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ホロウ・クラウン/嘆きの王冠 シーズン1 #10「ヘンリー五世 part2」

2016年03月13日 23時23分11秒 | The Hollow Crown
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The Hollow Crown Season 1 Henry V

 廷臣であるエクセター公とヨーク公の進言により、ヘンリー5世はフランスの王位継承権を主張しフランスに進軍。アルフルールで、降伏して惨劇を避けるか抵抗して破滅を招くか選択を迫り、城門を開けさせる。教会で盗みを働いたバードルフはヨーク公から死刑を宣告され、ピストルたちはフルーエレン大尉に力添えを頼む。一方、キャサリン王女は侍女から英語を習い始める。
※以下、ネタバレです

 結局、バードルフは吊るし首により処刑されてしまった。ヘンリー5世は彼との思い出を蘇らせながらも、進軍中の略奪は一切許さないと厳命する。フランス人を言葉で侮辱することも禁じ、寛容と残忍が国をかけて争えば、寛容な前者が勝つと信じていた。軍はソンム川を渡ってからの過酷な日々に死者や病気に倒れる者が増えていった。

 モンジョワがやってきて「今までの余は眠っていただけ、よい兵士は勢いではなく好機を狙う。アルフルールで反撃も出来たが、今こそ機は熟した。イングランドは愚業を後悔し、ヘンリー王は身代金を考えよ。お前たち全軍の命でも我らの血は償えぬ。ヘンリー王は臣下を裏切り死刑宣告したも同然」とフランス王からの伝令を伝える。するとヘンリー王は「余は逃げない、通過の邪魔をすれば大地がフランスの血で染まるだろう」と返答する。

 数を誇り安心しきったフランス軍は自信たっぷりで浮かれ気味だった。一方、死を宣告されたイングランド軍は明日に迫る危険に沈むばかりだった。ヘンリー王は全軍に声をかけて回る。敵に囲まれた不安の影はなく、一睡もしていないのに疲れた様子も一切見せず威厳ある優しさで明るく将兵たちを励ましていた。アジャンクールの戦いを目前に控えて勝利の確信が掴めないヘンリー5世は一兵士に変装。兵士たちを励まそうと野営地を回り、兵士たちが実際にどう考えているかを知る。

 「王は勇敢ぶっているが内心は帰国したいと思っている」「王だけ残ればみんな助かる」「正義がなければ王が背負う責任は重い」という意見を知る。生き残ったら決着を付けようとひとりの兵士と手袋を交換し決闘の約束をする。ヘンリー王は軍神に「兵に鋼の心を、恐怖心を遠ざけよ」と祈る。そして父が王冠のために犯した罪を忘れたまえ、リチャード2世は手厚く埋葬し父が奪った血より多く深い後悔の涙を流したました、償いは続けますと誓う。

 敵は5倍の軍勢で本国から援軍を望む声を聞いたヘンリー王は「戦死するなら我々だけで十分だ生き残れば少数なほど名誉の分け前が増す、だから援軍など望むな」と一蹴。「今日は聖クリスピアンの祭日で、今日を生き抜き家に帰った者はこの日が来るたびに誇らしく思い、古傷を見せながら名誉の負傷だと言える、そしてこの日の我らの名も後世に残り、思いだされるのだ」と告げる。共に血を流す者は身分の低い者でも貴族と同列だ、祖国で寝ている貴族はここにいないことを呪い引け目を感じるだろうと行って諸侯たちを奮い立たせる。ヨーク公が前衛に立つ。

<キャスト>
◆ヘンリー5世(トム・ヒドルストン)…イングランド王
◆エクセター公(アントン・レッサー)…ヘンリー5世の伯父
◆ヨーク公(パターソン・ジョセフ)…ヘンリー5世の従弟
◆ウェストモーランド伯(ジェームス・ローレンソン)…ヘンリー5世の義理の叔父
◆サー・フルーエレン大尉(オーウェン・ティール)…イングランド軍の将校
◆ニム(トム・ブルーク)…イングランド軍の伍長
◆バードルフ中尉…赤ら顔のフォルスタッフの仲間
◆ピストル…厄介者の旗手。クイックリー夫人と結婚
◆フランス王シャルル6世(ランベール・ウィルソン)…フランス王
◆ルイ王太子(エドワード・アクラウト)…フランス王の後継者
◇キャサリン王女(メラニー・ティエリー)…フランス王の娘
◆モンジョワ(ジェレミー・コヴィヨ)…フランス大使
◆モントジョイ(ジェレミー・コビラウト)…フランス軍司令官
語り手…ジョン・ハート

ヘンリー王が兵士を励ます回だけあって、セリフが多かった。
王だって同じ人間で怖いはず。でも弱気なことを言っていたら兵士は恐れを頂いて逃げてしまうもんね。
一兵士になりすまし声をかけて回ったことでどう考えているか知れたのが良かった。
5倍の敵に諸侯たちも「あの世で会おう」なんて勝てると思ってないところに「聖クリスピアンの祝日」を持ちだして士気を上げるなんて見上げたもんだわ。
若い頃、遊び人だったなんて信じられない程の成長ぶり。
次で最終回になりますが、トム・ヒドルストン演じるヘンリー5世は最終回を飾るのに相応しいですね。

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視聴環境:hulu
*執筆当時の情報であり現在掲載されているかはご自身でご確認ください



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