ダウンタウンの松本人志さんが、先の都知事選で投票しなかった事を明かして話題になっています。
「消去法的な選挙に意味があるのか」という松本さんの指摘。
「ほんとにその通り!」と思う方も多いかもしれませんが、これには既に答えが出ています。
「選挙では消去法で候補を選ぶ」ことが現在の選挙の常識です。
というよりも、日本の学校で教える「選挙での候補者の選び方」があまりにズサン過ぎるんだと思います。
イギリスでは学校の授業で「特に支持する候補がいない」時に、まずは
自分が1番嫌だと思う候補が最有力か
を見なさい、と教えるそうです。
そして、もし1番嫌な候補が最有力でなかった場合は
投票しなくても良い
というのです。
どういうことか?というと、
1番嫌いな候補が最有力だった時に投票を放棄すれば、その1番嫌いな候補がそのまま当選します。
それを防ぐには、次に有力な候補に投票する事で
1番嫌いな候補の当選可能性を少しでも減らすことが出来る
というのです。
次に有力な候補がどんな人でも、1番嫌いな候補よりマシという完全に消去法の投票です。
ここで大事なのは、1番嫌いな候補が最有力で投票を放棄した場合、それは
1番嫌いな候補に投票したのと同じ
だということ。
今回の松本人志さんでいえば、投票しないことで圧倒的優勢と見られる小池百合子知事を支持したのと同じことになります。本人の意思と関わり無く、です。
1番嫌だと思う候補が最有力でなければ投票しなくても良い、というのもポイントだと思います。候補者選びや投票に行くのは正直言って面倒ですからね。
「投票率が低い」と言われて久しいですが、自分の意思を込めた投票の放棄であれば意味があります。
単純に「投票しないのはダメ!」と言うのではなく、
投票しないことがどう結果に繋がるか
ということをちゃんと授業で教えるべきだと思います。
でも、気を付けてもらいたいのは
「政治への不満」
「投票しても意味ないから」
という意思表示で投票しないことは、本人の意思と関係なく最有力候補に1票を入れているのと同じです。
もしそれが
誰に入れても同じだから
という意思表示だとしたら、それはちゃんと反映されますが(笑)