【Netflixオリジナル】ROMAN EMPIRE：Reign of Blood
後に皇帝剣闘士となるローマ皇帝コモドゥスを描いたドキュメンタリー歴史ドラマ。史実を描いてるため歴史家による解説付きでドラマが進行します。コモドゥスといえば「グラディエーター」でホアキンフェニックスが演じていました。コロッセオで闘技会のシーンもあるので、スパルタカスファンにも嬉しい！エロもグロもあるけど、スパルタカスほど過激ではありません。
ナレーションはショーン・ビーン。コモドゥス役は「シャナラクロニクルズ」のアンダーことアーロン・ジャクベンコ。彼は「スパルタカス3」でローマ兵サビニウス役でクラッススによる十分の一刑で処刑される役を演じてました。
＊ここからネタバレがあります
マルクス・アウレリウスは猛将といわれるローマ皇帝なのに、不肖の息子コモドゥスを後継者に選んだのが不思議でならないわー。本来、皇帝は世襲ではなく有望な後継者を養子にしていたそうです。アウレリウスが病に倒れると、皇帝崩御の噂が宮廷にまで届き皇后ファウスティーナは家族を守ろうと手を打ちます。コモドゥスが皇帝になるには早いと考え、アヴィニウス・カシウスが皇帝の座につけるよう後ろ盾となってローマに進軍させてしまうんだから凄い。結局、皇帝の生存が明らかになって戻るけど、裏切りが許されるはずもなく殺されてしまいます。
その後、アウレリウスが亡くなりついにコモドゥスが皇帝の座に就くと、あっさりゲルマニアと和平を結び父親が生涯をかけた戦いを終わらせてしまいます。元老院は兵士への褒美を皇帝からではなく元老院から与え、コモドゥスは闘技会を元老院に課税して行い反撃。闘技会では公開処刑や猛獣を放ったりもしていたとか。コモドゥスは側近に解放奴隷を選んで元老院に送り込み、彼らから反感を買うことに。
姉ルチッラはコモドゥスが権力を増していくのが気に食わなく元老院と結託して暗殺を企てます。当時は権力のためなら姉弟だろうと関係なくて、皇帝の暗殺も普通だったとか。その暗殺計画には皇帝の側近クレアンドロスも絡んでいて、油断も隙もない。元老院は皇帝の暗殺には失敗するもののクレアンドロスは側近サオテルスを殺害。クレアンドロスは証拠隠蔽を図り、姉の謀反を知ったコモドゥスは流刑にする。
コモドゥスは皇帝としての責務を放棄し、クレアンドロスが権力を固め始める。古株の元老院議員を追い出してしまいます。元老院は世襲制で元老院貴族に代々受け継がれてきた伝統を崩したのです。更に食料供給を断つという暴挙にでて、ローマに疫病が蔓延。職務放棄中のコモドゥスは妊娠しない妻を追放し、宮廷奴隷のマルチアを愛人に。ローマ市民なら誰でも側女を持つことが出来たとか。
市民の怒りがクレアンドロスに向けられ、ようやく皇帝は彼の背信に気づく。ローマ市民は凶暴でクレアンドロスの死体から首を切断し死体を引きずり回したとか。市民の信頼回復のためにコモドゥスは皇帝剣闘士として闘技会に出場すると決意。人気取りのために剣闘士とはね〜。無敵の剣闘士ナルキッソスから鍛えてもらい訓練を始める。元老院議員ディオは阻止しようとマルチアに説得させるが失敗。
闘技会で皇帝はナルキッソスに"ルディス"を授け自由にする。コモドゥスはヘラクレスのような格好をして民衆の前に現れ剣闘試合に挑む。見事に勝利し市民の支持を得たコモドゥスは、次第に誇大妄想に取り憑かれていく。2週間勝利し続けたコモドゥスでしたが、相手に切れない剣を持たせていた事が発覚！バレると「相手はたかが奴隷だ」と逆ギレ。どうしようもないカス皇帝ですね。
コモドゥスは真相を知るマルチアやナルキッソス、ディオたちを処刑または追放にしようと公文書に書き留める。それを知ったディオたちは皇帝の暗殺を計画。ナルキッソスが暗殺を実行。その後、内乱が続き皇帝暗殺を企てた者は罰せられ、ナルキッソス、マルチアは処刑。死を免れたディオはローマ史の執筆を続けたそうです。コモドゥスが統治した13年は戦争はなかったものの、混乱と裏切りの火種をまき散らした。ローマ帝国衰退のキッカケにもなったそう。
最初は歴史家の解説が邪魔くさいなーと思いながら見ていましたが、その時の情勢がどんなだったか理解できるので結果的にあってよかった。
コモドゥスがダメ皇帝なのは「グラディエーター」でも同様ですが、こちらは史実に忠実に作られています。グラディエーターは敢えて違いを楽しむのもいいかも。
アーロン・ジャクベンコもなかなか鍛えられた体なので目の保養にもなったな〜。しっかりエロもあったけどそこまで激しくはないです。「スパルタカス」みたいに胸出した観衆はいないですからねw
皇帝がルディスを授けるシーンは「スパルタカス」のガンニクスが与えられてたのを思い出すなぁ…といった具合にグラディエーターよりもスパルタカスが懐かしくなりました。
このローマ帝国はシリーズとして続くのか謎だけど、様々な皇帝が存在したのでシリーズ化して欲しいな。
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視聴環境：Netflix
後に皇帝剣闘士となるローマ皇帝コモドゥスを描いたドキュメンタリー歴史ドラマ。史実を描いてるため歴史家による解説付きでドラマが進行します。コモドゥスといえば「グラディエーター」でホアキンフェニックスが演じていました。コロッセオで闘技会のシーンもあるので、スパルタカスファンにも嬉しい！エロもグロもあるけど、スパルタカスほど過激ではありません。
ナレーションはショーン・ビーン。コモドゥス役は「シャナラクロニクルズ」のアンダーことアーロン・ジャクベンコ。彼は「スパルタカス3」でローマ兵サビニウス役でクラッススによる十分の一刑で処刑される役を演じてました。
＊ここからネタバレがあります
マルクス・アウレリウスは猛将といわれるローマ皇帝なのに、不肖の息子コモドゥスを後継者に選んだのが不思議でならないわー。本来、皇帝は世襲ではなく有望な後継者を養子にしていたそうです。アウレリウスが病に倒れると、皇帝崩御の噂が宮廷にまで届き皇后ファウスティーナは家族を守ろうと手を打ちます。コモドゥスが皇帝になるには早いと考え、アヴィニウス・カシウスが皇帝の座につけるよう後ろ盾となってローマに進軍させてしまうんだから凄い。結局、皇帝の生存が明らかになって戻るけど、裏切りが許されるはずもなく殺されてしまいます。
その後、アウレリウスが亡くなりついにコモドゥスが皇帝の座に就くと、あっさりゲルマニアと和平を結び父親が生涯をかけた戦いを終わらせてしまいます。元老院は兵士への褒美を皇帝からではなく元老院から与え、コモドゥスは闘技会を元老院に課税して行い反撃。闘技会では公開処刑や猛獣を放ったりもしていたとか。コモドゥスは側近に解放奴隷を選んで元老院に送り込み、彼らから反感を買うことに。
姉ルチッラはコモドゥスが権力を増していくのが気に食わなく元老院と結託して暗殺を企てます。当時は権力のためなら姉弟だろうと関係なくて、皇帝の暗殺も普通だったとか。その暗殺計画には皇帝の側近クレアンドロスも絡んでいて、油断も隙もない。元老院は皇帝の暗殺には失敗するもののクレアンドロスは側近サオテルスを殺害。クレアンドロスは証拠隠蔽を図り、姉の謀反を知ったコモドゥスは流刑にする。
コモドゥスは皇帝としての責務を放棄し、クレアンドロスが権力を固め始める。古株の元老院議員を追い出してしまいます。元老院は世襲制で元老院貴族に代々受け継がれてきた伝統を崩したのです。更に食料供給を断つという暴挙にでて、ローマに疫病が蔓延。職務放棄中のコモドゥスは妊娠しない妻を追放し、宮廷奴隷のマルチアを愛人に。ローマ市民なら誰でも側女を持つことが出来たとか。
市民の怒りがクレアンドロスに向けられ、ようやく皇帝は彼の背信に気づく。ローマ市民は凶暴でクレアンドロスの死体から首を切断し死体を引きずり回したとか。市民の信頼回復のためにコモドゥスは皇帝剣闘士として闘技会に出場すると決意。人気取りのために剣闘士とはね〜。無敵の剣闘士ナルキッソスから鍛えてもらい訓練を始める。元老院議員ディオは阻止しようとマルチアに説得させるが失敗。
闘技会で皇帝はナルキッソスに"ルディス"を授け自由にする。コモドゥスはヘラクレスのような格好をして民衆の前に現れ剣闘試合に挑む。見事に勝利し市民の支持を得たコモドゥスは、次第に誇大妄想に取り憑かれていく。2週間勝利し続けたコモドゥスでしたが、相手に切れない剣を持たせていた事が発覚！バレると「相手はたかが奴隷だ」と逆ギレ。どうしようもないカス皇帝ですね。
コモドゥスは真相を知るマルチアやナルキッソス、ディオたちを処刑または追放にしようと公文書に書き留める。それを知ったディオたちは皇帝の暗殺を計画。ナルキッソスが暗殺を実行。その後、内乱が続き皇帝暗殺を企てた者は罰せられ、ナルキッソス、マルチアは処刑。死を免れたディオはローマ史の執筆を続けたそうです。コモドゥスが統治した13年は戦争はなかったものの、混乱と裏切りの火種をまき散らした。ローマ帝国衰退のキッカケにもなったそう。
最初は歴史家の解説が邪魔くさいなーと思いながら見ていましたが、その時の情勢がどんなだったか理解できるので結果的にあってよかった。
コモドゥスがダメ皇帝なのは「グラディエーター」でも同様ですが、こちらは史実に忠実に作られています。グラディエーターは敢えて違いを楽しむのもいいかも。
アーロン・ジャクベンコもなかなか鍛えられた体なので目の保養にもなったな〜。しっかりエロもあったけどそこまで激しくはないです。「スパルタカス」みたいに胸出した観衆はいないですからねw
皇帝がルディスを授けるシーンは「スパルタカス」のガンニクスが与えられてたのを思い出すなぁ…といった具合にグラディエーターよりもスパルタカスが懐かしくなりました。
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