詩集 裸心全通(らしんとおる):羅針全通:Rasin Toru  

現在、羅針全通(らしんとおる)となりました。「愛のある詩」を、「愛の詩」を創作しています。

詩: 看護婦の詩:「ある看護婦の成長」  裸心全通(RasinToru)

2013-02-20 09:40:19 | 
詩: 看護婦の詩:「ある看護婦の成長」 

わたしは 大義名分 と 常識の 旗を
高々と掲げていた

そのおかげで 出世街道
まっしぐらだった

ときどき 少しばかり
気になること を 耳にしたこともあったが

その人には 経験豊富なわたしは
教えるような立場の態度をとっていた

この病院の うつ病患者の人々には

いろんな症状がある

飲んでいる薬も様々である

わたしは 多くの精神病棟を見てきている

どの薬を飲んでいるから こうだ どうだ
なんて
主治医の先生が薬を決めるもの・・・
わたしたち 看護婦の 範疇では ない

新人から耳にしたことば・・

「薬が合っていないのでは・・・」

あの人は、今、職場へ問題意識を多く持ち込み
返り討ちにあって・・
辞めてしまった

そして 事件が起こってしまった

自殺してしまったのだ

うつ病の患者さん

今 耳から離れない

新人から耳にしたことば・・

「薬が合っていないのでは・・・」

主治医の先生のメンツをつぶす訳には
いかない と

あたりまえのように 掲げていた 旗

この病院の風潮を変えようと 飛び込んできた
新人

もう 辞めてしまった 新人

わたしは あれから  変わった

問題意識を 常に持つように ・・・

職場から出た話を良く聞くようになり・・

話の振り方や 話ことばも 上手になり・・

ソーシャルワーカーと看護婦たちの連携も改善された



先生方への より良いアンテナの役目を

荷うようになっている






  裸心全通(RasinToru)



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