
遅くなりましたが、ヒュー・ジャックマンの「凱旋公演」と言われる "The Boy From Oz" オーストラリア・ツアー関連情報を Sydney Morning Herald から二点。
7/7付記事
8月初めのシドニー公演に向けてリハーサル中ということで、同じページからそのリハーサル風景のビデオが観られます。
ああ、やっぱりいいなあ…この曲は初めて聴きました。ブロードウェイ版では使われていませんよね。
また、目を引いたのが、彼がいずれはシドニー・シアター・カンパニーで、ストレート・プレイを演じたいという希望を持っているということ。
ロンドンやブロードウェイ、また豪国内ではメルボルンの舞台で評価されたヒューですが、やはり一度はシドニーで、と思っているんでしょうか。
7/8付記事
TBFOというミュージカルの成り立ち、豪オリジナル・バージョンのこと、それがブロードウェイにかかるまでの話などに触れています。
そのオリジナル版にも出演の機会はあったけれど、その時は映画の仕事を選んだこと(当時の彼は「映画に出る」こと自体「だって君はミュージカル俳優だろう?」と驚かれるような状況だったようです)、でも実際の舞台を観て、出なかったのを後悔したこと、だからブロードウェイ版の話が持ち上がった時には二つ返事でOKしたこと、ハリウッドでの映画の仕事も上り調子の時期だっただけに、エージェントはじめ多くの人から反対されたけれど、二度目のチャンスは逃したくなかったこと等々、既にご存知の方も多いエピソードが語られています。
舞台自体は批評家たちに酷評されたけれど、そこにはNYでスターだったピーター・アレンの生涯を演じることに対する、一種微妙な感覚(ゲイ・カルチャーとの関わりも含めて)があったのだろうと理解を示しつつ、でも観に来てくれるお客さんの反応の方が本物だと信じていたし、その思いがやがてトニー賞受賞という形で結実した、とも。
記事冒頭の文章によると、コンビニ弁当(?)など提げて稽古場に行くヒューの姿は、全くハリウッド・スターらしくなく、そこらのお兄さんと変わりないなんて書かれていますが、それってむしろ褒め言葉ですよね。そういう所も彼の美点だと、ファンは判っているから。
それと、ちらっとさりげなく触れられていますが、この人もデイヴィッド・ウェナムさん同様「NIDA(国立演劇学校)を落ちたスター」の一人だったんですね!
まあ現在30代後半から40代前半くらいの豪(出身)俳優女優の多士済々ぶりを見ると、その年代の競争率は厳しかったんだろうなと思います。
で、ヒューが行ったのが、これもファンならご存知の Western Australian Academy of Performing Arts、通称WAAPAだった訳で、その母校のある思い出の地パースにもツアーを持って行きたい意向を、彼は以前述べていましたが、どうやらそれが実現しそうです。
Perth Now
The West Australian
以前にも彼は、豪で住むなら(シドニー、メルボルンと共に)マーガレット・リバー近辺もいい、と言っていました。贅沢はしない質だけどワインにはお金を惜しまない、というようなことも言っていたし、パースへの愛着にはそれも関係あるのかしら。
公演は9/29、30の夜公演のみという限定されたものですが、パースにお住まいのかたは、せっかくですから行かれてはいかがでしょうか?

それにしても肝心のヒュー様…もう日本には着いているのかな…
あまり情報が伝わって来なくて、やきもきしております。