一通のメールが届いた。
それは「疑問」と題した友人からのもので、私の検査を怠っていた主治医への批判でもあった。
脳外科なのに脳疾患全体の管理には興味のない医師が多い、との印象を持っているようで、
それが如実に「検査の差」となって初期の段階で差異となってしまうと記されていた。
私は返答のし様もない状態だったので、とりあえず「ありがとう」とだけ返信に宛てた。
友人は40歳のとき『ラクナ脳梗塞』が発見され、
以後、それを監視する目的で毎年、造影MRI撮影を行っているのだという。
今年で5回目、発見から5年の歳月が流れている。
補足として・・・・・
*通常のMRI撮影の場合
矢状断(しじょうだん)撮影を行っても、脳の下垂による上部隙間がわからない。
*造影剤MRI撮影の場合
上記、脳内における上部隙間が判明する。
外傷後のめまいを伴う不定愁訴では、以下の疑いが予想されるため、
造影MRIに加え、血管MRA、動脈エコーは基本だという。
私の経過観察を書いたレポート内容を知っている友人曰く、
痴呆や呂律がまわらない時期を克明に記してあるのに、
その検査を怠ってきた医師は、何を診療していたというのだろう? との疑問に終始した。
確かに・・・・・・と思う。
返答に困惑するのは、確かに何もしていないからだ。
脱毛がひどくなったと何度も訴えても、
結果、血液検査を行ってくれた医師、処方を出してくれた医師は別院の主治医だからだ。
何もしていない・・・・・・・・・
頭痛や頚椎痛がひどく、顔色も悪く、激痩せしても、彼は何もしなかった。
何かしたときは、別院の主治医からの強い指示があったときのみだ。
私にも疑問が残念する。
元主治医は何を行ったつもりでいたのだろうか?
そして、何をみて「精神の病気」とカルテに記入したのだろうか?
低髄液圧症候群や外リンパ漏のある人は以下疾患を併発していることが多いらしく
造影環状段、矢状断は通常は撮影するべき入門編だと友人は締めくくっていた。
無駄な治療および診療やうつ病扱いにて物事を片付けようとする医師の姿勢に、
断固として闘って欲しいと友人は言う。
それが世の中に広まると、患者は検査内容を参考までに知ることが可能になり、
医療側では前例として取り扱わざるを得ないからだと言われ、
それも「確かに・・・・・・」と私は思うのだった。
前例とは、検査を怠っていた事実がどのように問題視されるのかという結果と、
このケースにおける検査の内容が専門外でも知覚することを指している。
脳外科と一言でいっても中身は細分化され、
血管専門医や他、すべてを取り扱える医師は現状稀だ。
特に若い医師にはその傾向が強く、柔軟性を欠き、
人間はもとより脳全体を診ることすら不得意となっているのに、プライドだけはいっちょ前。
これはあくまで私見に過ぎないが。
*以下、参考疾患名
①ラクナ脳梗塞
②アルツハイマー
③レビー小体認知
④低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)
⑤正常圧水頭症
⑥脳血管奇形