はじめに・・・・・・
PTSD; Post-traumatic stress :
心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、disorder)とは、
心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後に様々なストレス障害を引き起こす疾患の事である。
心の傷は、心的外傷又はトラウマ
(本来は単に外傷の意だが日本では心的外傷として使用される場合が殆どである)と呼ばれる。
トラウマには事故・災害時の急性トラウマと、虐待など繰り返し加害される慢性の心理的外傷がある。
地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災や、テロ、監禁、虐待、強姦など
犯罪による被害によって生じる。
予後としてのPTSDは、脳内に永続的な変化をもたらす。
特に成長途中におきれば、脳の成長にダメージが加わり、
人格形成に破壊的な影響を及ぼす。
成人の場合でも、原因となった刺激があまりにも強すぎた場合、廃人となり、
一生涯、食事も一人では取れなくなるなど生活に
重度の支障を来す場合も起きうる。
PTSDにおける回復とは、事件を繰り返し整理し、
異常な状況や事件を思い出すことによる無力感や
生々しい苦痛に襲われなくなる状況や、それに強く影響されず、
最低限の生活ができるようになった状況を指す。
しかし、後遺症としてストレスホルモンによる海馬の萎縮、
脳機能の低下が起きているので、
この記憶処理作業には大変な困難がつきまとう。
扁桃体の興奮によって「焼き付けられた異常」の処理は難しい。
参考文献:ウィキペディアフリー辞典より
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そりゃそうだ。
どいつもこいつも寄って集って。
今はひとりだけとなった主治医は微笑を浮かべこう言う。
「自信のない人ほど脅迫したり、大きな声を出したり、
女性特有の・・・で片付ける。
それは身体を診ているだけであって、
たとえば、その人自身や症状や他の背景を診ていないからこそ
おばけなのですよ」と。
『おばけって私がですか?』と首を傾げると、
「その場合、強烈な拒絶反応が起きるか、無視するか、非難するかのどれか、
医師側の症状が現れるはずですよ」と言う。
そのとおり、私の場合、前主治医はそのすべての症状が出現して、
私を切り捨てにかかった。
そういえば・・・・と思い出したのは、
確か今日のニュースで全盲の患者を病院側が公園に放置したとか。
私はまだ自分で主張できるからいいものの、
障害を持った人への対応がここまで劣悪になったかと思うと、
もはや人間は人間ではなく、
その人たちにとっては物もしくは以下なのだと痛感した。
交通事故後3年以内に自殺する被害者があまりにも多い事実に
うろたえてしまった。
そして、自殺した者ほど判例がより厳しい結果、
つまり、自殺と事故の因果関係を認めないとする判決が少数ではあるものの存在し、
どれだけの被害者を生めば司法は変わるのかと思うと、
正直背筋が凍る思いがした。
やはり、死んではいけないのだ。
被害者なら、他者の行為で弱者へ一転した者はなおのこと。
PTSDとは一時、阪神淡路大震災時のときに頻繁に聞かれた言葉で、
NY同時多発テロの際も、国際電話をかけてくる友人たちからこの4文字、
PTSDという言葉をよく耳にした記憶がある。
私は交通事故時の外傷により、その後の劣悪な対応の連続によって、
日本の男たち、特にサラリーマン風の風貌が恐怖の的になってしまっているため、
極度の緊張状態となり、地下鉄内でもおちおちしていられなくなる。
それは会社内で起きた障害への無理解にも通じるのだろうし、
対応する人たちがすべて組織の人間だったということにも所以しているだろう。
なにはともあれ、嫌で仕方ないのだ。
日本の男特有の、卑怯さや傲慢な態度が。
腐った人間たちが押し付けてくる「常識」というやつが
私には反吐が出る対象であり、
私という内面の湖底から嫌悪を引き出す以外、
ポジティブな作用はなにひとつ起こさない。
ここまで日本嫌いになってしまった、と言うと主治医は、
「交通事故被害以外でも余計なことでずいぶん傷付けられてきましたからね」と。
この一言にどれだけ救われただろう。
私の個人情報を紛失したと平常で言う元主治医へ言いたい。
勉強しにこい。
さもなければ医学部から出直せ。
身体の部位だけを診て、教科書にだけ頼っていても、
医道は身に付かない。
それでは患者を苦しめることはあっても
患者の望む医療など提供できるわけがない。
ある患者からのメールには私がPTSDではない、とあった。
その根拠は「メールの文面が明るいから」だそうだ。
根拠のないことを言う医師がいるかと思えば、
根拠のないことを言う患者もいる。
どちらも不安からそうした発言になるのだろうが、
静かに、そっとしておいて欲しい、私はそう願うだけだ。