禁煙と挫折と政治と

禁煙を目指すブログのはすが、政治の話が多くなってます。禁煙は失敗と再チャレンジを繰り返し継続中。。

新規陽性者数の疑問その2

2021-02-04 11:02:17 | 日記

前記事の

 

 

新規陽性者数の疑問 - 禁煙と挫折と政治と

 

 

 

でクラスター追跡について書きましたが、前にクラスター対策について書いた記事の事を思い出したのでリンク貼っておきます。

 

 

2020/05/30尾身副座長の説明 - 禁煙と挫折と政治と

 

 

いまや総理よりも総理みたいに見える尾身さん。

 

この記事は第一波が収まった時に、尾身さん自身がクラスター追跡について説明された時のものです。

 

 

特に初期の段階でクラスター制御ができれば

一定程度感染拡大も制御できるという戦略で

クラスター対策を実施してきました

 

 

と自身の言葉で語っています。

 

水面下で感染拡大していた欧米に比べ、クラスターの「さかのぼり追跡」で早い段階から3密などの感染拡大「場所」を特定し、その場にいた人全員を追跡することで初期感染を防ぐ事が出来た、ということです。

 

この時はこのクラスター対策はとても有効だったのだと思います。

しかし、一時的にとはいえ1日2000人もの新規陽性者が出た現在でもクラスター対策だけに頼るのは、私にはナンセンスに思えます。

 

恐らく尾身さん自身もそう考えながらも、様々な縛りの中で「今出来る事」をやっているのではないかと想像します。

 

もちろんこれは私の想像でしかありませんが、もし本当にそうだとしたらその「縛り」を取り除く事が菅総理はじめ政治家の役割のはずです。

しかし現実には逆に政治家が縛りを増しているだけにしか見えません。

 

会見で総理の代わりに語る尾身さんに、

「無い物ねだりしてもしょうがない」

「今やれるだけのことをやろう」

という覚悟にも似た雰囲気を私は感じました。

 

政治家にも少しでもそんな覚悟や気概があれば、、と思うのは、やはり「無い物ねだり」なのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新規陽性者数の疑問

2021-02-04 08:00:25 | 日記

ここ最近の新規陽性者数がだいぶ減っています。

 

「緊急事態宣言の効果だ」

 

と言われていますが、個人的にはとても疑問に思っています。

 

緊急事態宣言と言っても、他国の様に十分な補償や厳しい規制はなく、スーパーに行けば皆がマスクをしてるだけで、コロナ前とほとんど変わらない人出。

駅では電車を降りるときや改札などでは「ソーシャルディスタンス」は既になく、誰も密集することに躊躇しません。

 

 

海外に住む日本人がメディアでインタビューされると、皆一様に

 

「日本の様子に愕然とした」

 

と答え、通勤や町中で「誰もソーシャルディスタンスを守っていない」ことに驚き、

 

こちら(海外)ではソーシャルディスタンスを徹底して、2m以上近づかないよう誰もが気を配っている

 

と語っています。

 

 

 

「海外では厳しい規制をしているが、日本は個人個人の努力と気配りでコロナを押さえ込んでいる」

といつも言われていますが、「個人個人の努力や気配り」という点でも、既に日本よりも海外の方が上回ってるのではないか? と感じます。

 

それでも毎日のように感染者数が減っている。なぜ??

 

 

 

私は前から、日本のコロナ対策の柱である「クラスター追跡」という方法に疑問がありました。

 

日本の場合、PCR検査の前提として

・広く一般にはやらない

・「濃厚接触者」と認められた人を優先

としています。

 

この「濃厚接触者」と定義されるのは、ほとんどがクラスター追跡で確認された人だけのはずです。

しかしクラスター追跡は保健所が中心となってやっているため、人的資源に限りがあるはず。

 

年末年始のように、都内だけで2000人の新規陽性者が出たとき、果たしてどれだけクラスター追跡ができるものでしょうか?

 

取りこぼしをしながら追跡できた分だけの濃厚接触者を確認し、その限られた分母の中から新規陽性者が確認され、その新規陽性者だけを追跡して次の濃厚接触者を見つける。

 

このやり方だと、

「保健所の能力」

しだいで

「新規陽性者数の上限」

が決まってしまうのではないか??

 

都内だけで1000〜2000人もの新規陽性者が出て、本当に全員分の追跡が出来るの?

ということです。そして全員分の追跡が出来ない場合、自動的に後々の新規陽性者数は減ってしまうのでは(もしこれが正しければ、今後の新規陽性者数は500人位が続くかも。それが「保健所の限界数」なのかもしれない)。

 

個人的にはとても疑問なのですが、誰もそのような指摘をしないので自分の考えが間違ってるのかな?とも思っていましたが、その点に触れる記事がありました。

 

辛坊治郎氏 感染者激減の〝カラクリ〟指摘「誰も言わないんだよね、本当のことは」(東スポWeb) - Yahoo!ニュース

 

「感染者数が増え過ぎて拾いきれないため、高齢者施設や病院にクラスター追跡を絞っている」

というお話です。そのため症状のない若者は放ったらかし、つまり「追跡してない」ということでしょう。追跡しても一括して隔離する場所もないし、自宅待機は管理する側の負担が増えるばかりでしょうから。

保健所の人も人間です。出来る事の限度はあるし、「お上」からの様々な「指示」も出ている可能性もないとは言えません。

クラスター追跡は、根本の対策なのにやり方や規模が不透明過ぎると前から感じていました。

 

もしもこの邪推が当たっていたら、年始の2000人をピークに下がってきた東京の新規陽性者数は「一部のクラスター追跡」の結果だけなのではないか。

 

第一波の時もそんな話はありました。あの時は一旦収まりましたが、その後の「夏の第二波」は隠れた市中感染が原因という説もあります。

あの頃と今では新規陽性者数が1ケタ違います。漏らした「隠れ陽性者数」もその分多くなっているはずです。

また一旦収まっても、見えない感染はより拡がって次の波を引き起こすのではないでしょうか。

「クラスター追跡」という「見えない」対策で推し量るのは限界に来ているように思えます。だからこそ政府も「より広範な検査を」とシレッと舵を切ったのではないか。

だとしたら、丸1年の間「有効でない対策」を続けてきた政府には相応の責任があると思うのですが。。

 

 

そもそも「クラスター追跡」ではどのくらい厳密に「濃厚接触」を見つけ出しているのでしょうか?まさか探偵のように行動調査などしないでしょう。

 

一人の新規陽性者が見つかったら

「あなたはここ数日どこに行きましたか?」

と聞くだけなのだと思います。

 

もしあなたが聞かれたら、正直に全てを話せますか??

 

同僚や友人、家族や恋人を14日間の隔離生活に導く可能性を考えたら、全てを話せない人は多いのではないでしょうか。

 

もし陽性になっても自宅待機とされるだけ。

もし症状が出ても、ちゃんと入院出来るかわからない。

14日の隔離で職を失うこともあり得る。それに対してなんの保証も補償もない(現在の雇用の半数は非正規です)。

 

それなら黙っていた方がいいと、私は思ってしまいそうです。

 

そしてそれが現実に起きているから、「感染経路不明」が半数にもなるのではないでしょうか(そもそも半数が経路不明なのにまだクラスター追跡する意味あるのでしょうか?)。

 

けれど、もし正直に全て話さなかったとしても、それが一方的に悪い事だとは思いません。

 

これまでに十分な補償や医療体制を整えず、いい加減な言葉で国民だけに負担をかけ続け、自分たちは会食や夜の飲みを繰り返す政治家が主導する対策に、国民だけ誠実に対応する必要はないと思うからです。

 

根本にあるのは政府、与党に野党も含めた「国政に関わる人達」の不誠実にあると私は思います。

 

そこに、今度は言う事を聞かないなら罰金を払えと言う。

 

どんな不正をしても

 

「エリを正して緊張感を持てば」

 

全て許されるんじゃないの??

 

「コロナは見えないからしょうがない」という言葉に、政治家(特に与党・政府)は自分たちのミスやその責任を隠しているように思えてなりません。