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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2021.12.11 北斗BD-IGSO群は大衆向けの電波星座航法に使用できるのでは

2021年12月11日 | QZSSの軌道・幾何
2021.12.11 以下の北斗BD-IGSO群のアニメGIFをみていると、BD-IGSO群は星座のようであり、大衆向けの電波星座航法に使用できるのではと考えてしまいます。


よく知られているように光学天文的な星座は、古代から近代まで航海などにおける航法に用いられtてきました。現代でも全電源消失の災害時などでは、目視により光学的星座が使用されることがあるのでしょう。

そしてアンドロイドスマホ電波望遠鏡であれば、あたかも光学星座のように、電波星座を誰もが視覚的に利用することができます。もちろんスマホには測位や航法の高度なアプリを入れることができますので、その方が直接的に簡易に利用することができるでしょう。

しかしそうしたアプリはGPSやGalileoなどMEO衛星を主に受信して利用しています。こうした従来のアプリはMEO軌道群の地上への射影を利用しています。以下のアニメGIFから分かりますように、MEO軌道群の地上への射影は、ランダムなお手玉乱れ投げのごとく飛翔していると言えるでしょう。



一度、QZS/IGSOのような21世紀型の幾何学的に美しい軌道系を見てしまうと、ランダムなお手玉乱れ投げ軌道のMEO軌道群に依存するMEO衛星から発信される電波のDOP型活用は、ガウス統計的な利用すなわち前世紀の遺物ではないかとさえ思えてきます。

21世紀型のQZSS/IGSO衛星群・星座群の軌道射影を使用すれば、地球磁気圏が大撹乱された場合にも、東アジアやインド・オセアニア地域では、QZSS/IGSO電波星座とGEO星の飛翔軌道はもっと高度な幾何学で利用できるはずです。

時空間におけるQZSS/IGSO電波星座運動の未来予報値をベイズ統計的に利用することにより、測位・航法の予測値を与える21世紀型の測位・航法アプリが活躍できるのではないかと思います。

さらにはQZSS/IGSO電波星座は深宇宙や惑星間飛行の航海術にも活用できるのではないかと思います。

ゆったり版の北斗IGSOアニメGIFを記録します


なおIGSO同期ペア:
BD三姉妹(BD3-IGSO-1,BDIGSO-3,BDIGSO-6の三機)
BD四兄弟(BDIGSO-1, BDIGSO-4,BDIGSO-7,,BD3-IGSO-2の四機)
BD五兄妹(BD-I2-S,BDIGSO-2,BDIGSO--5,BD3-IGSO-3,BD-I1-Sの五機)の瞬時の星座配置図は以下のとおりです:


この星座運動図を参考にされて,日々のQZSS/IGSO軌道図をご覧頂ければ幸いです。

冬至まで12日、クリスマスまで半月の時期に、しっかりと考えてみたい課題です。
北京冬季五輪において先を越されてしまうのかもしれませんが。
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