まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

北投温泉博物館 (台湾)

2011-08-21 15:23:33 | 建物・まちなみ
台湾の北投温泉は市内からMRTで行けるお手軽な温泉地であるが、侮ってはいけない。
北投石という石から放出されるラドンと、ph1~2という強酸性のお湯による効能は台湾随一とも言われる。
お湯に浸かる習慣のなかった台湾で温泉地を開発したのは日本人であり、北投温泉にある古い
温泉旅館は皆和風建築である。

駅前では昔の駅舎の移築(現在は彰化民俗村に移築保存されているらしい)費用を募る横断幕が。


まずはお茶をしようとタクシーで高台にある「禪園」という茶芸館を目指して行ったのだが、
どうも店が変わってしまったようだ。しかし瓦屋根を載せた日本家屋の建物自体はそのままらしい。


北投のまちを見下ろす抜群のロケーション。おや、とても気になる建物が。

「小六茶舗」と書かれた店に入りメニューを見ると、めちゃくちゃ高い・・・(汗)
そして茶芸でなく普通のガラスのポットに入れたお茶だった。一つだけ頼んで二人で飲んでいるのを
冷たい目で見られているような、気が引ける雰囲気だった。。。

隣の北投文物館もさっきの店と同じく元は高級温泉旅館だったらしいが、ずいぶんきれいに改修されている。
これから温泉に入る予定だし時間があまりないので覗き込むだけにして、坂道をくねくねと下りる。
途中にある和風建築の旅館はいずれも閉館しているようだ。もったいない・・・




これこれ!さっき見た建物。これはまさに、円形マンション!?12階建てか~すごいな!!


道すがらの石垣も美しい~~。こんな積み方は見たことがない。


ずいぶん遠回りしてようやく源泉を見れた。


平地まで下りてきた。有名な瀧乃湯は現役の公衆浴場。ここが外国だとは信じられない日本情緒。
ここに入ろうと思っていたのだが、残念ながら休みだった(涙々)。
仕方なく温泉会館の露天風呂へ。日本人としては水着を着て熱いお湯に浸かるのはどうも気持ち悪い。


その温泉会館の隣にあるのが、現在北投温泉博物館となっている、北投温泉公共浴場。
ここはほんとに素晴らしい!!瀧乃湯と同じく公衆浴場であったが格が違ったようだ。


表の入口から入ると2階である。
2階には和室の大広間があり、庭に面したバルコニーの天井や軒裏も和風な構造となっている。
擬石の列柱や手すりがちょっと合わない感じ。




1Fに下りると浴場がある。小さな浴槽もいくつかあったようだ。


北投の地についてや温泉についてのいろんな資料がわかりやすく展示されており面白い。


そして・・・大浴場へ。
うひょ~~~すごい!!これがお風呂!?宮殿じゃないの?と思ってしまうような豪華さ。


浴槽はスロープになっていて徐々に深くなっている。ビーチのように波打ち際(?)に
寝転んだりして入浴していたのだろうか。


当時の入浴シーンの写真があった。これを見るとスロープ状ではない。途中で改修されたのだろうか。


浴槽をぐるっとアーチの回廊が囲み、窓には美しいステンドグラスが!!


白鳥と黒鳥が悠々と泳ぐのは・・・やっぱり源泉池?


明るい窓辺にベンチがしつらえられたここは涼み台だったのだろうか。


こんなタイルが。


この建物のすばらしい雰囲気を何とか写真に収めたいと思ったが、魅力は伝わっただろうか・・・


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