテルに残り最後までツチ族の住民の生活を支えた姿に感動した。

「極限状態におかれた時、その人間の真価が問われる。」とはまさにこのことだ。

内戦の背景と、実際起きた出来事がよくわかり、それぞれの立場の人がどう行動したのかが非常に丁寧に描かれているので、見たことのない方は是非見てほしい作品だ!



興味をもった方、こちらをどうぞ!

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション(DVD)

ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション(DVD)







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。