東京・築地の中央卸売市場で５日早朝、初競りが行われ、１本２６９キロの青森県大間産クロマグロが５６４９万円（１キロ当たり２１万円）で競り落とされ、これまでの最高値だった昨年の３２４９万円（同９万５０００円、北海道戸井産）を大幅に上回った。落札したすしチェーン店「すしざんまい」運営の喜代村（東京）が明らかにした。
マグロの初競りでは、昨年まで東京都中央区の「銀座久兵衛」と、香港やマカオなどでチェーン店を展開する「板前寿司」が３年連続で共同購入していた。
久々の単独落札に喜代村の木村清社長（５９）は「海外に持っていかれるより、国内で良いマグロを食べてほしい。東日本大震災や経済低迷があるが、日本みんなで頑張ろうと景気づけをしたい」と話した。
