外国人のための『みんなの日本語学校』

このブログでは学習者からの様々な日本語に関する質問をとりあげ、分かり安く解説をしました。

動詞グループを瞬間的に見分ける方法

2011年01月31日 | Weblog
 N1・N2・N3・の日本語能力試験 受験学校
『池袋日本語学校』

池袋日本語学校では動詞の活用は辞書形〔基本形〕から教えます。
ます形から教えないでください。
 教材『みんなに日本語』では動詞を3つのグループに分けています。

日本語学校では動詞を3つのグループに分けています。
日本人が習った文法用語/学習者に教える文法用語
五段活用動詞/動詞Ⅰグループ
上一段活用動詞/動詞Ⅱグループ 
下一段活用動詞/動詞Ⅱグループ
カ行変格活用動詞 「来る」/動詞Ⅲグループ
サ行変格活用動詞 「する」/動詞Ⅲグループ


 動詞3グループは「来る」と「する」の二つしかありません。
他の動詞は1か2グループですが、動詞の活用が出来ますか。活用させてグループ分けをすると時間がかかります。瞬間的に見分ける方法があります。
「書く」のように「基本形・辞書形」が最後のひらがな「る」で終わっていない全ての動詞は「1グループ」です。
☆ポイント「動詞1グループ」は辞書形のとき「る」で終わらない。
・書く・読む・立つ、などです。
これは「動詞2グループ」がすべて「る」で終わっているからです。
・教える・見る・食べる、などです。
したがって「飛ぶ」は「る」で終わっていないので1グループです。瞬間的に分かりますね。
問題は1グループにも「取る」や「知る」のように「る」で終わる動詞があることです。
「る」で終わる動詞だけ「1か2か」見分ける必要があります。
例えば「切る」と「着る」の動詞です。て形(連用形)にしたときに違いが表れます。
「着る」は「着て」に変わります。「切る」は「切って」に変わります。小さい「っ」に変わることを促(そく)音便と言います。音便形は「五段活用動詞/動詞1グループ」にしか出てこない特徴があります。「切る」は「1グループ」で「着る」は促(そく)音便がでないので「2グループ」です。活用させなくても瞬間的に分かりますね。
ポイント
☆辞書形が「る」で終わっていなければ1グループ。
☆「る」で終わっている動詞は、「て形」にしたとき小さい「っ」が出てくれば1グループです。-------------------------------------------------------------------------------------
 または次のやり方もあります。
○ない形とます形の違いを見る。
 書かない。
 書きます。のように「ない形」と「ます形」の前が「か」や「き」に変わる場合は1グループです。
 教えない。
 教えます。のように「ない形」と「ます形」の前が変化しない場合は2グループです。
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 こんな見分け方もあります。ローマ字で書いて見分ける方法。学習者にお勧めです。
ただし中国人はピンインと混乱しますので、ローマ字から教える必要があります。
1グループは「ru」の前が「a+ru」「u+ru」「o+ru」の場合です。
2グループは「ru」の前が「i+ru」「e+ru」の場合です。
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1グループ
「止まる」「tomaru」「ru」の前が「a」です。
「売る」 「uru」  「ru」の前が「u」です。
「取る」 「toru」  「ru」の前が「o」です。
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2グループ
「教える」「oshieru」
「見る」 「miru」
この方法は動詞2グループ「着る(kiru)」と1グループ「切る(kiru) 」のように矛盾が出てきますがそんなに沢山ありませんので例外として覚えてもらいます。

N1・N2・N3・の日本語能力試験 受験学校
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