まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

二見浦の木造旅館街

2021-01-29 23:26:11 | 建物・まちなみ
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。

この通り沿いには賓日館や麻野館の他にも風情のある2階建てや3階建ての木造旅館がずらりと建ち並んでいる。
道路に面した棟はほとんどが入母屋造りの妻入りで、上を見上げると連続ガラス窓に欄干が回っている。
中にはしもたやになっているところもあるが、バブル期にも建て替えられることなく、また旅館を廃業しても
建物が残っているのは貴重だ。

こちらは、いろは館。麻野館の別館という位置づけのようだ。こちらも56畳の折り上げ格天井の大広間を持ち、
団体客メインに受け入れているらしい。




麻野館の隣にある、松坂屋吸霞園。


ここはほんの一部の和館を残して建て替えてしまったようだな。。。昭和4~50年代ぐらいだろうか。


残った部分を見ると、やはり他と同様入母屋妻入りの建物だったのに、惜しいなぁ。。。
宿のサイトを見ると、古い和室も一部あるみたいで、麻野館と同じような意匠も見える。


さてこちらは、旅館街の入口あたりに立地する朝日館。


建物の表側が町家のように直接道路に接する形の旅館が多い中、賓日館と同じように塀に囲まれた庭つきの邸宅風だ。
格式高いことが見て取れる。


宿のサイトによると創業300年以上、昭和天皇や中国のラストエンペラー溥儀も泊まられたというから
賓日館にも劣らないVIP宿じゃないの!江戸時代の宿帳の写真には、徳川、前田、松平などの文字が・・・


締め切られた入口の扉の格子の間から覗くと、短いアプローチの先に式台付きの玄関があった。
この棟は清風荘という名がついており、「雲井の間」は昭和天皇が宿泊された貴賓室。


内部の意匠はやはりすごいな!!
そして料金ももちろん手が届かないが(汗)、せっかくならこの部屋に泊まってみたいなぁ・・・いつか。


朝日館のクールなガレージも健在。


カッコイイ昭和のビルディングは、名前不明。やっているのかもわからない。。。




こちらは、「見濱屋」という旅館だったようだが、今はカーテンが閉ざされて静まり返っていた。
早くに廃業してしまったのだろうか、結構古い形態を残していそうなのにな。。。




その隣の3階建の建物も、人の気配が感じられなかった。


錦波軒というお土産物屋。


上の写真の建物とよく似ているがまた別のお土産物屋。
このあたりは元は旅館だったのかと想像するが、どうだろうか。


ショーケースの中には美しい貝殻がたくさん並べられていた。


うーん、安い?高い?売れているのかな?


まちのどこだかに貼ってあった二見浦の案内リーフレットに「元治元年(一八六四)の旅館茶屋の位置図」が
載っていたが、何度見ても位置関係が理解できない・・・(汗)


続く

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