寒い

　九月の連休、急に寒くなった。こうなってはもう体が先に悲鳴をあげる。
　体の言うがままに騒ぎ、今年は連休中に炬燵を出してもらった。ベッドも冬バージョン（電気毛布設置、ふかふかのパットシーツ、フリースの掛け布団カバー）に衣替え。
　だが、会社はそうもいかない。ストーブも出ていなければ、ドアも全開。扇風機まで回っているのだ。おまけに、他の人はみんなまだ半袖である。こっちはすでにフリースを肌着にして、カモフラージュで柄シャツを着ているっちゅーに。
　寒いと感じたとたん背中に悪寒が走り、くしゃみは出るわ、鼻は出るわ、喉は乾くわで、結局午前中だけの勤務だというのに風邪薬を飲み、背中とおなかに一枚ずつホカロンを貼った。それでも寒さが完全に消えたわけではないが、それからというもの、お昼に勤務が終わって外に出た時の暖かさがなんとも言えず気持ち良く、それはまるで電子レンジであたため解凍をしてもらっているパンの気分のようである。