くだらないコトにあえて熱くなろうじゃないか

青春プログレバンド「ナミダロジック」ギター山崎のブログ。

ファイナルデッドコースター

2006年09月06日 13時18分22秒 | この映画が熱い

ついに待ち望んでいた映画「ファイナルディスティネーション」シリーズの第三作が公開されます。その名も「ファイナルデッドコースター

このシリーズはどんな映画か?

第一作「ファイナルディスティネーション」ではこんな感じでした。

修学旅行で飛行機に乗るはずだったクラスメート達。しかし主人公が飛行機の事故の予知夢を見てしまった騒動により、数名が乗り遅れてしまう。落胆していた登場人物たちだが、実際に飛行機事故が起こり、九死に一生を得る。しかし、その後生存者たちが一人また一人と不可解な事故死を遂げていってしまう・・・というストーリーです。

つまり主人公が予知夢さえ見なければ死ぬ運命だった登場人物たちに、まるで運命には逆らえないかのように死が訪れてしまうというわけです。

この映画には幽霊や化け物、殺人鬼が出てきて主人公たちを襲うわけでもなく、あくまで偶然の一致により唐突に悲惨な死を遂げてしまうという一風変わったアイディアのホラー映画なのです。

凶器は台所に普通においてある包丁であったり、たまたま飛んできた金属片であったり、、、とにかく普通はありえないような運が悪いとしか言いようのない死に方で死んでいきます。たいてい頭がもげたり、体がばらばらになるような悲惨な死に方だったりします。

一作目が「ファイナルディスティネーション」というタイトルで二作目が「デッドコースター」です。「デッドコースター」では大規模な交通事故を予知してしまいます。登場人物は一作目、二作目でまったく違います。


基本的には一人、二人死んだあたりで事態の異様さに気がついた主人公たちが死の法則を調べたりしてなんとか死の運命から逃れようとしていく様が描かれています。その法則が一つ一つ明らかになっていくのが結構面白いです。

このシリーズの魅力をまとめると・・・

1.死に様がグロい
2.悪魔や化け物などが登場するわけではない
3.冒頭の迫力の災害シーン
4.法則の謎解き

登場人物たちが次々と死んでいく「13日の金曜日」シリーズなどの楽しみ方は「こいつはどういう風に死ぬのだろう」とわくわくしながら見る事です。その点、このシリーズはとても凝っています。懲りすぎなくらいに(笑)死に様そのものがテーマとなっている映画なのでそこら辺のホラー映画とは懲り方が違います。人間の死とはマンガのようにドラマチックでもなんでもないのですよ。特に事故死とは唐突で、しかも凄惨なものなのです。この映画はそこら辺をデフォルメして描いているのでリアルでグロいです。ある意味、「オーメン」シリーズに近いのかもしれません。「オーメン」を見たことある人は後半のガラスで首ちょん切れシーンを思い出してください。あんなのの集大成的な映画です。

しかし「オーメン」が悪魔の仕業となっているのに大して「ファイナルディスティネーション」は理由などなく、単に「死」そのものの運命が迫ってくるというのが新しいのです。悪魔だなんだというキーワードは古典的すぎて、ホラー映画を見尽くした通にとっては興ざめしてしまう事もあるのです。この映画では何で死が迫っているのか、その正体には触れていません。とにかく「一度死の運命を回避」→「変わってしまった運命を修正するように死が訪れる」という単純明快な法則が存在するだけなのです。

また映像的にも楽しませてくれます。シリーズのお約束として冒頭の予知夢のシーン。大惨劇がとても迫力ある映像で楽しめます。特に二作目「デッドコースター」の交通事故は悲惨の二文字に尽きる。ぞくぞくしちゃう。

主人公たちもただ短に死ぬ番を待っているわけではありません。死ぬ順番や死の予兆、死の回避方法を見出そうと何とか法則を定義付けようとします。謎解き映画のような感じでなかなか面白く画かれています。法則をみつけたと思ったら、実は間違っていたり、新たな法則の発見があったり・・・




この映画は一作目はややパワーが弱く、二作目のほうが断然面白いのですが、ストーリーも一部つながっているので順に見る事をお勧めします。一作目で基本的な法則について、二作目で新たな法則を見つけたりするし。

さてさて、今回は主人公は遊園地のジェットコースターの脱線事故を予知してしまうそうです。今回は新たな発見はあるのか?9月9日劇場公開の三作目に向けてみなさん前作までのビデオを見ておきましょう!

こちらのサイトで予告編や映画のハイライト、前作までのハイライトが見れます。前作までの映像はネタばれになっているので注意が必要です。


いろいろホラー映画をみて飽きている方、このシリーズ試しに見てみてください。ちなみに恐怖度はあまりありません。ドリフのコントを見ている時のようなハラハラ感と死んだ瞬間の爽快感、謎解きの面白さがあります。