南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 10/24 QZS-4太陽合の次は,印NavIC東輪1D-西輪1Bペア同期太陽合か,中BD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)太陽合か,あるいはまた日QZS-2単独合の生起か

2019年10月24日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 10/24 南下する太陽赤緯を追いながらのノロノロQZS-4太陽合のため生起テンポは随分遅れましたが、1年前の同時期ブログを見返しますと、本年は昨年よりも半月速く進行しました。

これから年末へ向けては太陽合は慌ただしくなります。次は、太陽赤緯出合い型のインドNavIC東輪1Dー西輪1Bペアの同期太陽合の生起か、太陽赤緯追い付き型の中国BD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)同期太陽合の生起かという大胆な競争選択でしょう。実はここに軌道図の東端を北上する見落としやすい太陽赤緯出迎え型の日本のQZS-2の単独太陽合もからんできます。太陽合も慌ただしい年末になります。

昨年と比較しての同期差のズレの変化が、インドペアや中国三姉妹や、日本QZS-4やQZS-2の各機においてどうなってゆくのかが興味深いところです。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 10/24 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 10/24 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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