りょうさんの思う壺・・!

大ごと、小言ひっくるめ!
巷の話題も、私ごとも!
ひと息ついて、ご一緒ください!

長刀鉾の粽

2014年07月16日 | 思うところ
京都の7月の歳時記といえば、何といっても祇園祭でしょう。
京都で打ち合わせがあり、さきほど「コンチキチン」一色の京都からとんぼ返りで帰ってきました。
きょうは祇園祭の中でも最も多く人がつめかける宵山です。
あすの山鉾巡行を前にして夜通しにぎわいます。



急ぎ帰ろうとしたら、宵山に行くの?と聞かれましたが[NO!」と言って発車間際の新快速に駆け込みました。
それが何と、部屋に入ると「長刀鉾の粽」が届いているではありませんか・・・!
漢字で粽と書くと馴染みが無いかもしれませんが「チマキ」というと、なーんだ!になると思います。
まるで街に出ずに逃げ帰った私を見計らったようなあまりのタイミングの良さに驚いたのですが、京都の友人からの嬉しい贈り物でした。

端午の節句の食べ物に、柏餅や粽(ちまき)があります。
粽は日本で最も古いお菓子の部類ですが、祇園祭の名物である粽は食べ物ではなく、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りす。
毎年祇園祭のときにだけ各山鉾のお会所や八坂神社で販売され、京都では多くの人がこれを買い求め一年間玄関先に飾ります。
京都の町を歩くと、民家の玄関の上に飾られているのをよく見かけます。

この粽のいわれは、八坂神社の祭神であるスサノオノミコトが旅の途中、貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)の家で一晩の宿と温かいもてなしを受けたお礼に、その子孫を疫病から守る約束をし、目印として茅の輪を腰に着けさせました。
この粽こそ蘇民将来の子孫の証しであり、玄関や門口に飾ることで厄除けになるといわれています。



神戸生まれの私にとって京都は学生時代の思い出の街です。
何より神戸にはない日本の独特の風情が漂う大切な街です。
その中でも宵々山は特に思いがこもる日であり、ある時期欠かさず通った青春時代の道でもあります。

この日の京都は打ち合わせが優先で特に意識して行ったわけではありませんが、駅を下りて気づいたことが「そうだ!きょうは祇園祭の宵山だ!」でした。
慌てて帰り汗を拭いながら机に置かれた届いたばかりの粽に、友人の心を感じました。

明後日は、終日精密検査を受ける日です。
この粽が、蘇民将来の子孫の証しとして疫病から私自身を護ってもらえるなら欲張りと言われてもこれ以上の喜びはありません。

集団検診リタイヤ

2014年07月14日 | 思うところ
国民健康保険のお世話になって久しいのですが、毎年集団検診の案内が届きます。
毎年こまめに受診することもなく飛び飛びにお世話になっていたのですが今年こそ真面目に・・・と考えていました。

父が亡くなった同じ年齢に達したこともあり、年が明けてまず眼科検診を受けすべてはここからスタートしました。
そうするとあれやこれやで、この半年間の医療費は何と100万円を突破しました。
もちろん健康保険の利かない治療を含みますが、これまでお医者さんのお世話にならず、いい顧客でなかった事を自慢してきたものです。
内心は全然元が取れない不公平感を抱かないわけでもなかったのですが、いつも経験する居酒屋の割り勘負けのようなもので互助精神で納得です!

集団検診の予約も終えその日が近づいてきました。検査グッズも届きました。



ところが数日前から消化不良気味となり、かかり付けの医師に相談した結果、面倒なバリュームを飲むより胃カメラ検査が早い!
そんな訳でこれまた長年おつきあいのある先生を訪ねることにしました。

ゲボゲボとの戦いでもある胃カメラは美味しいものではありません。
今回は実に丁寧というか時間をかけてしかも胃の細胞を何度かつまんでいるのでこれは無傷では済まないという思いで横たわっていました。
白内障の手術もそうですが、まな板の鯉という経験が続いています。
次は超音波検査・・俗にいうエコー検査と検査検査の時間となりました。

医師の所見は「疑いがあります・・!」なんの疑い?などと野暮なことを聞く必要もないのですが、いよいよここを卒業して次の段階に進むことになりました。
段々ハードルが高くなるにつれて、はいどうぞ!とはいかなくなりなりました。
紹介の医師の診察は1か月待ちだそうで・・・・

団塊の世代の我々は、小学校時代から校舎も教室もなく詰め込まれた幼年期から青春時代を過ごしてきました。
歳をとると子ども時代に戻ると言われますが、まさに医療も同じように待合室には人があふれ、若者は見かけられず老人ばかり!
ちょっと考えさせられる光景を目の当たりにする毎日です。

別に居直るつもりはありませんが、この歳になれば何かひとつくらいは異常が見つかるのは当たり前と思っているのですが、その結果を知るのに何カ月も待つというのも異常ことではないかと思うのです。
不公平とお叱りを受けるかもしれませんが、今週その検査を受けることになりましたが、別に緊急を要するからではありません。
早いにこしたことはないということでしょうか・・

ただ、今後のblogが病室から・・は遠慮したいものです!
そうそう集団検診の検査はすべてキャンセルしました。

鱧料理

2014年07月12日 | 思うところ
鱧とかいてハモと読める人が何パーセントいるかわかりませんが、関東ではあまり好まれない魚ではないかと思います。
関西ではこの時期の代表的な料理であるハモ鍋フルコースをいただきました。



ハモは小骨が非常に多く、それも不規則な小骨に包まれてそのままではとても食べる事ができません。
そこで熟練の骨切りと言う技が必要となります。
食べる側からすると、すべての口触りはこの骨切りの上手い下手で味さえも変わってきます。

というわけで、北新地まで出てこい!という招集がかかりハモづくしの集まりに出かけました。
このところ漁獲量の激減から中国産の鱧が一般市場スーパーなどに数多く出回ってまいりましたが、いうまでもなく淡路島産、明石産の良質の鱧とは別のものです。



梅雨のこの時期「梅雨の水を飲んで育つ」と言われるサッパリとした夏鱧が呼び寄せた人の輪は大いに盛り上がったのは言うまでもなりません。