本編:白呪記
「今日は頑張って描いたから、もう一枚出来ちゃいました! リオ~、ガウラ~、おいで~~」
「ニャオォォ、ラクト~、眠いぃ・・・」
「リオが眠いと言ってるのに、貴様は俺たちを呼び出して・・・ちょっとは遠慮したらどうなんだ」
「じゃん、コレはどうだ!」
「ああっ、ガウラだっ」
「オレの肩に乗っかっているのは・・・リオだな
」
「ぜぇ、ぜぇ・・・夕焼けのポネリーアをイメージしたんだよ♪ ど、どう?」
「・・・うぅ」
「リオ?」
「ぐすん・・・あの時の事を思い出しちゃった」
「オレとはぐれた時の事か?」
「そ、それもあるけど・・・うぅ・・・悲しさと、驚きがいっぺんに来た場所だったから忘れられないよ」
「そうか。ポネリーアでオレがリオと離れた時、胸が締め付けられる思いがしたんだ。これは、リオの悲しみが伝わって来たんだな」
「今でこそ言うけど、あの時の私たちは打算でも何でも、何かに縋らなければ生きていけなかったんだね・・・
ガウラの事ばっかり悪く思っちゃって、結局私も、ガウラに頼っちゃってたんだよ」
「・・・」
「私が、王様との意思疎通にガウラを利用しちゃったの・・・友達のあなたを」

「・・・」
「利用したのはお互いサマだったのにね・・・私ったら、自分を棚に上げてガウラを打算的だって、決めつけてた」
「リオもオレも、納得した上で儀式を始めたんだ。もう自分を卑下しないでくれ・・・頼む。リオが悲しいと、俺も悲しいし、リオが苦しむとオレも苦しい・・・」
「うっ、うっ、・・・うわ~~ん!! ごめん、ごめんねっ、がうらぁぁ~~!!!!」
「全部話してくれてありがとな・・・今まで辛かったろう?」
「く、苦しかったよ。本当は、もっと早く話したかった!
でも、ガウラに正直に話したら、私、嫌われるかと・・・うわぁぁ~~ん、き、嫌わないでぇぇ・・・」
「嫌わない。そのかわり、オレはもっとリオが好きになった。リオが、やっと本音を話してくれたんだから・・・」
「ぼんどに(ホントに)?」
「ああ、昔から、とっくに好きだったよ」
「ガウラァ~~、言い過ぎだよ・・・ズビビッ!」
「愛してるよ、リオ
」
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「あ、あんた達、感動のシーンを、私が居る時にしなくてもいいじゃん。お陰で、小説に出来なかっただろぉぉ・・・ズビビッ、も、勿体ないぃぃ・・・ズビビッ」
「あ、リャクト・・・ズビッ、ゴメンよぉ。この絵を見たら、思い出したんだもん。。ズビビビビッ」
「リオ、この絵を貰って行こう。良いよな、ラクト?」
「も、もってけドロボォ・・・ズビビッ」
「あ、ありがと、リャクトォォ~~ズビビビッ!」
「り、リオの鼻水が・・・!」
収拾が付かないので、今日のひょっこり猫はここまで! シーユーアゲインッ、バイバイッ!!















ガウラの事ばっかり悪く思っちゃって、結局私も、ガウラに頼っちゃってたんだよ」









でも、ガウラに正直に話したら、私、嫌われるかと・・・うわぁぁ~~ん、き、嫌わないでぇぇ・・・」






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収拾が付かないので、今日のひょっこり猫はここまで! シーユーアゲインッ、バイバイッ!!