南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

21.9.1 防災の日秋の冷気 N2YOサーバ回復>9月中旬BD四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)同期太陽合>次いで南下QZS-4太陽合生起

2021年09月01日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 09/01 防災の日 天変地異激発の日本QZS-1太陽合完了 9月はインド月面軟着陸とBDS-1,4,7三姉妹同期太陽合を追う
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後継総裁選とのこと。次世代QZSS推進力が大きく変化するでしょう。まずは現コロナ疫における「検査・追跡・隔離」技術基盤でのQZSS衛星群の具体的寄与の明確化を一層強く求められる事態......

2021.9.1 防災の日です.関東は一気に秋の冷気に覆われました.本日午前3時JST過ぎにN2YOサーバが回復しました.これ迄にない12時間以上の不調でした.

次の合エベントはBD四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)の同期太陽合が9月第3週にも生起します.次いでQZS-4の超ゆっくり追っかけ南下太陽合が生起するでしょう.


2010年から打上げを開始した日本QZSは,円軌道IGSOよりも高度な軌道管制技術が必要な,離心楕円8の字軌道を描いて飛翔しています.そして後継QZS衛星含め7機体制への発展的引き継ぎを目指しています.当カテゴリーでは引き続き太陽合追跡に注目して,年周的な天文学傾向を見るかたちで長期的QZS/IGSO軌道情報をフォローをし続ける予定です.
特に大失策QZS-3GEOをアンドロイドスマホが受信できていないという大失態を,後継においても2機のGEOが同様にスマホ受信できない大ミスを絶対に繰り返さないように,警告を発し続けたいと思っています.世界ではアンドロイドがスマホ8割を占める主流です.またiPhoneはQZS/GNSS受信スカイプロットの表示をアプリに許していません.つまり全スマホからQZS/GEOが無視されているという国益を損ねる納税者に対する愚・大失策を繰り返さないことを求めてゆきます.

次は9月中旬のBD四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)の同期太陽合のエベントへ続きます.

太陽赤緯射影軌道は,北回帰線の南側にて,赤道を経て,冬至まで南下します.
次は9月中旬予定のBDIGSO四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)エベントのモニタリングに移ります.

現況をご理解して頂くには、ご自身で以下のN2YOサーバのURLを叩いてご確認されるのが、なにより大切であると思います.なおアンカーとしては、静止精度が高く安定に保持されている日本のBSAT-4A(NORAD ID 42951)を、2019年から使用しています.
https://www.n2yo.com/?s=42951|42917|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|39635|40547|41241|44441|43286|43539|44204|40938|40549|44709|44337

N2YOサーバによる衛星軌道の表示がWEB上に現れましたら、各衛星マークをマウスオーバーすると衛星名が表示されます.インドや中国のIGSO衛星群にご関心の方は、是非ともご自身で個別衛星をマウスオーバーされて、ご確認ください.

上記のN2YOサーバによる本日のアジアンQZS/IGSO軌道群図を、以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します.
QZS/IGSO軌道の3倍拡大縦アニメGIFを記録します.


太陽合へ向かっているBDIGSO四姉妹(BDIGSO-4,-1,-7,BD3-IGSO-2)とQZS-4の太陽最小離角を緑色円にて示しています.

なお


インドNavIC系については、NavIC-1D,1E同期プロットの正象限と反象限の切り替りは黄道に近接して起きていることがわかりました.昨年4月初めに起きていたNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代からちょうど半年経って、昨年10月初めにNavIC -1Eと NavIC-1Iペアの東西両輪での遠近交代が起きています.相棒の東西両輪NavIC-1Dと -1Bペアについては位相が重なり過ぎのためか、こうした現象は見えません.NavIC IGSO 4衛星について太陽軌道との交点問題について、位相幾何学的な象限問題があります.インクリの一番小さいIGSOであるNavICにおいて、太陽軌道との交点問題の位相幾何学的な象限問題は、一番理解し易いことが見えてきました.軌道線間の交点の解が2つの象限に分かれる場合にどちらを選ぶかという問題です.

この半年ごとに生起するNavIC -1Eペアの遠近交代のタイミングが、ちょうどQZS-1軌道太陽最短距離が交差するのは日印の宇宙空間ご縁の偶然的発見といえるでしょう.インド太平洋経済構想に日本QZSSとインドNavICが果たすべき役割の鍵を暗示しているかもしれません.

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています.太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます.特に月面着陸などの将来実験においてIGSO/QZSSの軌道運動位相を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の活用・分析が効果的といえるでしょう.

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います.


平成期の日本宇宙陣は、欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS軌道測位衛星実現を頑張りぬきました.これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出したといえるでしょう.日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう.
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