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†意識の記録† 理解のブログ

私の私の視点による私の経験の記録。私の視点で見る限り誤りのない認識で記事を書いている。一切の苦情は受け付けない。

けんぷファー

2011-02-20 17:54:06 | Diary
読み終わりました。

ネタバレあります。というか、核心に関する記述があります。


今、読み終わった所です。

いや、それにしても、まさかね。誰かに決めるとは思わなかった。
ハーレム展開で、ラヴコメ展開で、最後に誰か選ぶって、少なくないですか。

例えば、そう、SHUFFLE!のアニメ版。
原作の各ルートを合成したのだと思いますけど、最後、結局、先輩を選びましたよね。
かなり前に、これについて記事を書いていたと思いますけど、あれには驚いた。
ただ、ハーレム展開ではありましたけども、少しずつ、脱落して行きましたからね。今思えば、確かに、最初の方に予想された展開からは程遠く、かなり意外であったとは言え、そういうのもありかな、と思わなくもないというか・・・。

ところが、けんぷファー。
アニメ版では、誰も選ばないで終わりました。
ハーレム展開で、誰かを選んではいけないというわけではないですが、少しずつ皆が脱落していって、絞られていくという展開ならまだしも、最後の方で、パッと選ぶのはどうなのでしょうか。

いや、確かに、主人公が、自分の気持ちに気付いた、という事なのでしょう。ええ。

いいや、もう。ここに関しては何も言わない事にしましょう。

で、誰を選んだかって事ですが、ここを読んでいる方は知っているでしょう、猛犬紅音です。
あとがきによると、最も人気のあるキャラクターが、雫、次が猛犬紅音だそうで。

アニメ版では、何を置いても、雫が極めて積極的で、あまり、紅音や水琴は表に出てきませんでしたから、ヒロインは雫と言っても良かった。丸々1話が彼女とのデートに割かれていたりしましたからね。
ところが、小説版(原作)ですと、全員、デートしているのです。そりゃもう、思いっきりです。むしろ、途中から、雫が置いてかれていますね。確かに、家に連れ込んで、ナツル♂(主人公)を無理やり犯そうとしたりとか、積極的な行動をとったのは雫だけですが、それは決して、ナツルとの距離を縮める事は出来ませんでした。むしろ、ナツルを怖がらせてましたよね。

小説版で、最も、ナツルが、性的な意味でその気になったのは、猛犬紅音でした。
いやもう、ちょっと、何ていうか、ね。官能小説ではないので、その、ギリギリですか。しかしまぁ、オーラルセックスと言って良い領域までは到達してしまっていましたね。私、読んでいてちょっと、ライトノベルとしてこれはアリなのだろうかと・・・。
まぁ、出版されているわけですし、あの場で猛犬紅音の処女を奪えなかったのは、邪魔が入ったから。あの邪魔がなければ、最後まで行ってしまっていましたよね。そうなっていたら、出版されなかったでしょう、ええ。

漫画版あるのでしょ。どこまで踏み込んで書いているのですかね。私、あまりエロい漫画とか分かりませんけど、いや、同人誌を見る機会とかはありましたけど・・・何処まで描けるのでしょうか。
まぁ良いです。考えて見れば、私がこれまでに読んだ全てのライトノベルの中で、最も危ない描写でした。キスですら初々しく描写されていたいぬかみっ!や、本気のキスは1度しか描かれていない狂乱家族日記と比べると、もうかなりエロかった。何度もキスするのは、ゼロの使い魔で慣れていましたけどね、流石にここまでの描写がライトノベルで出てくるとはね、ちょっと免疫なかったかも。
いや、本で性描写、というのは、ライトノベルではない文学作品なら珍しい事ではないので、私がそういうのを読むのが初めてって事ではないのですよ? 本番が思いっきり描写されている小説なんて、別に珍しくないですから。問題は、そう、サブカルチャーの範疇だから、問題なのですよ。

ライトノベルというは、新人賞の募集要項に書かれているように、ビジュアルというか、アニメ化出来るようなキャラクタ造形が為されるのが前提の作品なわけです。つまり、キャラクタの造形については、ライトノベルの表紙や、開いて3ページ目辺りまでに具体的に描かれていて、読者側が想像する必要が全くない。勿論、声が声優でいうところの誰のイメージ、とかは、読者側の想像に頼るわけですが。
という事は、そういった、如何わしい描写も、当然、想像してみるとかなりリアルになってくるわけで、それに、登場人物に対する感情移入の度合いなども考えますと、そりゃやりすぎは困るわけです。
そういう意味で、けんぷファーは、かなり踏み込んでいました。

でも、本当、最後の最後、ナツルが猛犬紅音に、好きだ、と言うまで、誰を選ぶのか、全く予想してなかったですよ、私。
というか、誰かを選ぶとは思っていませんでした。曖昧なままで終わらせて、番外編とか出せるようにしておくのではないかなって、そんな気でいました。まさかねぇ、本当に衝撃的でした。
何ていうの、その、猛犬紅音との逢瀬の描写の時より、衝撃的でしたよ。マジで?!という感じでした。

いや、私もね、思っていましたよ。猛犬紅音の、強くて格好良いところと、少女然とした可愛いところを両方持っている、そこのギャップのところが、良いなぁ、とか。前々から言っているように、私、強い女性が好みですから。流石に、すぐ鉄砲撃っちゃうあの性格を受け止められはしないと思いますが、好みのキャラクタではありました。主人公と同じで、私もちょっと、雫は怖かった。雫としては不本意かもしれませんけど、いや、私が怖がっている事ではなくて、ナツルが怖がっている事がですよ、仕方ないですよね、雫の地があれですからね。


さて、全15巻、私が完結まで読み切った5番目の作品となった「けんぷファー」。(テイルズオブファンタジア、いぬかみっ!、フォトン、CANAANに次いで5番目。10巻以上の長編となると、いぬかみっ!以来の2番目。)
最終的に、ナツルは、猛犬紅音に告白しつつ、猛犬紅音とは今生の別れという結末でした。とは言え、猛犬でない紅音と付き合うようになったという事で、作者の落とし所の巧妙さには“見事”という言葉を贈りたいと思います。
ナツルが愛したのは猛犬紅音で、一応は同一人物であり記憶も共有している紅音と付き合うエンド。確かに、ハッピーエンドではないと思いますが、他の誰と結ばれるよりも、トゥルーエンドと言えるのではないでしょうか。最も誰も傷付かない、最適解と言えます。
ラヴコメでありながら、唯一消える事となった猛犬紅音という存在が、ほんのちょっと寂しい風味を効かせていて、少し感動の要素を散りばめた感じ。歯切れが良いですね。登場人物の未来に不安があるわけでなし、また何か問題に巻き込まれる雰囲気でなし、最高のエンディングです。


しかしまぁ、んー、猛犬紅音ですか。
途中で、紅音がリードしてから、最後までリードしっぱなしでしたものね。

それに、嫁にするなら、紅音が一番ですよ。可愛いし、性格良いし、料理も出来るし、ここぞという時には積極的だし。
まぁ、こんな女性は、現実には居ませんな。

しかし、いつからでしょうか、紅音と猛犬紅音の人格が分離したのは。
何か、終盤に入って、急にそういう描写が為され始めましたよね。私ずっと、人格が分離している、という認識は持っていませんでしたもの。
感情が昂る(たかぶる)と、変身しちゃう、というような描写が為されたりもしてましたからね。そう、最初にナツルが、紅音ちゃんが好みのタイプだ、と言った時ですよ。楓を除いたら、紅音が好みのタイプだって言ったら、突然変身して、銃を突きつけてましたでしょ。だから私、人格が分離しているわけではなくて、変身すると気が大きくなる、という当初の紅音の説明そのままの認識だったのですよ。
この作品で唯一、ケチを付けるというとあれですけど、よろしくないところはここですかね。漫画版の第1巻を立ち読みしたのですが、紅音も同一人物である事をネタにされるのを嫌がるなど、同一人物描写がハッキリとしていましたからね。

とは言え、そんな、気にするような事ではない、と言われれば、確かにそうかもしれません。


うん、面白かった。読んでいて、楽しくて、幸せでした。
これで良いのです。


以上。
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11 コメント

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Unknown (M)
2014-06-14 23:42:31
こんばんわ。私は、最近アニメ版を見ました。

原作に触れたいのですが、目が悪いので、ノベルも漫画も見ることができません。

それでも、アニメを見ただけでも、すごい作品だな・・・って思いました。

私個人とすぃては、雫を選んだ欲しかった気がします。積極的だけど、時折見せる健気な、眼差し。

その瞬間に、彼女を選んでほしい、と思ってしまいました。まぁ、アニメでの印象ですが・・・。

いろんなアニメを見ましたが、何度も見たくなるのは、けんぷファーが、初めてです。

それほど、新鮮な作品でした。


返信する
Re: (ARC)
2014-06-16 00:51:58
こんばんは。

>原作に触れたいのですが、目が悪いので、ノベルも漫画も見ることができません。

3年も前の記事ですが、現在でも、けんぷファーのラストのネタばれが知りたくて、検索で来られる方が非常に多い記事でして、正直、辟易しておりました。しかし、目が悪い、など、原作を鑑賞できない方々も、原作のストーリーを知りたいという欲求があること、今回、初めて気付くことができました。ありがとうございます。

それはともかくとして、アニメ版だけをご覧になったということですので、雫を選んで欲しいというお気持ちになること、良く分かります。


>私個人とすぃては、雫を選んだ欲しかった気がします。積極的だけど、時折見せる健気な、眼差し。
>その瞬間に、彼女を選んでほしい、と思ってしまいました。まぁ、アニメでの印象ですが・・・。

感情移入しているほど、雫に同情を寄せることでしょう。最も長時間、ケンプファーとして、戦い、傷付き、哀しい経験をしてきたはずですから。
そして、これは変な言い方かもしれませんが、強い女性への憧れを抱くことが、二次元好きには多いです。私も、強い女性にリードされたいな、と思うことが多いですし。戦闘魔法少女系なんて、その典型と思います。

雫の独特さは、非常に冷静沈着で、色恋とは無関係な雰囲気を漂いつつも、自身の感情に素直で、行動も直接的、簡単に言えばデレデレであるところでしょう。
クールだけど、デレデレというのは、所謂、クーデレというやつに当たるのではないでしょうか。私はあまり言葉には詳しくありませんが、そのような気が致します。


私がナツルだったら3秒で堕ちているでしょうが、そんな簡単な男では、彼女の眼鏡には適いますまい。


雫の魅力ばかり書くのは、少々アンフェアな気もしますので、もう一人、猛犬紅音だけ書いておきましょうか。
彼女は、最初はパートナーとして、そして、次第に、天然紅音(?)の感情の影響からか、ナツルに恋心を抱いていくという描かれ方が、極めて分かりやすく描写されています。
行動は、決して直接的ではなく、だからと言ってツンデレというわけでもない、この絶妙な間が良いのでしょう。そして、紅音がケンプファーでなくなるということは、猛犬紅音が消えることをも意味するので、強いけれども儚いという、哀愁までも漂わせています。(原作)


最終的に、猛犬紅音を主人公が選んだことは、ある意味で、最も喧嘩にならない落としどころです。
消えてしまった猛犬紅音の姿を、天然紅音が時々見せる積極的なところに重ねているわけでしょうし、主人公はある意味、天然紅音に対して不誠実かもしれません。しかし、記憶の継続があるならば、それは本人に対するものでもあるわけで、不誠実には当たらないかもしれません。

ただ、一般論としては、ナツルは、天然紅音に対して、お前は違う、と暗に示しているわけでもあるので、(すれ違いを予感させるので)二人の未来が必ずしも明るいとは言えず、ケンプファーという存在の悲しさを示しているのでしょう。



穿った見方をすれば、上記のようになりますが、そこまで作者が考えているかは分かりません。一人のファンとしての意見とお考えくださいませ。
返信する
Unknown (M)
2014-06-16 10:11:56
ご丁寧な、ご返事ありがとうございました。なんかすごく原作や漫画が読みたくなりました。

PCで文字を拡大すると、文章を読むことができます。

違法でない状態で、原作がネットで紹介されていないかと、探している途中で、けんぶファーをアレンジした、私小説が多数あることにも驚きました。

けんぶファーって、すごい作品だったのですね。アニメ版も、完結してほしかったな、と思いました。

私は、この作品に、格闘ものにありがちな「重たさ」がないところが、好きです。シリアスな内容なのに、それを超える「何か」に、惹かれてしまいます。

1話で、図書館で、ナツルが「紅音ちゃん」と呼んだ瞬間に、拳銃を突きつけられるシーン。

9話のホテルで、雫にキスをされた時の、ナツルを含めた周囲の、リアクション。

そして、女性ナツルの、妙な存在感・・・。

どれも、これも、今の私には新鮮なものでした。3年前の記事に、今頃になってコメントして、ごめんなさい。

もし、御迷惑でなければ、またお邪魔させてください。

>うん、面白かった。読んでいて、楽しくて、幸せでした。

これで良いのです<

この言葉そのものを、以前、目が見えていたころ感じたことがあったもので、思わずコメントしてしまいました。

長文、ごめんなさい。

返信する
Re: (ARC)
2014-06-16 20:03:39
>長文、ごめんなさい。

本文が長文ですし、知り合いには文章量が多すぎて読みたくないとまで言われるぐらいですから、私は気にしません。


>PCで文字を拡大すると、文章を読むことができます。
>違法でない状態で、原作がネットで紹介されていないかと、探している途中で

電子書籍として、原作も漫画版も、全巻購入出来たはずです。勿論、合法ですから、探してみてください。

最近は、紙を持ち歩かなくて良いので、内容さえ分かれば良いという意味でしたら、便利な時代になりました。ただ、私には、気に入った本は本棚に納めておきたい欲があります。ある意味、コレクターでもあるのかもしれません。

そうなると、電子媒体は不利です。
物理的に何かを所有しているわけではありませんから。

とは言え、電子媒体は、しおりの容易さ、読みたい時に買える、次の本が出たらすぐに分かる、文字が拡大出来る、などなど、利点がありますし、これから先はやはり増えていくでしょう。


>もし、御迷惑でなければ、またお邪魔させてください。

迷惑など、とんでもない。

地味なブログですが、これでも1日のアクセス数だけは相当にあります。(毎日更新していた頃の100倍以上あります。)でも、これだけコメントが少ないのは、コメントが少ないのがデフォルトな雰囲気が漂っているからだと思います。
どしどしコメントしてください。
返信する
Unknown (M)
2014-06-17 06:15:57
ありがとうございましす。
これからも、よろしくお願いします。
返信する
他の意見を出してみる (ガウス)
2014-06-19 16:51:20
初めまして
最近けんぷファーの原作全巻読み終えました。
それで何気なら色んな人の感想を知りたくなり、ここへたどり着きました。

私は紅音(特に変身後)が好きだったのですが、終わりに不満があるかと言うと・・・あります。
というより、作品内で紅音に関する描写が少なすぎたように思います。

けんぷファーは会長が人気だったせいか、積極的というキャラのせいか描写が会長に偏り過ぎてたように感じました。
それは初めの内(6巻辺りまで)は新鮮で良かったのですが、
同じ様な描写が続く、話は進まない、好きなキャラの話は少なくなっていく(変身紅音に至っては登場しない巻も)につれて段々と疎ましく思うようになってしまいました。

その不満が爆発したのは最終巻でした。
その前にラスボスが会長を味方にとか会長はケンプファーの戦いをやり直すのに必要(これは正確には白のケンプファーだったかな?)とか言っており、
その所為で色々優遇されていたのが、
最終巻で別に大した必要性もなかったことが明らかになったからです。

そんな大した理由もなかったのに、
割を食っていた紅音や水琴が不憫でなりません (一番可哀想なのはそのせいで無駄に遠回りすることになったラスボスですが)。

短絡的に誰エンドが良かった以前に会長以外のキャラの描写にももっと力を入れてほしかったです。

会長ファンは気分を毒されたかも知れませんが、
色んな意見の内のひとつとして聴いていただければ幸いです。
返信する
Re: (ARC)
2014-06-19 19:38:09
ガウスさん、初めまして。
少し長くなりますが、よろしければ読んでください。

>色んな意見の内のひとつとして聴いていただければ幸いです。
様々な意見があるのは当然のことです。文豪の作品であれ、歴史的名著であれ、必ず批判はありますし、誰もが評価するわけではありません。
私は、様々な視点、意見があることを否定しません。


>短絡的に誰エンドが良かった以前に会長以外のキャラの描写にももっと力を入れてほしかったです。
短絡的というか、何について話しているか、ということだと思います。論点がずれてしまえば、会話が成り立たなくなるのはご存知のことと思います。

例えば、誰エンドが作品に相応しいかということを論点にする時、各キャラの描写に力を入れてどのキャラのファンにとっても楽しめる作品にすべきだった、というのは、全く的外れな意見です。

そして、私の記事は、誰を選ぶか決めてしまったというエンドに対する意見を述べているものですから、それに対比される意見として相応しくないのはお分かりと思います。



さて、前置きで言い訳をした上で、ガウスさんにお返事致します。

この作品は、何故、ケンプファー達が戦わされているのか、ということの謎が、デデンと軸に置かれているわけですが、その実、大した理由ではありませんでした。単なる、宇宙人の代理戦争でしかありませんでしたね。別に、とんでもない驚きの事実というわけでもなければ、あまりにも哀しい理由というわけでもない。

つまり、作品の主軸は、戦う理由やら、謎の解明ではなく、ナツルとヒロイン達、若しくはその他のユニィクな登場人物達との掛け合いにあること、これは間違いないでしょう。
というか、多くの量産されるライトノベルは、ストーリーよりも登場人物の掛け合いが重視され、それがまたライトノベルの特徴でもあると私は思います。表紙やキャラクタデザインが重要であることからもお分かりでしょう。

その上で、掛け合いをどのように描写するか、これが売れるか売れないか、これを決めてくるわけです。
作者がお気に入りのキャラが多めに描写されるかというと、そういうわけでもなく、担当は売れるように誘導しているので、人気のあるキャラクタの描写が多めになる傾向があります。

従いまして、完結前から、つまり、刊行中から人気No.1であった雫の描写が増えるのは、やむを得ないのです。
ライトノベルは、純粋文学作品ではなく、何冊もシリーズを数ヶ月毎に発売して、飽きさせないことを主眼とするメディアでありますから、完結後に全巻購入して、通しで読む場合、必ずしも全てがバランス良く出来ているとは限らないのです。

故に、ライトノベルを読む場合、落としどころをどうするか、ということが非常に重要になり、エンドについて良かった、悪かったという話になるのは、至極、当然ということになります。


>私は紅音(特に変身後)が好きだった
私も、猛犬押しです。(会長も嫌いではないです。)

>会長以外のキャラの描写にももっと力を入れてほしかった
この作品、ヒロイン陣を3つに分けられます。
・ナツルに、相手にされるどころか怖がられている、それでいて、デッレデレの、猛犬と会長。
・ナツルに、居て当たり前の存在になってしまっていて、相手にされない、そして、デッレデレの、天然紅音と幼馴染。
・ナツルが心酔しているが、黒幕なのが明らかな、アレ。

犬と会長は、脳筋とブレインですが、どちらも強く、積極的な女性です。
女性が戦うタイプのバトルものでは、必ず居るヒロイン格です。

この辺りを確りと汲んだアニメ版は、完全に犬と会長を主軸にストーリーを展開していました。
幼馴染なんか、居なくても作品が成立するぐらいです。


人気を見ても、犬と会長が二分している。まぁ、予想通りです。

で、犬と会長で、描写を等しくすればバランスが良いかというと、実はそうとも言い切れない。
犬は、天然と同一人物だからです。これがややこしい。

犬が出てくる為には、必ず天然が必要です。となると、天然の出番が増えてしまう。
それはあまり面白くないので、天然と犬の描写量を足し合わせて、会長と比べると、実はそれほど差がないように作っているかもしれません。

会長は、変身しても、しなくても、殆ど見た目が変わらないですし、性格も全く変わりません。
天然が、バトルシーンでは一切出てこないのに対して、会長はそのまま出てきます。
水琴は、見た目だけは変わったのに・・・。

会長の場合、学園生活の描写がないので、このような設定になっているのかもしれませんが。



とまぁ、短絡的に、会長以外も描写を!とは言えないのです。



最後になりますが、何年も前の記事を、今でも読んで頂けるなんて、幸せなことだと最近思い始めました。
ありがとうございます。
返信する
Unknown (M)
2014-06-24 00:26:17
こんばんわ。

最近、アニメのブルーレイBOXが発売されましたが、
アニメ版、続編があるんじゃないかと、秘かに期待を抱いています。

出来れば、続編やってほしいな。

ところで、漫画は雫がナツルの恋人に指名されますよね。
じゃ、もしアニメが完結するとしたら、今度は水琴が恋人・・・?

そんな予想をする楽しみ方も、ありかな・・・と思っています。

私は、会長派なのですが、狂犬さんも天然さんも、幼馴染さんも、みんな好きです。

こちらに来て、特に狂犬さんが気になりだしました。
狂犬さんの声が、忘れられない。

教えていただいたおかげで、アマゾンのKindle版を、PCを使って挑戦しています。

ただ、どうしても視力の関係で、内容を把握するのに時間がかかりそうです。

今は、漫画ですが、ノベルにも触れてみます。

それでも、すごく楽しい。

今、アニメを見ながら、笑っています。
返信する
うーん… (ガウス)
2014-06-24 01:49:51
別の存在であるかのような描写が出たのに掘り下げを一人分で済ませるのは無理がありますし、
変身後の紅音が単なるバトル要員なだけならそもそも別れの描写なんて要らないですし、
変身前の紅音がバトルできなくても変身後の紅音が日常パートに出れないなんてことはないし(6巻迄はそういう場面も何回かありましたし)、
変身回数や姿の変化具合と出番の量は紅音を別々のキャラと見なした場合以外まるで関係ないし(水琴の姿の変化が会長よりも変化するからってそれが出番の少なさに結び付くことは全くないし)、
露骨に差が出てるのはバトルパートよりも1/2巻のような日常パートだし(ページ数やナツルとの掛け合いの多さ、他のキャラが出ることによる密度の差とか、特に水琴が少ない)だから変身による変化は関係ないし、
大体この作品はバトルパートあまりないし、
人気があるからって重要設定加えるのにもしっかりした理由や動機が必要だし(5巻に必要なのはナツルだけと言ってたのに8巻で会長が必要と言ってしまってるし)、
何度も同じような話ばかりだと飽きるから、他のキャラも掘り下げてみることは別に短絡的じゃないし、
自然に出しやすいキャラというと図書委員の仕事してる紅音でも学年違う上に生徒会長してる人でもなく家まで押し掛ける幼馴染みの水琴や特に役職に就いてない沙倉さんとかだし、
水琴が必要かどうかは掘り下げてから語ることだし、

・・・疲れたのでこの辺りで止めときます。
二度と来ないでしょう。
さようなら。
返信する
Re: (ARC)
2014-06-24 21:20:42
Mさん

>じゃ、もしアニメが完結するとしたら、今度は水琴が恋人・・・?
それはないでしょう。残念ながら。
アニメが完結することも、水琴エンドになることも。

>教えていただいたおかげで、アマゾンのKindle版を、PCを使って挑戦しています。
>ただ、どうしても視力の関係で、内容を把握するのに時間がかかりそうです。
仔細を暗記しなければならない性質のものではありませんから、楽しめればよいのではありませんか。

>それでも、すごく楽しい。
根源的で重要な感想と思います。最近は、ゲームやってて怒鳴ってる人達も多いですし、何がしたいのやら。


ガウスさん

>・・・疲れたのでこの辺りで止めときます。
>二度と来ないでしょう。
>さようなら。
何に疲れたのかは知りませんけれども、さようなら。

もう来ないとのことですが、コメントを読む方が今後居るかもしれませんので、以下、一応の返答をしておきます。

疲れるほど、どうして犬の掘り下げをもっとしてくれないのか、不合理ではないか、という熱い思いを語って下さいまして、ありがとうございます。

各文に対して、合意するのも批判するのも簡単ですが、そのような各論はやめておきます。
視点を固定して、意見を固定して議論するには、文学のような作品は不適だからです。科学なら喜んで致します。

何にせよ、バーッと書いてしまって疲れるのは良く分かります。ただ、一度で構いませんから、読み返してからコメントを投稿してください。
どれだけの分量があろうとも、結局、犬の登場頻度が少ない、ということでしかありませんし、自分の主張を、他人に伝える気が全く感じられない。

仮にも私が読むことを想定しているのですから、つまり、私が独り言を書いているだけのブログ記事とは違うのですから、配慮すべきです。
返信する

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