まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

温泉津のまちなみ

2010-06-22 03:58:45 | 建物・まちなみ
温泉津温泉は長さ1kmにも満たない一本道の温泉街。
民家の裏手には謎の石垣や、岩盤が露出していて、なんかとっても謎めいている。


白っぽい土である。これが温泉津焼の土なのだろうか?


木造の古い旅館が並ぶまちなみ。


玄関の脇に階段があるところなど、遊郭建築を思わせるつくりである。
風俗営業店の許可票が店の入口に貼ってある店も。(但し、風俗営業店は「性風俗店」とは別物だそうである)
しかし港町に歓楽街はつきもの、温泉地とくればなおさらだろう。石見銀山の鉱夫や湯治客で
かつてはかなりの賑わいを見せたとか。


そういう目で見て歩くと、普通の住宅では見ないような意匠に気付く。


スクラッチタイルと花形の窓のあるお宅も料亭か何かだったのだろうか。


角地のしゃれたファサードを持つ商店。


横道の奥を覗き込むと、洋館らしきものが目に入った。
華やかな意匠を持たないストイックな感じが、温泉津のまちにあってちょっと異質な雰囲気。
物珍しげに写真を撮っているところに通りかかったおっちゃんが、「ちょっと変わっとるやろ」と。
向かいにお住まいらしきおっちゃん、「これは富士車輛の社長の石原重太郎さんの家やったんや」
「へぇ~富士車輛って鉄道の車両を作っていた会社ですか?」
「昔はよく私らも遠足に工場見学連れて行ってもらってお土産もらってきてなぁ・・」
富士車輛って大阪の会社で今は廃棄物処理機械などを製造しているらしいが、
温泉津とどういうつながりがあったのかは不明。この建物も今は空き家になっているようだ。


結局夕方まで温泉津の温泉街にいた。そろそろ駅へ戻るとするか。

温泉津湾はほんとにのどかで、船の陰で子供と猫が遊んでいる。
猫はほんとにたくさんいて、あっちでゴロリ、こっちでゴロリ。


ほんとは毛利水軍の拠点であった鵜丸城跡や、銀鉱石を運ぶ船をもやうために自然の岩に
穴を開けた「鼻ぐり岩」の残る海岸や、温泉津焼の窯が残るやきものの里なども訪れようと
思っていたのだが、、、、まったく時間がない。


そして夕方時間が残ったら、江津や浜田で途中下車してちょろっとうろつこう・・・・など、
まったくもって不可能であった(爆)。
ここではそんなに急いであちらこちらと走り回るより、のんびり温泉に入って、ほてった体を
風に吹かれて冷ましたり、ぼーっと海を眺めたりして過ごすのがいい。
ちょっと見足りないところは、また今度来ることにしよう。


あぁ、心がリラックスしたなぁ。。。たまにはこんな旅もいい。


続く

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