ラジオ道やりませんか!?

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2020年8月21日(金)

2020-09-24 01:29:55 | 日記
この時期、例年ならば、熱い合宿をみんなでやってるんですけど…今年はコロナウイルスのせいで…。

合宿をやる施設の方とのお話も含めて、今年の合宿は見送りということになりました。

道場生みんなが楽しみにしてくれているので、気の毒で…自分ももちろんですが・・・。

26年間道場をやってきて、初の…寂しい夏になっちゃいました・・・。

道場では、いろんな対策をしながら・・・稽古をやれているだけでも感謝しながら・・・やれることを一生懸命やろうと思っています。


この番組、道やりませんかは、前回から、より深く掘り下げていこうという話ですが・・・ 。

難しいと思われずに・・・ お耳を拝借・・・お願いいたします。


初心者用に、まずわかりやすく道と言うジャンル…他のジャンルとかとの直接的目的の違いを聞かせてください。

例えば山を歩くという行為があるとします。ウォーキングの競技とかトレッキングなどで順位をつけるとかタイムレースみたいな競技があります。

そして、お寺のお坊さんが山を歩いたりすることとかあるじゃないですか、それは順番を決めるとか、競技ではないじゃないですか。それ以外に歩く目的ってあるんですが・・・

目的が、何かを掴んで帰ってくるということに・・・順位はつけられないです。・・・ タイムレースとかとは違う・・・

速く歩いて順位を出すウォーキングの競技などがダメとかそういうことを言っているわけではなく、別物ということです。

武道から派生したスポーツ競技とか、格闘競技とかとは、今の山歩きの話と似た目的の違いがあります。両方それぞれに得ることがあり、補完しあって・・・ ”道”としての山歩きを・・・ 空手道豊空会では間口を広げて、色々な方に需要していただきたいという願いでやっています。

師範のおっしゃっている道というものは競技とかみたいに順位をつけるとかではなく、修行と言うものに近いものと考えて良いのでしょうか?

お寺での修行に近いものを、お寺に入ったりしなくても道場という場所で皆さんが習得したりできる場所になるのも道場のひとつの願いと思っております。


本には、道徳について書かれていましたが…

道徳って、道という字がついていますよね・・・ 道から得られる徳ということですね・・・ 損得の得では無いですが、それにもかかっていて、徳って得をすると思いますヨ。


姿勢と脳と道徳って関係しているんです・・・。人間の人間らしい活動は何かと言いますと、モチベーションとか向上心とか言われるものがあるじゃないですか、上に向かう心と書きますが・・・、あとモラルとか、他の動物には、なかなか発達していない人間らしさってありますよね。

例えばライオンとか虎とか・・・餌を取るための行動以外に文化みたいなものがないじゃないですか。衣食住に関係あること以外に何かモチベーションを持って頑張るとか、もっとできなかったことが出来るようになりたいとか、より上の自分を目指すとか・・・向上心ですね・・・。それがないじゃないですか・・・。

上ってなんだろうとか猫や犬は感じてないですよね。これは脳に関係しているみたいで・・・人間だけが発達している脳を持っているわけじゃないですか、進化は脳の働きと関数ですから、人間だけがそこの部分を発達させてきたと言っても過言ではないですね・・・。その原因は勉強したから進化したのではなく、人間だけが2足直立歩行という運動姿勢をとっているわけで・・・

まっすぐに立つ・・・それをより綿密に厳密に姿勢を正しくしていくということで、脳への刺激が変わって、刺激される場所によって発達する。

前頭前野と言うんですが…実はその場所と姿勢が関係しているということが科学で解ってきました。やる気とかモチベーションとかモラルとか、道徳から学ぶ徳育と言うんでしょうか、そういう感覚がより強化されるらしいです。

・・・道というジャンルに共通していると思いませんか?

書道は適当な座り方をしていたら直されますよね。道というものは姿勢と関係があります。
茶の湯から茶道になった時点で、きちんとすることも上達対象にするとか・・・道というものと姿勢は、関係があると思いませんか?

その科学的根拠がまだ解っていない以前から、経験的に何か関係あるぞ!と、解られた方々がワーク化したんじゃないでしょうか?

ワークですよね・・・ひとつの・・・。 ワークと言うと急に身近な感じがしませんか?

道場は、それを具体的に学びに来ていただける場所であると・・・

道というジャンルをそういうワークとして捉えていただきますと、どうして姿勢を正しくするとか、それによってどういう効果効用があるのかということも解っていただけるかと・・・思います。

道場は、そういう具体的な方法を学びに来ていただける場所でありたいと思います。具体は武道ですから、武術などの技や身体の使い方を通して学びます。では違う道のジャンルとして書道は・・・書を通じてその具体を通じてそういうことを学んでいける1つのワーク体型ということになります。

道やりませんかは、まだまだたくさんそういうことが書いてあります。それはこの番組深めていくようにして・・・

リスナーの方々と一緒に深めていけたら・・・と思います。

というお話でした。


2020年7月17日(金)

2020-09-17 00:31:01 | 日記
道やりませんか、3年目になりましたのでいよいよ入門編から初級編と言う形にしていきたいと思います。書籍の”道やりませんか!?”の内容に対してちょっと突っ込んだところまでお届けできるように...そういうシリーズにしていきたいと思います。

本の内容には、難しい部分もあるので、なるべく皆さんにわかりやすく優しく伝わるように努力しますので、よろしくお願いします。

今までも、”道やりませんか”と言うタイトル通り、武道に対する自分の武道観などを紹介したいという番組でしたが、3年目になって、シリーズで聴いてくださっている方に、もうちょっと深いところに手をつけて、それを聴いていただけたらと思いまして...

今日は本に沿ってやっていこうと思います。武道の役割・日本の役割という項目があります。...それについてのお話です。


どこの国にも伝統文化ってありますよね。それは、その国の風土とか歴史が培ってきた、皆さんに有効な、有益な、智慧(ちえ)の集合体だと思うんですね。その風土でしかなかなか育ってこないもの、日本は、四季があったり、お料理だったり...取れる作物であったりとか...植物では、春には桜が咲いたりとか...いろんなことがありますが、そういうことを教える集合体にしたものが伝統文化...そういうことが伝統文化の中に内包されていると思うんです。

建築とかも京都とか日本の独特の建築物ってあるじゃないですか。そういう有形文化財...形になっているものは、とても素晴らしいですが、とりわけ、無形文化財...技とか...。そういう意味では武道もその中に入るんでしょうけど...身体を使って技を学ぶもの...その中に”道”というものが内包される学習体系、稽古体系...。それらの効果は、とても深いものがあるんです。それで”道やりませんか”と言うタイトルにもなっているんですが...。

技として日本を身に付ける...日本人はもちろん、外国の方々にとっても、日本を身に付け、日本の転写をする、日本の良いところを...。

そういう意味で、日本の道とか伝統文化とか非常に有益であると...そういうことを、おいおいこのコーナーでやっていこうと思います。じゃあどういう内容なんですかっていうのこれからこの先に...。

本には、援護射撃とありますが、政治も経済もたくさんありますけど、外交の部分でも、そういう日本というものの良さを解っていただくという援護射撃...と言う意味で援護射撃と申し上げています...。


武道は身体運動であり精神文化でもあると書かれていますが...

世界の国々の文化...心身二元論...身体と心は別個に扱う、運動っていうと各国ではスポーツ、そして精神は、信じている宗教とか哲学とか、そういう学問的なもので学んで精神というものを養っていく...運動文化と精神文化が別個にあるんです。

武道を始めとして書道とか...どうしてそれをやるのかという目的の中に、精神的な事というものが身体を使って学ぶ技術の中に含まれているんです。

スポーツは精神論があるわけではなくて競技に勝つのが目的...技術的には競技に勝つための技術...それらをやる目的は、本人次第と言うことになってきます。

例えば書道、現代の中で毛筆で字を書くのはあまり意味がない...道具が発達しすぎて時間をかけて文字を書くのは意味がない...筆で文字を書くことに合理的にはあまり意味がないということになります。そうするとそれは、いらないということになってしまいます。

昔はすべて筆で書いていたので、それが、そのものだったんですが、現在は時間の無駄だし道具も特別に必要だったりするので...現代では無駄だということになってしまいます。それでは、武道は?というふうに考えますと、いわゆるスポーツとして格闘競技の中で規定すれば、技術は有効ですよね。ですけどそれを全部とっぱらって、昔は本当の武術だったので、戦場の中の技だった...でも今は戦場で武術をやる事は無い...兵器です...。良いことでは無いですけど。武道の技は、スポーツ競技の中でという定義をとったら、ただの暴力になってしまいます。

ではどうして人と殴りあうのか...意味を考えなければいけないです。打撃をしたり投げたりする意味とはなんだろうと...どうしても考えざるを得ないことになります。

そういうところから、いわゆる目的は、技を身に付ける過程...。道具が発達してしまったことによって無駄になったという事、道具が発達していなかったがために人がやらなければいけないことがいっぱいあった...現代では、無駄だといわれること...その中に、人自体を開発させるものがありました。

道具を開発したんですけど人の開発が...現代だからこそ無駄のようだけど実は筆を持って字を書くとか、技を身に付けることによってその人の身体や心に良いことが起こる...それが”道”の役立て方だと考えています...。

道具が発達していない頃の様々な技術は、人自体を発達させるものだった、それは非常に有効な学習体系だったと解ってきています。

...というようなお話でした。

2020年6月19日(金)

2020-09-09 00:21:16 | 日記
コロナウィルスによる緊急事態宣言などでの道場の変化について...

5月は休業...6月に入り通常の稽古を再開...ただ、油断できないので、道場の玄関に消毒やウィルスブロックスプレーなどが関所のようにあります...(笑)それをやらないと入れないよって...。 あとは距離をとって稽古して頂くようになっています。

対人稽古は?

空手は一人の稽古がたくさんあります。基本稽古、移動稽古、型...ほぼ独りで自分の身体、技を創っていくというものです。組手も徐々に...サポーターをつけて、消毒してからやるようにしています。
まだまだコロナウィルスとの闘いは油断できない状況ですから...。

生徒さん達も自粛でぐっとこらえていたところもあったと思うので、いざ稽古が始まるとなると発散できるということもあるのではないでしょうか?

そうですね。待ってました!という方が多かったので、空手恋しかった!って言ってもらえたりして嬉しかったですね。もしかしたら、”会えない時間が愛を育てるのさ”ってあるじゃないですか。空手と会えない時間が、空手愛をみなさん良い方に育んで...そういう想いをつのらせて道場に来てくれれば、災い転じてで嬉しいです。でも、皆さん、一生懸命汗を流されていて、言われた通り発散のエネルギーを感じます。

自粛期間中で何が本当に好きなのかわかる期間になってたのかもしれないですね。

自分自身も、道場生のみなさんが来られていない時、道場を独り占めしてその期間バッチリ自分の稽古しました! あと1人になっているから時間とかも取れましたし、また自分自身も改めて空手や武道愛を感じる時期になりました。

バランスですね...こういう時期に得たことも...やっぱりこういうことも必要なんだなという、バランス感覚を取り戻しなさいという期間だったのかもしれませんね。

コロナウィルスに気をつけつつみんなで頑張りましょう!


トラバースが公開されて1周年になりました! ここから師範主演の映画トラバースについて詳しくお伺いしたいと思います。

1周年…師範はいかがですか?

昨年6月に一般公開されてから、皆さんに可愛がっていただきながら、豊川市、名古屋、小田原市、浜松市、東京、大阪、京都、横浜、長野の佐久市と...全国で上映していただいてちょうど1年...

それぞれの場所でいろんな方に観ていただいて舞台挨拶もあちこち行かせていただいて、いろんな方々にお会いできて、いろんな風景が思い出として1年...感慨無量ですね...本当に皆さんありがとうございます。まだ走っていますけど...。

この1年印象に残っていることとかお客さんの反応でぐっときたと言う事はありますか?

泣いてくださいっていた方とか見えて、握手してくださったりとか...

アクションだけでなく家族愛ということも描かれているので、涙が出ちゃうのもわかります。

大事にしているところ...アクションは大事ですけど、何のために闘うのか...”護るために闘え。”というキャッチコピーがあるんですけど...人って何のために闘う...トラバースって乗り越えると言う意味じゃないですか、その部分がヒューマンドラマとして大事な部分であって、きっとそんなところに感銘を持っていただいたんじゃないかと思います。

何名かそういう方が見えたんですけど嬉しかったです。

ドラマとして何かが胸に残ることっていうのは我々キャストやスタッフとしても非常に大事にしているところで、その光景はインパクトがあって嬉しかったです。

アクション映画というと男性が好むイメージがあったんですが、映画トラバースを観に来てくださっている方を見ると、女性も男性も同じ位の比率で見ていたりとかお子さんも幅広くいらっしゃったので、家族愛が描かれているということも大きく関係しているんだと思いました。

映画トラバース、まだご覧になられていない方も見えると思いますが、自分を主人公に起用していただいて、ワイヤーアクションやCGを使わないアクションにこだわって、アクション映画の原点の魅力を伝えようと...主人公は空手家なんですが、本職の空手家を...自分なんですが...を起用して、しかもヒューマンドラマとして、家族愛とか、父と娘がどういう風に乗り超えて愛を育てていくのかとか、そういうドラマを皆さんに楽しんでいただけるよう製作した映画が、映画TRAVERSEです。

ワイヤーアクションやCGを使うと迫力が出て非常に素晴らしい映像ができるんですが、ただ一方で、もう一回原点の、生身の人間の力だけで創るアクション映画を創るという...それが重要なチャレンジだと思いまして...。生身の人間の迫力だとか情熱だとかそういうことを感じていただけると思います。映画TRAVERSE、よろしくお願いいたします!