まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

志賀直哉旧居

2016-02-14 20:53:59 | 建物・まちなみ
布穀薗でのランチのあと再び奈良へ戻って、志賀直哉旧居を見に行く。これがすごく見応えのある建物だった!
高畑町は奈良公園あたりとは打って変わって外国人観光客は全くおらず、古い壁越しに木々が茂る
静寂な住宅街。裏通りの細い道に面して志賀直哉旧居は建っていた。
門から覗いても一見普通の日本家屋に見えるのだが、中へ入ってみると、、、すごかった。




書斎は北向きで、デスクとチェアが置かれた板張りの洋室だが、土壁に下地窓、天井はよしず張り。
茶室の趣があるな。


和室の座敷も書斎と共通のイメージ。


ここの天井は藁のむしろ張り(?)で若干野趣を感じさせる。


この建物はかなり奥行きが深い。中庭を望む通路を抜けた奥には台所が。
両面戸棚や木製扉の冷蔵庫などが備わった機能的な空間。


そして一番の見どころのダイニングとサンルーム。
タイル代わりの敷き瓦が四半張りされ、頭上から太陽光が差し込む快適な半屋外空間だ。トップライトは
オリジナルの姿なのかどうかは???
日本の素材をふんだんに使った洋式の生活空間は、完全にこなれていて、日本のスタイルとして
完成されている。




こちらはダイニング。天井の丸がインパクトある!


サンルームとの間の壁に出窓風のしつらえが。それともサンルームはもともと屋外だったのか?


床の間にソファがビルトインされているのも面白いなぁ!


隣の座敷の広縁からサンルームにつながる部分は、下地窓とにじり口のように背の低い引き戸。独創的!!


左側の部屋が例のサンルーム。外観からはまさか内部にあのような空間が広がっているなんて
全くわからないだろう。


丸竹を並べたひさし。この家全体が数寄屋風の粋に包まれている。


数寄屋に民芸のエッセンスを取り入れたような、日本製のモダン建築。素晴らしいなぁ!
いや~~、これぞ誇るべき日本スタイルじゃないか。クールジャパン!!

奈良にこんなのがあったとは全く知らなかった。奈良県人なのに・・・(汗)

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