奥田英朗さんの家族の悩み事をテーマにした傑作短編集「我が家の問題」。
その中の「甘い生活?」という作品に出てくる主人公の男性があまりに僕と似てて笑ってしまった。
新婚なのに家に帰りたくなくなった・・・という一文から始まる本作。
上京してずっと一人暮らしで気ままに生きてきた彼にとって、新婚で食事その他で頑張って尽くそうとする妻が徐々に重たく感じ始める。
狭い家に帰っても一人でゆっくりできる時間もない。
手作りにこだわる妻の前で好物のどん兵衛も食べられない(笑)
残業と偽って同僚と麻雀をする日が増えていく。
帰宅前に喫茶店に立ち寄って小一時間ほどのんびりするのが習慣化していく。
ひょんなことからそれが妻にばれ、言い争いになるのだが・・
これを読んで共感する男性はたぶん結構いると思う。
僕もかつて結婚してた時はまさにこの通りだった。
ま、僕の一人好きはちょと異常なくらいだけどそれでも適度な距離感、適度なほったらかし感(笑)は絶対必要。
それがなかったら息が詰まって死んでしまう。
ダンスと一緒で‘抜き’が大事(笑)
女性にも言い分はあるんだろうけどね、男はいつまでたっても子供だから1歩引いて、ある程度好きに泳がせとくくらいでちょうどいんじゃない?