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凛花の足跡

流れ行く時の中で、ふと止まってもらえたら光栄です。

post card exhibition 参加作品 vol.2 『空の果て』

2010-10-21 00:52:15 | ブログで奏でる詩
『空の果て』 凛花


日常は絶え間なく流れ
雲のように形を変えてゆく
重い機体が浮かぶ飛行機のように
私も無理をして進んでいるよう
前へ前へと

気持ちが強ければ強いほど
力も必要なんだね
気を抜けば想い出している
今どうしているのだろうと
貴方のことを

空の上にも空があって
雲の地平線が続く
地上では果てがあることも
隠れていてわからないから
気付けないから

永遠という言葉が怖くて
見えない終わりも不安で
それでもこの想いは止まらなくて
矛盾ばかりの毎日が紡いだ
ずっと好きでいられたら

この空の向こう側の
世界が信じられなくても
貴方がそこにいるのなら
傍にいたいと願う
せめて貴方が望む間は





(2010.10.21. 改訂)



post card exhibition 参加作品 vol.1 『忘れられぬ人』

2010-10-20 00:12:55 | ブログで奏でる詩
『忘れられぬ人』 凛花


すれ違う風の香りに
ふと足を止め振り返ってしまう


無造作に流れくる旋律で
突然何も考えられなくなる


決して同じものであるはずがない
空に、夕陽に、言葉に、木々に
面影のかけらをみつけて熱くなる


想い出す度に灯る花火を
いつだって胸に抱いている


それは線香花火のように
弱々しいけれど
咲き落ちた火の種が
色褪せることなく
次の花へと送り出す


見慣れた街にも
初めて訪れる場所にも在る
いつまでも
消えることはない


忘れられぬ人の
大切な想い出
優しいぬくもり




(2010.10.20. 改訂)

スカーレット

2010-04-22 11:22:28 | ブログで奏でる詩
ぐるぐる回って
振り乱してもがいてる
心はね

作り物のこの街で
人形の笑顔
幻の駅を旅立つ
その先はどこなんだろう

満月より三日月が
美しいと思うのは
光と影が共にあるから

切なさも虚しさも
全てを包んで
立ち止まらずに
静かに見つめる

三日月の列車
スカーレットの想いを乗せて
星の線路を行く

三日月の列車
スカーレットの想いを抱え
迷い傷つきながら
少しずつその先へ




自分らしさ

2010-04-06 21:02:53 | ブログで奏でる詩
他人の視線に
負けないように

耳障りな風に
流されないように

私が私であることを
守っていきたい


慣れた香りに
落ちつかぬように

安らぎの中に
留まらぬように

変わることを恐れず
歩んで行きたい


守るものと
変えるものと

そのバランスが
私らしさ

輝くかけら

2009-12-17 15:25:11 | ブログで奏でる詩
なぜ人が生きていくのか
それすらわからないのに

あなたと出逢ったことの意味など
到底わかることは出来ない

でも。

私の心にあなたがいるから
今日が輝いている
迷わずそう感じるから

ただ大切にして生きたい
少しでも長く続くように

そして私もまたあなたの中で
輝くかけらの一つになっていたとしたら

それだけで私は幸せです
それだけで私は明日も歩いていけるでしょう

離れていても

2009-12-17 15:19:54 | ブログで奏でる詩
夜が駆け足でやってくる
深みを増す秋の日に
暮れゆく街の中で
いつもより鮮明に
時間の流れを感じる

貴方が共に同じ瞬間を
分かち合っていることが
膨大な宇宙の歴史の中で
この現代に生きて
そして
出逢えたことが・・・
運命じゃないとすれば
それを何と呼べばいいんだろう

枝から離れた落ち葉たちが
また同じ土に還るように
平気だよ
手と手を繋げなくても
心は繋がっているから
重ねあって来たのだから

暮れゆく街の中でただ
貴方を想ってここにいます

運命

2009-05-26 22:01:10 | ブログで奏でる詩
運命は

人と人の出逢いを導く

けれど

その先の未来までも

引き寄せたりはしない

明日よりも今日を大切に

貴方との出逢いを壊したくないから

緊張

2009-05-24 22:11:28 | ブログで奏でる詩
会えないとわかった途端

体中から湧きだす汗

貴方に会うことに

こんなにも心が張り詰めていたのかと

思い知らされる

体が冷めても尚

想いは消えぬまま

ため息と共に歩み出す

いつか

2008-10-28 18:36:23 | ブログで奏でる詩
夢はいつか叶うものじゃない
夢は進んだ先にあるもの

人によっては
徒歩であったり
乗り物を使ったり
それぞれだけれど

行く先を間違えなければ
きっとたどり着く

時には立ち止まって
周りを見渡すのもいい
道は一つじゃないから


成功はいつか訪れるものじゃない
成功は重ねた先にあるもの

何もないところには
何も生まれない

自分には無理だったと
思い込んでいるのは誰?
何もかも無駄だと
言い訳しているのは誰?


止まってもいい
休んでもいい
傷ついて涙して
悔やんで落ち込めばいい

誰もが悩みを抱えている

だけど

諦めないで
背を向けないで

流れゆく時間だけは
止められない


いつかは未来にはない
いつかは現在(いま)だ
いつかは他人にはない
いつかは自分の中にしかないんだよ


なみだ

2008-10-23 02:35:02 | ブログで奏でる詩
眠れぬ夜に流す歌は
どうしてこんなに
胸に響くのでしょう

昼間ならすり抜ける言葉も
重く深く激しく
切なく愛おしく
抱え込まずにはいられない