屋上事件

４月１２日付のブログでアップしたこの写真。

熱心なあかりんご読者の方なら

「あっ！」

とお気づきかもしれませんが、あかりちゃん、

歯が抜けました！！！

 

しかし、この歯が抜けるまでに起こった、
壮絶な闘いの記憶を、ここに記しておきたいと思います。

 

時は少々さかのぼって、４月９日のコト。

この日は１６時半からディズニーライブに行く予定でした。

その前に、みんなであかりちゃんのメガネを買いに行きました。
あーでもないこーでもないとメガネを選び、
私がお会計をしている間、あかりとさくらは
店内に置いてあったあめちゃんを食べていました。

お会計も終わって、車に乗り込んだ直後の出来事。

普通にあめをなめてるだけなら問題なかったのに、
何を思ったか、二人で、

あめを上唇と歯ぐきの間に入れる

という競争を始めたのです。

当時からあかりの前歯は、けっこうグラグラ来てましたが、
自然に抜けるのは、まだ先かなってレベルでした。

ところが、そこにあめを無理やり入れたもんだから、

「ぐきっ！！」

当然のことながら、前歯の１本が、
今にも取れそうになったのです。

そして流血！！

めっちゃ血が出るのに、歯は皮一枚で歯ぐきとつながっています。

 

あかりちゃんの歯は、すでに１本抜けているのですが、
その歯は、歯医者さんで麻酔のもと抜いたもの。

自然な形での抜歯は今回が初めてで、
歯がぬけることへの恐怖ったら、ハンパない様子。

もちろん、歯がブランブランしてるわけですから、
恐怖と痛みで泣き叫ぶあかりちゃん。

私は運転していたので、大急ぎでお父ちゃんが、後部座席にうつって、
なんとか抜こうとするのですが、走行中の車の中ではかなわず。

どっかに車停めて！！
あかりの歯が！！

と必死に叫んでいました。

 

近くのスーパーの屋上に車を停めて、
本格的に歯を抜くことを決意した両親。

でもあかりは恐怖からか、少しもじっとしていません。

 

そこで私があかりを押さえつけ、頭を固定。

お父ちゃんが歯を抜こうとするのですが、

「小さくてつかめない」

「滑る・・・」

歯が小さいうえに、つるつる滑ってうまく抜けません。

 

それならば！と私が交替しようとすると、

 

「お母さんはいや！！乱暴にするから！

ゼッタイイヤ！！」

 

なんということでしょう！

ここに来て、母、断固拒絶

 

仕方がないので、お父ちゃんが続行。

あの手この手で歯を抜こうとするけれど、
もともと不器用なお父ちゃんですし、
ちょっと触れただけでも、悲鳴を上げるあかりちゃんに手間取って、
なかなか歯は抜けません。

そのまま５分ほど格闘したでしょうか。

 

「もういい！交替！！！私がやる！！
お母さんなら３秒で抜けるから！！」

しびれを切らして、お母ちゃんが再び登場。

 

「いやぁぁぁぁ！！お母さんは無理！！」

 

相変わらず抵抗するあかりを、
お父ちゃんに押さえてもらって・・・・・

１、２、３・・・すっぽーーーん！！

 

ほんとに３秒で抜いてやりました。

根元をつかんで、引っ張ったらすぐに！

雑草抜くより簡単でした。

 

スーパーの屋上で、子供を押さえつけて、
大の大人が、たった一本の歯に四苦八苦した結果、
見事歯は抜け、あかりちゃんは気分よく
ディズニーライブに行けたのでした。

 

歯を抜く痛みはほんの一瞬です。

今まで前歯がぐらぐらで、不安定な日々を送っていたことを思えば、
一瞬の痛みで得たこの解放感ったら！！

みたいな気分になったあかりちゃん。

 

次の日の朝、起きるなり

「お母さん、もう１本のグラグラの前歯も
お母さんが抜いてよ！！」

と言ってきました。

 

昨日、あんなに母を拒絶したくせに、
現金なもんです（笑）

あかりの中では、母は抜歯のエキスパートに昇段したようです。

 

確かに、もう一本の前歯も、
昨日の要領で行けばすぐ抜けそうだったので、
リクエストにお答えして、朝イチですっぽーんと抜いてやりました。

 

自分で言うのもなんですが、この２日でコツがつかめた気がします（笑）

 

 

かくして、あかりの前歯は無事抜くことができ、
母はあかりの信頼を得ることに成功したのでした。

 

おわり。