

『オーストラリア』全米公開を控えて渡米していたヒュー・ジャックマンさんですが、20日にはバズ・ラーマン監督と共に Australians in Film 主催の特別上映に出席しました。
Australians in Film については、約2年前『プレステージ』の特別上映があった時にも取り上げたことがありますが、LAを拠点として、オーストラリアの映画文化や、それに携わる人たちをプロモート、オーストラリアとアメリカの映画・TV業界のより緊密な関係を築いて行くことを目的として、2001年に設立された組織で、Ausfilm やカンタス等、様々な豪企業や団体がスポンサーに名を連ねています。
アメリカで公開される豪映画や豪俳優出演映画が一般公開に先駆けて上映される際には、その監督や出演俳優が案内役やゲストとして登場することもしばしばで、豪映画・豪俳優ファンにとっては注目すべき組織と言えましょう。
今年はまた、オーストラリアの若い俳優育成ために「ヒース・レジャー記念基金」を立ち上げたことでも話題となりました。
Australians in Film 公式サイト
『オーストラリア』特別上映のおしらせはこちら。
同ページから行ける過去の上映作品リスト。
作品名をクリックすれば、当日のゲストやその画像なども見られます。
そして、今回の『オーストラリア』特別上映については、Getty Images に画像が上がっていました。→こちら
参照:ヒュー&デイヴィッド・18 Australians in Film(当ブログ2006.10/17付記事)
米国では各種メディアが競って豪州映画の紹介を始めたのに対し、普通なら米国の流行に追従する日本が冷めた目で眺めていたのですね。
もし、この時期に日本が少しでもこの流れに乗っていれば、日本への豪州映画の紹介がこれほどに遅れることはなかったのでは、と残念に思っています。
米国にAustralians in Filmという組織が出来ていることは、米国と豪州の映画での交流が緊密である証として嬉しく思います。
今や、ハリウッドの屋台骨は、豪州映画界出身者で支えられているといっても過言ではない状況ですものね。
そうですね。俳優さんたちだけでなく、監督にも「実はオーストラリア出身」という人たちはけっこういますよね。
でも、豪俳優さんやスタッフが、ハリウッドで「即戦力として使えてコストパフォーマンスもいい」ということだけで消費されてしまうのはもったいない気がします。
そして日本では、ハリウッド作品でさえ、興行成績がアイドル映画やアニメに負ける現状とあって、それ以外の国の映画が公開される機会さえ減少傾向にあるようです。
それでもヨーロッパ映画はまだいい方で、豪映画は『ネッド・ケリー』も『プロポジション』も『ロミュラス』もすべてDVDスルーでした。
どこかに心ある(資金も十分ある/笑)人や会社はいないものでしょうか?